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寝込みでよぎったこと

実はここ数日体調を崩していた。若干の発熱と喉の強烈な痛み。なにより身体を起こしているときの四肢に鉛がぶら下がっているような怠さに苛まれた。

先週末にバンドの練習を2時間ぶっ続けでやったことに起因するであろうぎっくり腰と原因不明の腹痛も重なり往生した。なにをしても痛い。どんな時も苦しい。ひとつひとつは耐えられないことはないが、さすがに3つが重なると参ってしまう。ボクシングでいうとストレートやフックなどの強打は喰らわないが、ジャブだけでノックダウンを奪われるような感覚だ。

いちおう接客業なので医師の診断を仰いだ。インフルエンザやコロナではなかったが、じゃあいったい何なのさと聞くと医師の歯切れは悪い。まぁ少し早い夏バテと夏風邪じゃないですかねぇ。そんなヌルい診断オレでも付けられるっつーの。

あまりにも僕が納得の行ってない表情をしているのと、今にも診察室のベッドに倒れ込みそうなほどの疲労困憊ぶりに医師は栄養剤の投与を勧めてきた。点滴を穿たれながら天井を見つめていたが退屈なので看護師にスマホ使用の許可を取るとあっさりと許諾された。なんだ、見ていいのか。

SNSを見ると二郎系インスパイアや横浜家系のラーメン、鰻が視界に飛び込んできた。今すぐ点滴のチューブを引きちぎってやりたかった。SNSの陰よ。栄養剤の点滴は覿面に効いた。

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