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女子ブンデス1部で活躍する日本人トレーナー

はじめに

こんにちは!
今回は弊社でトレーナーとして留学し、その後女子ブンデスリーガ1部に所属する1.FFC Frankfurt(現Eintracht Frankfurt)にてメディカルスタッフとして活躍している尾曲トレーナーについてご紹介させて頂きます!


経歴

まずは、簡単に経歴のご紹介を。

2012年に大学を卒業し、鍼灸師の資格を取得。
その後にトレーニングルームを併設する病院にアスレティックトレーナーとして就職。
病院では主にトレーニング計画の作成、指導を行う。

2013年に日本体育協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
当時関西リーグに所属していた社会人チームのトレーナーとして活動。

2015年に病院を退職し、鍼灸整骨院に転職。
この頃にドイツへ行く為の準備を開始されたそうです!

そして2016年にドイツへ渡り、語学学校に通いながらモンタバウアーという地域にある社会人チームのフィジオとして経験を積み、そのほかにも住んでいた街の近くにあるチームでもフィジオとして活動。

2017年より、現在活動する1.FFC FrankfurtのU17(ブンデスリーガ)のフィジオとして活動を開始し、同時に日本食レストランでのアルバイトにも勤しむ。
7月・8月と女子ブンデスリーガに所属するトップチームに試験的に参加し、9月以降は正式に練習や試合に帯同する事に。
当時のチームでの役割:週1で1軍、週1で2軍とU17、1軍のアウェイ試合帯同

2018年
就労ビザを取得
日本食レストランで社員として働きながら、週2回チームで働く。

2019年
さらにもう1つ、ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトの元フィジオの方が開業してる診療所でマッサージ師として週1で仕事を開始。
8月末に日本食レストランを退職し、9月より1.FFC Frankfurtにて正社員としての勤務を開始。

現在は週1でマッサージ師として勤務しつつ、月曜日以外は1.FFC Frankfurtで勤務する日々を送る。

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チームで任されている業務

ここからは、皆さんが一番気になるであろう、ブンデスリーガに所属するチームでの実際の業務内容についてご紹介させて頂きます!

メディカルトレーナーとしての業務のみならず、ドリンクの準備であったり、道具の管理であったりという、チームの世話係としての役割も兼務されています。
主に4つの仕事を担当しており、

①メディカルトレーナーとしての業務
選手の状態報告やテーピング、治療、救急処置、在庫管理など。
この辺りは日本のアスレティックトレーナーと大きく変わり無いとの事。
女子ブンデスのクラブといえど、チームの規模も大きく無いので、報告書の作成はせず、口頭で報告するそう。規模が大きくなれば報告書の作成等も業務になると思う。との事でした。

②ドリンクの準備
試合時のドリンクや練習時のドリンクの準備。
選手によってはガス入りを好む選手もいるので、炭酸水を作れる機械を使用して準備します。(日本ではまず見ない光景ですね!)
気温が高くなれば予備のボトルも準備し、練習中にドリンクが無くなるということを避けています。
その他にも監督やコーチのドリンクも用意しています。(こうした準備の徹底が、信頼を得る秘訣かもしれないですね!)

③用具の管理
練習前に使用する用具を準備したり、倉庫の整理、ボールの空気れなど用具係の仕事もされているとのこと。
時には、試合会場まで荷物を車で運ぶ事もあるそうです!
普段の生活では車を運転しないそうで、数ヶ月に1回マニュアル車を運転するのはいつも緊張されるとの事…!(前もってルートを調べ、何回もイメージして当日の運転に臨んでいるそうです!)
用具の管理の中でも、ボールの空気入れは非常に難しく、
今日は完璧!と思っていても柔らかかったり、フィールド選手にとっては柔らかくてもキーパーの選手にとっては硬かったりと、現在はベストの空気圧を探している最中だそうです!笑

④アウェイ試合時のユニフォーム管理
現在は、コロナの影響で試合時に更衣室に入れる人が制限されています。
検査を受けて陰性でないと更衣室に入れないとの事で、チームの規模も小さいためスタッフ全員が検査を受けているわけでは無いそう。
普段の試合の時よりも少ないスタッフで仕事を回しているので、ユニフォームの管理も現在は行っているとの事。
アウェイでの試合時はユニフォームを並べる時間は無く、選手各自でユニフォームを取りに来るので、本業にはそれほど負担になってい無いとの事でした。

*コロナの影響により増えている業務として、現在は練習前の検温や消毒液の管理もしているそうです!

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終わりに

2015年に準備を開始し、1年後にドイツへ渡り、数年の内にトップリーグでの契約を勝ち取った尾曲トレーナー。
記事内でも分かる様に、真面目な仕事がチーム関係者の評価を高め、確かな実力で信頼を勝ち取った事は、同じ様に海外での活躍を目指す日本人トレーナーにとっての一つのロールモデルと言えるのでは無いでしょうか?
トレーナー業務だけに留まらず、様々な役割をチーム内で担っていますが、本人曰く、足りないところを補っていたら仕事になっていた。との事。
自分の業務をやっているだけでも何も問題はなかったであろう中で、チームの為に必要な行動を行う事ができる繊細さや気配りは、尾曲トレーナーの武器でもあり、他の日本人トレーナーも参考にすることができるのでは無いでしょうか?
言葉の面で障害はあるものの、日本人の器用さや、周りを見る力はドイツ社会の中で有利に働くことが多いとも仰っていました。
しかし、
本業を疎かにしない。
ということが根底にあっての事で、本当にその通りだなと。


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写真右:本人Twitterより(https://twitter.com/oma_toshi)


弊社では尾曲トレーナーの様にトレーナーとして海外でチャレンジしたい方の留学のサポートも行っております。
ドイツには男子ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトで活躍されている黒川孝一氏も居ますし、日本人トレーナーにとって、可能性のある環境であると考えております。
選手や指導者だけでなく、トレーナーや様々な分野の人が海外で日本人として戦っていく事で、日本サッカーの発展にも繋がり、そのチャレンジは自分自身を大きく成長させてくれるのでは無いでしょうか?
トレーナーとしての留学をご検討されている方、記事を通して興味を持って下さった方は、是非ご連絡ください!

またドイツ情報、ドイツサッカー情報、留学生情報を各種SNSで発信していますので、そちらのフォローも是非お願い致します🤲


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