世の流れと自分のこだわり
世の中には流れというものがある。
たとえば、貯金していたこれまでから、投資しようの流れ。モノをたくさん持っていたけど、断捨離して本当に好きなものだけ手元に置こうの流れ。誰かを推すのは少数派だった過去から、「推し」がいるのが当たり前！な現在。
目には見えない空気がかたまりとなって、大きな流れを作っていく。その流れはうずしおのように、気づいたらいろんな人を巻き込んで世の中の多数派になっている。うず潮に気づかず過ごしていると、いつの間にか自分が少数派になる。別に少数派になることは良いのだけど、いつの間にか「善」だったものが「悪」ってことに変わっていることもあるので、たまに厄介。
最近は、テレビを持たない人が増えているという。一家に一台テレビが当たり前だった時代から、テレビを捨ててスマホで情報を得る時代へ。たしかに、多くのテレビ番組はTVerというアプリで後から観れるし、NetflixやAmazon Primeがあるからテレビが無くても映画が見れる。周りにも数人テレビ無しの人がいるし、いわゆるミニマリストじゃない人たちもテレビを手放している。
きっと今、流れが生まれ始めている。テレビを手放すのが良いという価値観の流れが。うず潮が発生しかけている。
それでも、私はどうしてもテレビを手放せない。TVerで後から放送されない番組があるから。リアルタイムで見たい番組があるから。私は歌番組が好き。その日は番組を見ることを楽しみに、朝から仕事をがんばっちゃう。好きなアーティストが出演するときは、授業参観の母のようなドキドキと誇らしさが混ざったような気持ちになる。良かったなぁ…と録画を見返す時間もまた楽しい。
いま、歌番組がTVerに姿を見せることはほぼ無い。年末の歌番組ラッシュのとき、テレビが無くて歌番組が見れない…って想像するだけで血の気がちょっと引く。
テレビを手放すのが少しずつスタンダードになるかもしれないけど、それでも私は自分のこだわりを譲れないので今はまだ手放せないな。（すべての番組がスマホで見れるようになったら考えるかも）
世の中や、自分の周りの流れが変わることってあると思う。結婚ラッシュだったり、断捨離ブームだったり。もし、その流れが自分のこだわりと少しズレているなら、無理して波に乗らなくて良いと思う。
流れとは川のようなもので、ずっと移ろいでいくものだから。
ということで、私は断捨離はするけどテレビは捨てません。
サポートいただけたら、とってもうれしいです。が、無理のない範囲で。