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自転車カスタム(折り畳み14インチ)Vol.9~ヒルクライムを14インチ自転車で楽しむ~

FIAT AL-FDB140 という折りたたみ自転車の運用記録&カスタム記録、Vol.9です。再三述べますが『自転車改造は自己責任』です。『公道や歩道を走行できる安全な整備』ができない場合、自分でやるべきではありません。このVol.9では多段化改造したFIAT AL-FDB140(DAHON DOVE , BYA412series)でのヒルクライムを取り上げます。

「筋力は全てを解決します」が、それはさておき結論から言うと、”フロント45T-リア17T-13T-9T”かつビンディングペダルであれば、折り畳みミニベロでもヒルクライムは出来ます。ただし、斜度がキツすぎると前輪が浮きます。危険なのは下り坂。FIAT AL-FDB140はロードバイクなどのスポーツバイクと異なりホイールベースが短い為、それゆえホイール径が小さい為か速度を出すと安定性が著しく欠けます。くれぐれも気をつけましょう。

ヤビツ峠を登ろう

サイクリングを開始して、間もなく1年…というタイミングで、ミニベロでヤビツ峠に登ることにしました。結論から言うと246号のコンビニ→ヤビツ峠の斜度では、14インチ車でウィリーすることもなく、前45T,後17T-13T-9Tでは、ギアを使い切ることもなく、後ろは13Tで、するっと登れました。多段とはいえ3段変速しかないので、斜度と脚力と疲労にマッチするギア比が選べないのは、それはそれで不便です。ですが、いわゆるヒルクライムもミニベロで可能なことは判明したので行動範囲は大きく広がりますね。
難しい点を挙げるなら、この自転車はいわゆる「立ち漕ぎ」ができないのです。ダンシングすると不安定さ故に転倒しますし、立ち漕ぎでウィリー阻止等の荷重移動ができません。ロードバイクと違ってハンドルのポジションが選べるわけでもないので、サドルに座ったままくるくる回すしかありません。ペダルはSPDなので相当助けられているのですが、輪行しやすさを優先にフラットバーのハンドルにしているので、割り切るしかありません。

14インチのミニベロでヤビツ峠に登りました

筆者は、自転車でヒルクライムはヤビツ峠が初めてではなく、これの半年前程に700Cロードバイクで山梨方面から笹子峠を登っています。その際に、登りよりも、下り時の速度やブレーキングや重心移動が難しい事は痛感していたので、慎重に降ります。速度ですが1.75と太いタイヤだからか、路面抵抗が大きいからか50km/h以上は出ないです。とはいえ高速域での安定性が無いので45km/hが無理のない速度です。ミニベロは700Cロードバイクと違って段差に弱いですから速度を出すのは躊躇します。一方で前後車軸の位置は低いから安定しているのか、すっ転ぶ事はないです。筆者は今時点で自転車7年目にもなろうかですが、グレーチングでのスリップや段差等が原因で落車したのはロードバイクの時だけです。路面がドライならブレーキングもちゃんと機能してくれます。

700Cロードでの笹子峠 甲府発東京行の自転車旅

自転車であちこち行くにも慣れ、中古フレームに中古パーツの700Cを組んでいたこともあり、自転車趣味にもどっぷりと浸かってきた処で、とあるミニベロのカスタム&レースチームから、お声がかかりました。これまではひとりor友達とサイクリングしてたのですが、自転車弄る勉強にもなるかな〜ということで、チームの走行会に顔出しすることに。この時の出会いが、折りたたみミニベロ2台目の購入や、2023年のミニベロロードバイクでのレース参戦に繋がります。

シートポストのキシミ音をなくす

有識者とお話して、ひとつ、困っている事を相談します。シートポストがキシキシと音が鳴る事。これはアルミシムから樹脂製シムへ交換すれば、音はなくなるのではと教示頂きました。早速Aliexpressで取り寄せます。
Liteproの樹脂シムです。価格は1つ1ドル。

Liteproの樹脂シム

ところが…アルミシムを交換しようにも外れません。完全に固着しています。DAHONのシートポストであれば、イモネジを緩めればシムは外れるのですが、この自転車はOEMなので、そんな親切な物はありません。タガネで叩いて、破壊して外します。

アルミシム シートポストのスリットからタガネを入れて叩きます


ミニベロの師に、ボトルゲージの為のダボ穴と、折りたたみ機構と干渉を回避するため、ボトルゲージを底上げするためのアルミ製カラーを制作して頂きました。ダボ穴はトップチューブに開口しますが、フレームに穴を開けるのは自己責任です。こういった箇所からクラックが入るリスクも考慮して作業すべきです。Dove plusと同じトップチューブ上面に穴を開けました。
シートポストはアルミシムと擦れてアルミ粉が吹いており、またシートポストの細かなスリットと削れ合っていました。樹脂シムに交換して異音はなくなりました。また、ボトルゲージの穴を作ったので、今までタイラップで力づくで巻き付けていたボトルともおさらばです。しっかりボトルを固定できるので、ツールケースも載せられそうです。

開口してカシメたM6穴とカラー

ホイール5000km点検


14inch mialo wheeelset

良い機会なのでオーバーホールします。自己責任とはいえ、パーツを品質の良いものに置き換え、本来の想定される速力よりも走行性能をUPさせているので、大事を取って点検します。まず、ホイールリムの消耗が著しいので交換します。2mm以上は摩耗しており新品と取替。ミニベロでリムブレーキだとしょうがないのですが、14インチ故に700Cに比べて回転数が多いので消耗も激しいのです。ハブ(シールドベアリング)とスプロケットに消耗は見られないので、本来であればリムだけ交換したいですが…ホイールを手組みするノウハウが無いので、新品を購入。価格的にも、手組ホイールを依頼するよりAliexpressで同等品を買う方が安いですし、EMSで来るので早いです。

BYA412 External 3 speed Front Lever Rear Derailleur

ディレイラーを外すとふ間にクラックが入っていました。地面と距離が近いせいか、石ころを拾ったのか原因は分かりませんが、表面は樹脂が割れたようになっています。ディレイラーハンガーが曲がることはよくありますが、ディレイラーのアームが損傷するのは、ミニベロ故に地面と近接しているので、傷がつきやすい部分なのかなと思います。輪行にしても、手荒く扱えばプーリー間のアームに負荷がかかるので、ここがウィークポイントかなと思います。

箱根路を登ろう

箱根駅伝の5区を走ろう、というわけで小田原から走ります。箱根湯本を過ぎてからは、交通量の少ない旧道をルートとし、45T-17Tで、時速5~7kmと遅いですがコツコツ上りました。

旧東海道

「ヤビツ楽勝だったし箱根もイケるんじゃ?」と思いきや大間違い。それなりの斜度が続くので…ギアが選べない&ミニベロゆえにポジション変えられないのが辛いです。登るにつれて雨も降ってきたので、路面状況はどんどん悪化します。

芦ノ湖

無事に芦ノ湖まで到達しました。東京圏から名古屋に脱出するには、箱根は越えなければならない峠なので、ミニベロで登れて満足です。もっとも折り畳み自転車なので、小田原→三島は電車で輪行するのも手ですが…自力で越えられるのは嬉しいですね。

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