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その9:問題を分解する

我々が直面する問題は複雑であることが多い。そのため問題に直面すると、解決策が分からず、呆然と立ち尽くしてしまうことがある。

私は司法試験を撤退した時は30歳で職歴がない状態から、就職先を探した。

結局その企業はブラック企業で、しかも在籍中に自分に発達障害があることが判明し、30歳で就職した企業も1年半で退職せざるを得なかった。

しかしここから経済的に独立しなければならないし、やりたいこともたくさんあった。

「最低限、生きていけるだけの収入があればいい」という考えにはなれなかった。

「お金が欲しい、もっと上を目指したい・・・・」

そんな私はどうしたか。

自分の抱えている問題は、職歴がほとんどないこと、初めて就職した会社を短期間で離職してしまったこと、発達障害があることという3つの問題が絡み合っていることがわかったので、内省をし、問題を分解して、整理することにした。

絡まっているスパゲティをほどくかのように。

その結果、発達障害を受け入れれば、障害者雇用のポジションに応募できるようになり、

「職歴がほとんどないこと、初めて就職した会社を短期間で離職してしまったこと」

は、ある程度緩和できることに気が付いた。

その後、無事に就職ができ、数回の転職を経て、正規雇用に返り咲くことができ、また毎月定額貯金ができるほどの収入を手に入れることができるようになった。

一連の経験で理解したのは、問題を分解することは人生におけるチップスとなることだ。

まず、問題を分解することで明確な目標設定が可能になる。
大きな問題は一全体像に圧倒され、一度に説くことができない。

しかし、問題を小さな部分に分けることで、それぞれの部分に対して具体的な目標を設定できる。

次に、問題を分解することで解決策の発見が容易になる。
各部分問題に対して焦点を当てることで、解決策が見つけやすくなる。

また、部分問題ごとに異なるアプローチやリソースを適用できるため、より効果的な解決策を見つけることが可能である。

さらに、問題を分解することでストレスや不安も軽減する。
大きな問題に直面すると、どう解決すればよいか分からず、不安やストレスが増大する。

しかし、小さな部分問題に分解することで、一つ一つの課題に集中でき、解決の手ごたえを感じやすくなる。

また、問題を分解することで学習と成長の機会が増える。各部分問題に対して解決策を見つける過程で、新しい知識やスキルを習得することができるようになる。

そして、問題を分解することでリソースの効率的な配分が可能になる。

限られたリソースを効果的に使用するためには、どの部分問題が最も重要で、どの部分に最もリソースを投入すべきかを判断する必要があるが、これにより、無駄を省き、最大の成果を得ることができる。

問題を分解することができれば、自分自身が抱える問題の難易度を下げ、解決策の発見を容易にすることができる。

その結果、ストレスが軽減し、学習と成長が促進され、リソースの効率的な配分が可能になる。

そしてその結果、さらに問題が解決が簡単になり、成功や挽回に近づいていくという、好循環のスパイラルが起きる。

すなわち問題を分解しただけで、成功や挽回を引き寄せ始めるのである。

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