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僕と隣。同じ景色を見ているようで、全く別の世界を見ている

「ねえねえ、あの映画すっごく良かったよね!」

「そうそうめっちゃ感動した!特にあの主人公の言葉、あれは格言だよねー」

「え?そう?私はあの主人公の彼女の姿が目に焼き付いたなぁー」


二人は一つの映画を鑑賞しました。最近巷で流行している作品。あの有名作家が書いた超大作が映画化されたもの。
映画館は超満員で、二人分のチケットを取れたのが不思議な位、連日人でごった返しらしい。


ここで貴方に質問です。


もし貴方がこの登場人物の様に、映画を観に行ったとします。貴方の周りにも同じ映画を鑑賞している人がいます。

果たして貴方と隣の人は、全く同じものを見ているでしょうか?寸分違わない同じ映像を観ているでしょうか?


もし全く同じものを観ていたら、感じる事は皆同じです。映画館で映画を鑑賞している全ての人が同じ感情を抱かなければなりません。もしその映画が今年一番泣けると謳った映画ならば、そこにいる全ての人間が泣かなければおかしいことになります。

いやいや、それは人それぞれ感じ方が違うから。それじゃ人はみんな同じだと言いたいのか!?って言われるかもしれません。勿論人は皆違います。というか誰一人として同じ人なんていません。これはハッキリと断言できます。

例えば今日は暑いですよね。嫌になるくらいです…。だから僕は車に乗ると窓を開けます。そうすると家の地域では丁度良く、今日は風が吹いているので気持ちが良いんですよ。ですが窓を開けると嫌な気分になる人もいます。
窓を開けないでエアコンをつけてよ!!って怒られる事もありますw

そう考えると僕と他人は全く違う事になります。

貴方が絵画を眺めていたとします。貴方と恋人、二人で同じ絵を眺める。なんかいいですよね!一つの物を共有し合える、感動し合える。二人の距離がぐっと縮まるのではないでしょうか?

ですが、貴方はこの絵がとても悲しそうな絵に見えたのに対して、彼女はこの絵には怒りを感じると言ったとします。全く同じ絵に見える物でも全く違って見えるんです。
同じ赤い色からも人は様々な感想を抱くものです、血の色だと捉えて不吉に感じる。薔薇の色だと捉えて美しい色に感じる。それは人は皆同じではないからです。

それは性格や、育ちや、感性の違いだと僕は思っていました。人は常に違う生き物だからこそ、感じ方が違うのだと思っていたんです。ですが人はそもそも自分と見えている世界が違うのではないか?と考えると辻褄が合っていくことが余りにも多かったんですよ…。

だからといって僕と他人は永遠と分かり会えない、完全に個である同士なのか?と悲しくなるかもしれませんが、僕はそれも違うと思います。違うからこそ、見えているものが違うからこそ、僕たちは違う視点で人や物を見る事が出来る。すなわち違いがあるからこそ、その違いを魅力だと捉えますし、違いに惹かれ合っていくのだと僕は思います。

先程の映画だってそう。貴方と私。違う感じ方が出来るからその映画には様々な価値が生まれる。ただ感動して泣ける映画ならば、人の心をここまで掴む事はないんですよ。

その映画の物語を楽しめる人と、僕みたいに作者の意図や伝えたい裏の言葉を探る変人もw様々な視点で眺める事で初めてそれが球体だと気がつくんです。

この世界の物はどれ一つとっても平坦な物はないです。
形があるという事は表も裏もできるということ。

僕が表面を見ていても、目の前の人は裏面を見ています。

そうやって人は様々な視点で世界を見ている。だからこそ人々は産まれていくのだと思います。この世の中には多くのものがあるのだと思います。

この前の記事でも言いましたが、人と違うという事に怯えないで欲しいです。だってそもそも貴方と私は違う物事を眺めているんだから。貴方は青でも、私には紫に見えます。

そんな人間同士が暮らしていれば違うのは当たり前なんですよ!おかしな話ではありません。


なので僕は貴方に問いたいです。
今の景色はどう映りますか?目の前の木はどういう形に見えますか?今日の気温はどうですか?そして僕の記事はどうでしたか?

為になりましたか?おかしな記事だと思いましたか?馬鹿げてると思いましたか?

何でも良いです。それが人間だからです。



不思議でとっても面白い世界ですよね…。


ちなみにこっちは晴れ晴れとして一緒に風が涼しくてカラッとして夏では無いような陽気です。


人って面白いなぁ。違うって良いよなぁ


それではまた👋👋👋👋

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