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モダンに進化したSHAMANのセカンドアルバムReasonは前作を遥かに超えるシンフォニックメタルへと進化を遂げた。


さぁ前回から引き続きブラジルの代表的バンドである
SHAMANについて語っていきたいのだけど。
一つ断っておきたいのは、セカンド以降は全く聴いていないということ、というかアンドレ・マトスが脱退した後の活動はあまり興味を持てなかったので、今作までとなりますのでご了承下さい。

てなわけで僕はこのSHAMANのアルバムは衝動買いし
ファースト、セカンドと立て続けに聴いた記憶があります
やはり僕の尊敬するボーカリストの所属したバンドならば聴かないわけがないと即購入を決めたのですが、
初めて聴いた時よりも更に多くのメタルや、沢山のジャンルの音楽に触れるようになり、更にこのバンドの良さを知ることが出来ました。

ファーストアルバムを通しで聴いてみると
前バンドのAngraからの延長。もっと言えば、彼がAngraでやり残した物をファーストアルバムでは表現出来たのかなと思います。
そしてセカンドアルバムは、更にそこから発展をし
更にシンフォニックにモダンなテイストを加えたのが
今作「Reason」というわけです。

一曲目のTurn Awayはもはやモダン過ぎる程にモダンで
オルタナティブメタル等からの影響が強く。
ザクザクとしたギターとズンズン前に出るスタイルは、Angraでは表現できなかった新たな巧みだと思っています

「アンドレはこういう音楽がやりたかったのか」

が僕の第一印象でした。
そしてさらっと一曲目が終わりタイトルトラックの
「Reason」は前作の色を残しつつ、やはりモダンなテイストが目立ちます。どこかボン・ジョヴィ等を彷彿とさせるメロディー。アンドレの歌唱力も年々増しているようで、気持ちが良いハイトーンも聞くことが出来ますし、彼のミドルボイスも心地が良いです。

全体的にキーボードが前に出てくる為
非常にシンフォニック色が強く、全体的何となくKamerotを彷彿とさせるサウンドな気がします。
きらびやかでどこかメランコリック。完全に北欧的なモダンメタルなアルバムだなと感じましたね。

いやしかし、前作Ritualからそう来たか!?ってw
もう一つRitualから発展させたアルバムをリリースするのかと思いきや、まさかの大きく方向転換をするという。
残念な事に、次作はなんとリカルドモンテッソーリ以外バンドを出ていくという悲しい出来事が。
何でもまたアンドレはイニシアティブ問題で揉めたとか。
これで2回目ですよアンドレさん…。彼はあまり長く組織に居座る事が出来ないタイプの人間なのだろうか?
まぁそれだから彼は常に自由に彼の世界観を表現出来るというわけだからポジティブに捉えようw

結局SHAMANサイドは新たなメンバーを加えて再始動し、Immortalというアルバムをリリース。
そしてアンドレはアンドレで彼のソロ・プロジェクトの様なバンドを結成したらしいです。流石にここまでは追ってはいませんが、彼の生前多くのバンドを転々としながらも多くの功績を残した事はメタル界で永遠と語り継がれていくでしょうね!

ただ彼が多くのバンドに所属しアルバムをリリースしたとしても、世間の彼のイメージは常にCarry onなんですよね
このパブリックイメージというのは彼にとってどうだったのでしょうか?誇らしいと思うのか、煩わしいと思うのか

ただ今作Reasonを聞く限りAngel Cryの様な楽曲のテイストは聞くことが出来ないのでもしかすると後者だったのでは?と勝手に推測しています。

最後にこのアルバムの評価について。
確かにモダンで新たな音楽性といった点では素晴らしいとは感じますが、やはり彼の本来の持ち味である物が少し後退し、少し商業へ走ったのかな?とも思えます。
素晴らしくいいアルバムとは言い難いですが、でもこういうアルバムもアリだよねって印象です!
少しありきたりかなとも思いますが、いいアルバムであることには間違いないのでそういった方面のバンドが好きな方には刺さりやすいかも?

惜しくももう彼の音楽を聞ける事は叶いませんが
彼が残した多くの遺産は色褪せることが無く
多くのメタルファンのハートを揺さぶり続けるのでしょう

結論。アンドレ・マトスの楽曲はどれも素晴らしい

でした

それではまた✨



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