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今世紀最大の夢

眠りたいとよく思うようになりました。それは、覚醒、起きている時が異常なのか、まだわかりません。なぜ意識を失うことが私たちにとって気持ちの良いモノなのでしょうか。


今日も雨模様でした。こんだけ雨も続くと、神の恵みとは言えないほどに数日降り続いています。帰り際、寄ったコンビニで買った缶ビールに雨が滴る。雨粒の裏に映るビールは、岐路の途中に見ると光るおもちゃ箱のようでした。

私は眠るのが好きです。意識が無くなる瞬間、解き放たれると思うか、見放されると思うか。人それぞれだと思いますが、私は意識から逃げ出せる瞬間が好きです。空き缶を上に並べれば並べるほど、だんだんと夢の中に近づいている気がしてなりません。

夢の中、会うことのない数多の人間、死に方しか選べない彼らと話します。天国はどんな所なのだろうか。きっといい所に違いない。皆帰って来ないのだから、きっと仏の顔も何万度までとも本当は観れるのだろう。

"全身全霊で生きた魂です。" 私は自己紹介でそう言うでしょう。身体は旅時に過ぎず、私にとって永遠に儚いものは魂だけの人生でした。

恋にしては愛しすぎた。そんな人も死んでいきます。鈍感なほどに純粋な、ロマンチストというより現実逃避を繰り返し、我々は不要になっていきます。

今世紀最大の夢。ギラギラと光る血液に、どれだけの涙が混ざりキラキラと光始めるのか。儚げと言う言葉で済ませられない生き方。私にとっての今世紀最後の夢。

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