UI考える前に頭に浮かべるルールが5つほどあってな。
5つのポイントを自己流解釈。
UI関連の新着記事を読んでいたら、ふと「あ、自分も同じルールでUI考えているなー」というものがあったでご紹介。
記事は
5 Pro Secrets of UI/UX Design
というものです。さて、その5つを最初に意訳で上げておくと…。
ストーリーテリングを使いこなせ!(Mastering the Art of Storytelling)
迷わせるな!(Quashing Decision Paralysis)
空っぽはチャンスだ!(Considering the Empty States As Opportunities)
興味をもたせ続けろ!(Encourage Seamless Progression)
ユーザーテストは早く、何回も!(Test the Design at Every Stage)
1の「ストーリーテリングを使いこなせ!」。記事に書いてあることは、ワイヤーフレーム、プロトタイプなどを使いこなそうね、ってことなのですが、私としては、それらを使い「このUIで”サービスのコンセプト”が伝わるかを確認する」というところまでが、"Mastering the Art of Storytelling"だと思っています。
プロトタイプのUIを使って、サービスのコンセプトをユーザーにそれとなく把握してもらう。
そのためには、カラーチャート、ページ遷移、サービスのレイヤーなどなどがちゃんと物語、つまりストーリーテリングになっていて、ユーザーに伝わっているかがUI、UXを成功させる秘訣なんではないかと思っています。
2の「迷わせるな!」については、明白。
え?ここどうすればいいの?という状態を発生させない。
私はそのために、特に「ユーザーがいつも使っているUIパーツを最優先に利用する。」ということを意識していて、AppleやGoogle(多くのユーザーが毎日使っているであろうUI)のUIルールに従うことが多いです。
なるべく学習済みのUIをつかうことで、どうつかえばいいの?という状況を発生しないようにしたいのです。
もう一つ重要なのは、たくさんの操作を同時に提示しないこと。
一つの操作を、一つの画面に。
そうすることで、たしかにスピード感は落ちますが、迷わず、確実に操作できるようにすると、「迷わせない」UIができます(ショートカットなどを配置することで、同時になれたユーザーにはスピード感を提供するのも重要です)。
3つ目の「空っぽはチャンスだ!」
は私なりに言い換えると、「行き止まりを作るな!」です。
例えば、「お気に入り画面」に何も入ってない場合、そこは真っ白な画面になります。
そこで行き止まりにしない。例えば、多くの人が「お気に入り」にしているアイテムを提案してみるなど、体験を終わらせない工夫をすることで、もっと「このサービスを使うのが楽しいな」と思ってもらうチャンスを作れると思っています。
4の「興味をもたせ続けろ!」。
解釈が難しいのですが、私が意識しているのは、ユーザーが操作している最中に「自分がどこにいるかをつねに把握できるようにして、ゴールがどこにあるのか明示する。」ということです。
ゴールにたいして、自分がどこにいるのかがわからないと、モチベーションがさがってサービスを離脱してしまいますね。それを避けるために、長いフォームなどではゴールと現在地をつねに明示するというUIの工夫を大事にしています。
5の「ユーザーテストは早く、何回も!」は本当に重要です。
まず、ラフでいいので、早く想定ユーザーにプロトタイプを見てもらう。そこからもらった意見を解釈しながら、徐々にユーザーが本当に求めているものに近づけていくのがサービスの成功の第一歩です。
ユーザーテストといっても、仰々しいものではなく、近くの友人にちょっと意見を聞いてみる、レベルから初めて、いろんなタイミングですぐに想定ユーザーに確認してもらうのがベストですね。
そのためにも、素早くプロトタイプを作る、お膳立てなどは軽くして、プロトタイプを挟んだ現場での対話を重視する、そんなスタンスで、何度もユーザーテストをすることで、本当に使ってもらえる「WEBサービス、アプリ」を設計していければ、いいものが作れますね。
最後に。
つらつらと5つのポイントを書いてみましたが、すべてのルーツは**「ユーザーを思いやる」**ということなんじゃないかなと思っています。
ユーザーに寄り添い、ストレスをなくしてもらう。そのためにユーザーになりきり、共感する。こういうことがUI/UXという分野では、とても重要なんだと毎日思っています。
「テッドラッソ 破天荒コーチが行く」という、アメフトの監督が、サッカープレミアリーグ一部の監督を務めるドタバタ人情喜劇がとてもスキです。
このドラマの名セリフに「人を批判するより、その人に好奇心を持て」というものがあります。
これまさにUXの極意なのではないかと思うのです。
このUIを使えないなんてリテラシー低くない?とかではなく、そのユーザーはなんで使ってくれないのだろうという好奇心をもつ。これがすべてのUXデザインのスタート地点なのだろうなと、「テッドラッソ」を見ながら感じています。
こういったUI/UXやそれに基づいたサービス実装などに興味にある方、ぜひ以下からお問い合わせくださいませ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?