恐妻から学ぶ_理解しやすいEBITDA
臨時的な要因を含めた会社の成績を表す利益として、税引前当期純利益があります。
事業の成績を表す経常利益に加えて、臨時的な要因による収益や費用を計算に含めるため、法人税等の税金を引く前の会社としての利益を表します。
【税引前当期純利益:EBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization )】
税引前当期純利益 = 経常利益 + 特別利益 - 特別損失
損益計算書上は、経常利益に特別利益を加え、特別損失を差し引いた額を表示します。
・特別利益
→固定資産売却益、投資有価証券売価益
・特別損失には
→火災などによる損失、固定資産の売却による損失など
いずれも、営業活動・営業外活動にも該当しない、突発的に生じた損益や、例外的に発生した多額の損益です。
会社にとって「良いアクシデント」が、特別利益です。
そして、「悪いアクシデント」が特別損失になります。
特別利益は、通常の営業活動から外れた良いアクシデントで生まれた利益です。
そして、特別損失は、通常の事業活動から外れた悪いアクシデントで生まれた損失です。
いずれもアクシデントが生んだ利益と損失ですから、翌期以降も継続的に発生することがないのが特徴です。
例えば台風で工場設備が大きな影響を受けたメーカーの収益力を税引前当期純利益で計ろうとすると、数値上、台風の影響力が強くなってしまいます。
台風が直撃しなければ得られたであろう利益が見えにくくなってしまうからです。
一方EBITDAは、こうした通常の営業活動と関係ない利益や損失を省いているので、わかりやすいというわけです。
税引前当期純利益は法人税などの税金を控除する前の、企業にとっての一会計期間の純粋な利益となります。
もしこの値がマイナスになるのであれば、税引前当期純損失と呼びます。
この税引前当期純利益は、税引前利益(損失)や税引前当期利益(損失)などと呼ばれることもありますが、全て同じものです。
突発的に特別利益・特別損失は発生しますので、きちんと把握しておくことをお勧めします。
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