第5話 福祉の仕事に触れるぼく、、

「進路説明会か、、、」ぼくは通っていた通信高校が開催した進路説明会の会場に来ていた。これは通信高校の進路決定の一つとして学校側が企画した企業や進学校との触れ合いの場である。この進路説明会には近隣市の工場などの会社が集まっていた。私はその会場に行き、まず工場でネジを精製している会社の説明を受けた。「高卒で働く、、うーん、やっぱりまだピンとこないな、、」前回の仕事で進学を決めた僕にとっては「就職」という道がまだ明確に見えてこなかった。そんな気持ちをもったまま会場を闊歩していたぼく、、そこで運命の出会いがあった。「卒業したら国家資格の介護福祉士が取得できます!」大きなのぼりがぼくの目にはいった。「介護、福祉、、お母さんが言っていた福祉か、、」ぼくは吸い込まれるようにそのブースに進んでいった。

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