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Whatever.co 自社プロジェクトのお話 | vol.01「始動」

こんにちは、ジャガーです。

最近、記事化が難しい案件が続いていたので、個人的に発信している「15分デザイン」のことばかり書いていましたが、最近弊社で自社プロジェクトなるものが始まりまして、僕も参加したので今回はそれについて書いてみようかなと。

お時間があればぜひ読んでみてくださいー。


始動

さかのぼること2ヶ月ほど前。
弊社上層部からいきなりの発表がありました。

「自社プロジェクトピッチをスタートします!」

【自社プロジェクトルール】

  • 1チーム3、4人構成。

  • 普段あまり一緒に仕事をしないメンバー同士がチームになるよう上層部が編成。(希望メンバーがいれば申請可能)

  • チーム毎にアイデアを考え、毎月2 or 3チームがスタッフを含めたみんなの前でプレゼン。それを3人の審査員(CEO・CCO・CTO)が審査。

  • プレの時間は5分。

  • 審査員の3人全員が「採用」のフダをあげれば即プロジェクトスタート。ただし1人でも「不採用」のフダをあげた場合はボツ。

  • テーマに縛りはなし。完全に自由。

  • 採用になった場合、プロジェクトは100万円という予算でスタート。

【自社プロジェクトの目的】

  • クライアント案件だけではなく、自発的に何かを作る機会の創出。

  • どうしても実務だけだとチームに偏りができてくるので、あまり一緒になることのないスタッフ同士を組ませることによるケミストリーの発見。

ざっくり言うと、こういったような内容でした。


自社プロジェクトって?

僕が所属するWhatever.coは、これまでも「minute mint」「らくがきAR」「積紙(TSUMISHI)」「WFH jammies」などなど、その他にもたくさん自社プロジェクトを世の中に出してきました。

スタッフも増えてきた中で、更なる個性や才能の融合によってまだ世の中にないものがたくさん作れると確かに楽しいだろうな〜

と思いつつ、これはまあなかなかに大変です。
休日の楽しみである息子のサッカー練習観戦を削るわけにはいきませんし、かといって40歳を過ぎたいま睡眠時間は極力削りたくない。

しかし、毎日をただ過ごしているだけでは、デザイナーとして緩やかな下降曲線をたどっていくだろう という思いで「15分デザイン」を始めた身としては、こういったことにチャレンジすることが必要なのかもと自分を奮い立たせました。

頑張れ、自分。


顔合わせ

ということで、社内プロジェクトピッチに向けて、まずはアイデア出しからスタートしました。
顔合わせも兼ねてまずは軽くzoomで繋いでみます。

ぼくは「チームD」に振り分けられ、メンバーは井上 裕太さん(ゆうたさん)と柴田 顕子さん(あっこさん)

チームDのメンバー

もちろん面識はあるものの、僕は普段大阪でリモートワークしていますし、実務ではこれまで一度もご一緒したことがないお2人です。

話が噛み合わなかったらどうしよう。
ピリピリした感じだったらどうしよう。
ドキドキ。
でしたが、そんなものは杞憂で、会話を広げるのが上手なゆうたさんと、円滑に進行してくれるあっこさんのおかげで終始穏やかに会話が進みました。

振り返ると、社内PJとしてここが結構大事だった気がしていて、
「何気なく話したことでもポジティブに受け止めて広げてくれるな。」
と思えたことで、その後のミーティングでのディスカッションが円滑になったのではないかなと。

じゃあうんうん頷いてたらオールオッケーなのかというと全然そうではなく

  • どこを伸ばせばいいかを瞬時に判断する。

  • 否定はせずに別の切り口を提案する。

みたいなことが大事なのかなと。
しかしこれが非常に難しい。。。
表面上だけマネしようとすると、なあなあで意味のない回になってしまう気もするし、このあたりは流石の手腕。

とまあ、円滑な顔合わせを経て、まずは特にテーマも決めずに各々がやってみたいなーと思うことを自由に持ち寄ろう ということになりました。


アイデア出し 〜 選定・決定

数週間後に、各々が考えたアイデアの持ち寄り会を設定。

自分が面白いと思ったものをゴリ押しするのか、それともチームでディスカッションしながら決めていくのか。
このあたりもチーム毎のカラーが出てきそうだなと思ったので、まずは色んな方向性のアイデアをもっていってみようと思い、考え始めました。

お風呂掃除しながらぼーっと考えたり、寝る前にちょっと外を歩きながら考えてみたり。

普段のお仕事では、解決したい課題や広めたい情報 みたいなものがあって、それに対してのアイデアを考えることがほとんどなので、今回のように「自分たちのやりたいことを自由に考える」というのが非常に難しい。

自由って何かね。

考えれば考えるほどに深みにはまる。
普段から特にやりたいアイデアを考えてなかったことを痛感する。

焦る気持ち。
チラつく審査員たちの顔。

審査員たちの顔がチラつく
※ちなみに、メイン画像にも使っている「採用・不採用のフダ」を作ったのは、
弊社デザインチームの長である宗さん。

そんなことをぐるぐると考えていたら、あっという間に初回アイデアミーティングの日。
ドキドキしながら挑んでみたのですが、これまた終始ワイワイと進み。
三人三様のアプローチがあり、アイデアの後ろにその人が見えたりもして、素直に面白い!

ちなみに、チームDのアイデアの決め方ですが、

  • 自分以外の人が出したアイデアの中で好きなのを言い合う。

  • そのアイデアを、発案者自身が次のタイミングまでにブラッシュアップしてくる。

  • その過程で解決の糸口が見えなかったり、詰めきれなかったものはチームに相談。

  • これらを繰り返していき、最終的に残ったアイデアを採用。

みたいな感じでした。特にこうしようという前提で進めていたわけではないのですが、自然とこんな流れになってた感じです。

ちょっと特徴的かも?と思ったのは、「ボツのジャッジは基本的に発案者自身が行っていた」ということでしょうか。
普段は、自分のアイデアを認めてもらいたい!通したい!という一心でチームにプレゼンしているのですが、今回は自分の出したアイデアに対して色んな角度から見て良し悪しをジャッジしていた気がします。

1つ例を挙げると、もし採用されたときに「チーム全員で進めることができるアイデアかどうか」は意識していました。
極端な話、デザイナーが作って印刷して終わり みたいなアイデアは自らボツにしたり。
せっかくこのチームで進めるんだから、そういうところは大事にしていきたいなーと。

まあそんなこんなで、最終的に1つのアイデアに絞られていきました。


資料作成 〜 プレゼン

アイデアが決まれば、あとは作っていくのみ!
と思っていましたが全然そんなこともなく。

どうしても自分の中でモヤモヤしている箇所があって、このままだとどこまでいっても机上の空論だし説得力に欠けるよな〜 と思っていた箇所があり。
結構ギリギリまでこの問題感は払拭できずにわりと1人で悶々と悩んでいたのですが、最終的にチームメンバーのスーパーディレクションで納得の着地点に落とすことができたのでした。

これがチームか。
これがワンチームってやつか!

そんな余韻を感じながら迎えたプレゼン当日。

朝からあっこさんに準備してもらっていたプロトタイプを切ったり貼ったり、ゆうたさんが準備してくれていた資料の最終調整をしたり。

いざ!

審査員と社員みんなを前にしてのプレゼン。
自分たちが「おもしろい!」と思っているものを評価される怖さ。
自分たちが「いいでしょ!」と思っていたところでリアクションしてくれる嬉しさ。

5分というプレ時間の中で色んな感情が動きました。
普段プレゼンの場に立ち会うことがあまりないのですが、プレしてくれてる人たちはこういうことを毎回感じているのかな〜なんて思ったり。

Dチームプレゼンの様子
(ゆうたさんに全部しゃべってもらってる図)

そして、プレの結果、、

左から、不採用のフダを挙げるCTOと、採用のフダを挙げるCCOと、フダを持ってないCEO

CEO:採用 CCO:採用 CTO:不採用

不採用!

満票採用むじぃーーーー。。。
まあね、でも仕方ないですよね。
自分たちの考えていたことがどう受け止められるかは普段の仕事でも常ですし、それをどうすれば伝わるのかを更に考えるのがぼくたちの仕事ですし。

切り替えていこう〜〜。

と思っていたら、その場で特別ルールが制定され、予算を少し減らしてですがぼくたちDチームのプロジェクトがスタートすることになりました!

採用!

やったーー!うれしーー!

思わずチームの2人にハグしそうになりましたが、プレで脇汗かいてたのでやめました。


プロジェクトスタート

さて、そんなこんなでプロジェクトがスタートしたわけですが、プロジェクトとしてはやっとスタート地点に立ったところ。

ここからです。

今回、アイデアやプロジェクトの内容に関しては全く触れませんでしたが、今後なにかしら進捗があり世の中に発表できる形になったときにまた報告できればと思っております。

ジャガーでした。


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