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星名はるさんのこと その3 「電脳一舞踏会 2周年イベント」

 星名はるさんはDJイベントもやるという話を聞いて、へぇ!と思ってから2ヶ月。いよいよそれを楽しめる日がやってきた。2024年7月14日深夜に川崎クラブチッタで開催された「電脳一舞踏会 2周年イベント」である。

※ここまでの経緯は、前回までのnoteをお読みください。

ガチなDJイベント

 クラブチッタ。ここがオープン直後の頃、私は一番ライブとかに足を運んでいた。年齢的なものもあって、リニューアルしてからはあまり足を運ばなかったけれど、いろんな縁でまた足を運ぶ機会がここ数年はちょこちょこある。だからはるさんがここで開催するイベントに出るというのは驚いた。だってアイドルがお茶を濁す感じのものではないガチなもののハズだから。でもそれゆえに、はるさんがまたどんな景色を見せてくれるのだろうっていう感じで楽しみだった。

会場到着!そして開演!

 開演10分前なのに入場口は行列。もう少し開場時間を早めるとか、余裕もって入れてくれたら・・・なんていうのもイベントならではw 自分はDJイベントは経験少なめとはいえ、初めてではないし、クラブチッタも何回か来ているから、星名はるさんのイベントとしては完全アウェーじゃないのは初めてかもしれない。そんな意味では、いつもよりは落ち着いて参加することができた。というわけでちょうど始まった直後ぐらいに入場。

新衣装の無双ぶり!

 まず新しい衣装! 今日がお披露目でしたが、これぞキュート&ポップ! アイドル系ではあるけれどLED電飾の使い方がちゃんとトガってるし、絶妙なバランスで野暮ったくなくてキレイ! はるさんのカラダの動きで光も踊るように見える。しかもそれをはるさんが着るわけでしょ。無双です。まるで2次元キャラの世界なんだけれど、この人がヒトとして実在してるのが信じられない存在感。

DJ SHIMAMURAさんのプレイが心地よい

 自分がDJミュージックを楽しんでいたのはもう20年近く昔だし、全然詳しくないけれど、SHIMAMURAさんのプレイは良い意味でどっしりとしていて、さすが!の展開。強引な力業でひっぱられるスタイルより、感覚を委ねられる心地よさがあった。私も楽しかったし、はるさんも楽しみながらパフォーマンスができたのではないだろうか。途中でAZKさんが登場してきた時、はるさんが感極まってらっしゃる様子が見えた。こういうことが起こるのもSHIMAMURAさんのプレイへの安心感があるからなのだろう。

はるさんのパフォーマンスの強烈さ

 はるさんのパフォーマンスはまたライブとは違う印象だった。アイロボのライブの時にはアイドルの中のアイドルとしてキラキラするのだが、今回のようなイベントでは、いくらアイドルとEDMの親和性(しかもアイロボは、よりEDMへの接近を見せているし、はるさんはすでにDJイベントの経験者だ)が高いとは言え、アイドルはアウェーである。はるさんのファンを除けば、アイドルのライブや撮影会とDJイベントのどちらにも顔を出す方はそれほど多くないという現実から考えても、やはり異物感は拭えないところだ。
 しかし、はるさんは自然体だった。いや変える必要がないという方が正しい気がする。見た目もパフォーマンスも、2次元キャラクターみたいな女の子がそのままステージに現実としているというのは強烈だ。そしてグループのライブと違って、感じるままに動くはるさんの魅力はやはり圧倒的である。前から思っていたけれど、多分はるさんは良い意味でアイドルという範疇に収まりきらないのだろう。ザッツアイドル!であることは間違いないけれど、ただそこに縛りつけてしまうのはもったいない。今日のパフォーマンスもそれを証明している。

 久しぶりに足を運んだDJイベントは、とても楽しかった。他の方のプレイも楽しむことができた。自分がDJイベントを楽しんでいた頃はこっちも知っている曲が多くて、うわーこう来たか!とかを楽しんだけれど、今は知らない曲がほとんど。だけどその分、その人が流した曲のリズムとかメロディとかが繋がる楽しさを純粋に味わえた気がした。

自分と音楽のつながり、そして距離

 実はDJイベントは翌日にも大阪であった。

 こっちの遠征も当初少しだけ考えていた(その2の文末にも書いてある)。ただ月末に別な用事で大阪に行くことが決まっていた。もちろんそちらもキャンセルできなくはなかったけれど、そちらはそちらで大事な用件だし、正直そこまでのパワーは今の自分にはない。何より今回の、そして2日続いたDJイベントには参加するにあたって、ちょっとだけ、別な意味での緊張感があった。そのお話をしたい。

 私自身の話だが、音楽とはずいぶん距離ができてしまった。

 いきなり余談なのだが、なんと昨日クラウディオ・シモネッティズ・ゴブリンのライブがクラブチッタやっていたことを場内のポスターで知った。以前の来日には喜んで出かけたが、今回は来日自体を知らなかった。ちいかわレストランの予約日程はチェックしているのにであるw
 音楽については自分のアンテナも感性も鈍くなっている。新しいアーティストを知る機会は減少し、馴染みのある曲しか聞かなくなってしまった。CD購入もダウンロードも、ましてや心動くことなんてほとんどなくなった。昔はもっともっと貪欲に音楽に触れていたのに。そういうのって「オヤジじゃん」って若い時は軽蔑の対象だったのに。
 でも変わったのは自分だけじゃない。音楽の世界も多分大きく変わってしまってる。売れる曲の商業性はより強化され、ジャンルが細分化されて、自分に近づく音楽にしか触れていない人も多い。自分が若い頃にあったバンドブームは、その終わり方はかなり残酷だったと思っているし、そもそも息長く活動しているアーティスト自体ばかりではない。自分の周囲で音楽で勝負と夢見ていた人間は誰もモノにはならなかったし、この人たち凄いかも、と思った人もそうでない人も、自分が好きだったミュージシャンが全然売れなかったということもしばしば。自分が好きなタイプの曲が主流にならないこと、好きだったアーティストが変節してしまうことも多い。誰かの劣化複製、誰かの後追い、ただの商品。音楽にはたくさん人生を豊かにしてもらったけれど、同じように傷つけられた気もしてた。だから余計に新しいアーティストを応援したり、EDMのように若い人がより楽しめるジャンルを聴いたりするのは、あまり楽しく感じられないのかもしれない。

 そんなオジサンの私にとって、このDJイベントは前述のとおり、純粋に楽しかった。もう踊りまくるなんてことはないけれど、まるでお祭りのようなフロアの空気を楽しむ。久しぶりの心地よさだった。自分の音楽のメインフィールドはロックだけれど、アイドルのライブの時よりは、自分のヨソ者感を感じずに済んだし、やっぱり音楽って楽しいなって思える空間だった。
足を運んでよかったと思う。きっかけをくれたはるさんにはお礼を言いたいし、プレイされたみなさん、スタッフの方々にも感謝したい。

一応の目的地だけど・・・

 さて。これで星名はるさんをめぐる旅は一応の目的地に到着したと言える。もともとは5月の「電脳一舞踏会×PASTEL FM」を見たいな、がゴールのはずだったし、ライブや撮影会なども何となく体験したので。

じゃあ、旅は終わるかって? はるさんの応援は終わりかって?

 いやいや! なにをおっしゃるウサギさん(笑) 旅の終わりは旅の始まり。もう少し続けてみようと思っている。いや、ちゃんと正確に書こう。続けたい。もっとはるさんの活動がみたい。だってスタンプカードはいい感じにたまってきてるしw、6月みたいなハイペースにはならないけれども、ここでは終われない。なぜなら。次はまさかのコミケである。

 てっきりコスホリかな、なんて思ってたら(こっちはつい数年前に足を運んだことがある)なんと! 私は晴海開催以来のコミケだから、DJイベント同様、これまたン十年ぶりになる。超アウェーどころか、戦場に赴くような気分(たとえが悪くてスマン)である。でもきっとはるさんは、また新しい景色を見せてくれるのだろう。

 だから、最後に。DJとかEDMが自分時間のメインフィールドの方は、きっと今回のはるさんのパフォーマンスをみて、ビックリしただろうなと思うが、ぜひ次はアイロボのライブにお越しください。もっとビックリします!(笑) そして撮影会にお越しください。そっちはライブの世界との違いにカルチャーショックで目眩がすると思います!(汗) そういう経験は楽しいですぞ。

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