【漫才.42】映画

井口 はいどーもー!ウエストランドです!よろしくお願いします!

河本 将来の夢というか、20年後くらいには映画撮りたいんですよね。

井口 そうなの。

河本 あ、撮るって言っても、金曜ロードショーとかを録るって事じゃないですよ。

井口 わかってるよ!監督やりたいって事?

河本 全部です。監督・脚本・主演・観客。

井口 観客は余計だよ。言っとくけど、映画撮るなんてめちゃくちゃ大変だからね。

河本 全然余裕です。

井口 今のところ観客以外の才能無さそうだけど。

河本 もうストーリーも考えてあるんで。

井口 そうなの?どんな映画?

河本 やっぱり恋愛映画でしょ。

井口 やっぱりってなんだよ。そこまでの流れとか知らねーから。

河本 かつてない斬新な恋愛映画。

井口 そんなの思いつてんの?どんな内容なんだよ?

河本 まず主役は水泳部の高校生で、もともとエリートだったんだけど、あるときからなかなか記録が伸びなくて悩むんですよ。

井口 ちょっと待って。

河本 なんですか?

井口 お前が主演なんだろ?

河本 はい。

井口 じゃあ高校生は無理だろ!しかも20年後くらいに撮るなら50過ぎてるぞ!しかも水泳とか得意そうな体型でもないし。

河本 体型はなんとかするよ。

井口 年齢はなんともできないだろ!

河本 大丈夫です。同級生役は全員10代のアイドルで固めるから。

井口 余計ヤバイよ!完全にお前だけ浮くじゃねーか!

河本 で、そのまま水泳部を辞めちゃうという大どんでん返しがあるんですよ。

井口 それのどこがどんでん返しなんだよ。

河本 部活辞めて、ただの帰宅部の女子高生になるんだよ。

井口 女子なの?!

河本 はい。

井口 いよいよ見てらんねーよ!なんでお前が女子高生役やるんだよ!

河本 で、部活辞めて家でゴロゴロ過ごしてたら、父親役のお前に怒られるんだよ。

井口 僕も出るの?!ってか、僕がお前の父親役っておかしいだろ!なんでコンビで父親と娘の配役なんだよ!見づらいなー!

河本 で、渋々部活に顔出すんだけど、そこで顧問の先生役のお前におこられるんだよ。

井口 父親役じゃなかったのかよ?

河本 一人二役だから。

井口 雑過ぎるだろ!

河本 で、先生が家に行くの。

井口 おいおい。

河本 そこで父親に会うんだよ。

井口 会っちゃったよ!

河本 そこから、先生と父親が大激論。

井口 僕と僕だろ。

河本 そのまま取っ組み合い。

井口 どう演じてんだよ。

河本 で、なんだかんだあってその二人が結婚するんだよ。

井口 結婚?!僕と僕が?!ってか、女教師だったのかよ。それと取っ組み合いする父親ってなんだよ。なんで結婚するんだよ。

河本 で、先生も辞めて専業主婦になるんだけど、慣れない家事に悪戦苦闘。

井口 どうでもいいよ!ってか、お前全然出てこねーな!!さっきから僕しか出てきてねーじゃねーか!なんだこれ!コントだよ!・・・コントでもねーわ!全然おもしろくないから!

河本 そこで2年生になった娘の登場ですよ!

井口 まだ高校生なのかよ。僕と僕は随分スピード結婚だったんだな!

河本 家事を教えるという大感動。

井口 何がだよ。あと、これの何が恋愛映画なんだよ。

河本 ここからですよ。まだ5分ですから。

井口 つまんねー5分だな!つまんねーもんそんなに前半に詰め込むな!

河本 で、父親と先生の間に生まれた子が高校生になって、3年生になった娘と禁断の恋に落ちるっていうストーリー。

井口 年齢設定どうなってんだよ!もういいよ!

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