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Cherry Magicに魅せられて🍒

日が空いてしまいました。
なかなか頻繁に更新するのは難しいものですね。
自分のペースでゆっくり進めます。


『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』とは?

さて、本日触れたいのは現在テレビ東京系列毎週木曜深夜1:00~1:30 の枠で放送中の
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
というドラマ。

原作はガンガンpixivで連載中の豊田悠 氏による同名コミックであり、累計80万部を突破している超人気作です。愛称は「チェリまほ」。

あらすじを簡単に紹介すると、
童貞のまま30歳を迎えた主人公・安達清(演:赤楚衛二)が「触れた人の心が読める魔法」を手に入れた事で、社内でも人気のイケメンスーパー同期・黒沢優一(演:町田啓太)から自分に向けられた好意を知ってしまう…という内容。

メインで脚本を担当されている吉田恵里香 氏は初めてお聞きした方でしたが、平野紫耀くん,杉咲花ちゃん出演「花のち晴れ」や、竹内涼真さん,浜辺美波さん出演「センセイ君主」などのラブコメ作品を手がけた方なのだとか。(崇拝)

また、メインで監督を担当されているのが
風間太樹 氏。横浜流星くんや中尾暢樹くんが出演する「チア男子‼︎」で長編デビューを飾った20代の監督さんです。お若い。すごい。
(チア男子‼︎ まだ見れておらず申し訳ない気持ちです)

チェリまほの「ここがすごい!」

さてさて、冒頭文だけでも伝えたい事が多すぎて長くなってしまいましたが、チェリまほを話題沸騰ドラマにした「ここすご」ポイントを押さえてみました。

-①メインキャスティングが大正解

初めから「当たり前だろ」と言われんばかりの小見出しではありますが…。
メインキャラである安達清 役の赤楚衛二くん、黒沢優一 役の町田啓太さん。根本的に、このメインキャスティングが天才的なのです。
もうこのキャスティングだけでK点越えてる。


まずは赤楚衛二くんについてです。
私個人の印象ですが、「仮面ライダービルド」の万丈龍我 役、「ねぇ先生、知らないの?」の城戸理一 役に代表されるような,髪の毛が遊んでいて、チャラいイメージの強い役者さんでした。
(どちらの作品も未完走の為、第一印象に過ぎませんが…)

ドラマ化の発表にあたって初めにメインキャスト二人が発表された時、
「赤楚くんか……意外なところをキャスティングしてるな」というのが正直な感想でした。
だって童貞のイメージじゃないもん。笑


対して町田啓太さんについての印象は、
「中学聖日記」の川合勝太郎 役や、「ギルティ」の秋山慶一 役といった爽やか好青年だけど、ドロドロとした恋愛劇に巻き込まれてしまう、というイメージでした。笑

発表の際は、赤楚くんとは対照的に
「あ〜これは役に合ってるなぁ。劇団EXILEの俳優さんがボーイズラブっていうのもなかなか新鮮だけど。」という感想でした。

まぁ要するにお二人とも名前と顔となんとなくのイメージぐらいしか前情報が無い感じでしたね。
何故今まで魅力に気づかなかったのだろう
(節穴同然の目)

正直なところ、原作未読の私にとって(これはどうなるかな、最近BL作品増えてきたし流行に乗っかってる感じなぁ)という印象であり、
もう本当にぶっちゃけますと「視聴しなければ!」みたいな事は全く思っていませんでした。


が、これが完全にひっくり返されます。


見始めたきっかけはYoutubeで
第1話が無料公開されていた事でした。
「おお、せっかくなら見るか」と
気軽に、なんとなく、再生ボタンを押したのです。
TVerよりもYoutubeの方が再生の垣根が低いですね、これもチェリまほの作戦勝ち。


1話だけでも分かったことは、
赤楚くんは「陰キャ感」と「とびきりの可愛さ」といった雰囲気の使い分けが上手い。
また、戸惑ったり驚くようなリアクションが多いのですが、表情や声の調子もちょうど良く、想像を大きく越えて役に填まっていました。

対して、町田さんは「圧倒的なオーラ」「アフレコのコミカルさ」「繊細な表情」と様々な要素を取り入れながら完璧に黒沢役をこなしており、安定感を感じさせる演技でした。
先述の好青年のイメージが強かったのですが、コミカルな演技もここまでお手の物なのか……とこちらも予想を裏切られました。

-②随所に感じる製作陣のこだわり


さて、素晴らしいのは
演者の皆さんだけではありません。

本作品は原作ファンからも多大なる支持を得ており、随所に原作リスペクトが見られます。

漫画を描いてて本当によかった… (豊田悠 氏 オフィシャルtwitter @toyodayou 10/8ツイート分より)

原作者自身からの評価も高い理由に
以下の点が挙げられます。

・映画の世界に飛び込んだかのような映像美
・ファンタジックかつポップなサウンド
・細部まで作り込まれた撮影現場のセット

また、視聴者を飽きさせない工夫として、
放送日以外でも随時更新される番組公式Twitterも
応援される理由の一つです。

こういった撮影に携わるスタッフ一人一人の努力を感じさせる作品だからこそ、
同じエピソードを何度見ても新たな発見があるし、
毎回新鮮な気持ちで見ることが出来ます。
(7話は15周した)

-③物語を繊細に表現している主題歌

さて、さらに特筆すべきは
OPテーマ
産声/Omoinotake
EDテーマ
Good Love You Love/DEEP SQUAD

の2曲についてです。

放送後の見逃し配信で「神曲」「毎回見てるのに飛ばせない」とのコメントがニコニコ動画に寄せられていた2曲ですが、

1話でご好評頂いた
オープニング&エンディングですが

OP👉魔法をきっかけに
   変わっていく安達の世界を
   歌って頂いた曲
ED👉安達を想う黒沢目線の曲

となっています🎶

_番組公式Twitterより引用

このようなテーマである事を想いながら聞く事で、より一層、味わい尽くす事ができます。

OPテーマの「産声」は、安達の心情が実に丁寧に描かれています。誰かの想いに触れて、世界が色づいていく安達の瑞々しい感情が良く表現されています。
是非Fullバージョンで聞いてみてください。

EDテーマの「Good Love You Love」は黒沢目線を歌った曲で、歌詞は黒沢の中の切なさや愛しさを表現していますが、曲調はポップに仕上がっており、振り付けがSNSで広まるなどの動きを見せています。

どちらの曲も大変素晴らしく、作品にリンクさせて聴く際はもちろんのこと、曲そのものも非常に素敵なものになっています。

-④深みを与えるキャラ・ストーリー

さて、先ほどメインお二人キャスティングのお話をさせて頂きましたが、今度は脇役のキャラやストーリー上のテーマについても触れていきます。

まず、メイン二人の他にも重要な役割を持つキャラクターが五人程 居ます。とても魅力的なキャラクターを素敵な俳優さん達が演じられています。


・浅香航大さん演じる柘植将人
・ゆうたろうくん演じる綿矢湊

こちらの二人の関係性は3話からスタートし、柘植の壊れっぷりが反響を呼んでいましたが、8話以降で大きく進展していく事になると思われます。
ここまでは物語のスパイス的存在でしたが、今後に注目ですね。


・草川拓弥くん(超特急)演じる六角祐太

六角は黒沢の後輩にあたる登場人物ですが、お調子者で、安達と黒沢の恋路に大きく影響を及ぼす存在のキャラクターとなっています。

原作未読の私にとって、初めの方は「このキャラクターは引っ掻き回し役の悪ガキかな…?」と思っていましたがとんでもない。
この子はめちゃくちゃ深いです。(語彙力)

まず、思ったことをズバッという所があり、
着飾らず堂々とした発言をする点に好感が持てます。
また、黒沢の部下であり黒沢のスーパーマンっぷりに見慣れていながらも、安達の非凡さに気づくことのできる視点の持ち主でもあります。

「六角ゥ〜!」と安達に心の中で叫ばせたり
黒沢の表情をピキピキと強張らせたりと、
メインの二人を振り回す存在ではありますが
非常に愛おしいキャラの一人ですね。


・佐藤玲さん演じる藤崎希
・鈴之助さん演じる浦部健吾

この二人は原作には無いオリジナル要素の強いキャラクターとなっています。

藤崎さんが脚光を浴びるのは第4話なのですが、その存在が安達に新たな影響を与えています。
4話は恋愛の展開としてはかなり平穏なのですが、藤崎さんの存在により深みが生まれ、安達が大きく一歩を踏み出すきっかけになっています。
個人的には4話は凄く好き。

浦部さんと言うキャラは完全オリジナルで、初期から安達を振り回し独特の存在感を放っています。今後も、成長した安達が浦部さんとどんな関係性になっていくのか?楽しみですね。


さて、個性豊かなキャラに触れましたが、本作ではシンプルな恋愛ストーリーとは別に、
パワハラ・アルハラ・セクハラとよく聞くようになった言葉を彷彿させるシーンが随所に盛り込まれています。

こういったテーマを取り上げ、メッセージを感じさせるのも脚本の素晴らしい点と言えますし、様々な観点から評価される所以となっているでしょう。


個人的に素敵だなと感じる点

さて、「ここすご」ポイントを力説しているととんでもない文量になっていたのでそろそろ話題を変えるとして…。

このドラマは前述の通り多くの人から愛され,評価される点に尽きないのですが、
個人的には、「ボーイズラブ」というジャンルでありながら、性的指向や性自認については明言せず、人間としての愛を描いてる点に最も惹かれます。

黒沢が安達を好きになった経緯は前回の放送で描かれましたが、
黒沢がどんな性的指向を持つのかは重要視せず、ただシンプルに「安達を好きになった」
という点を繊細に表現していた点が良かったです。

個人的には「ボーイズラブ」というジャンルよりも「ヒューマンラブ」とか、あるいは、ラブの話に限らず「人間成長ストーリー」(ド直球すぎるネーミングですが)と表現する方がしっくりきます。笑

こういう視点でこのドラマを愛してる人も少なく無いだろう、だからこそ “ボーイズラブだから” 見ていないという人にはいつか見てもらえたらいいのにな、勿体無いな、知って欲しいな、と思います。

おわりに

さて、長々と語り尽くしてしまいました。
各話の感想はもちろん書き切れないほどあるのですが、ドラマ全体としての所感をこうして言葉にして書き残せたので充実感でいっぱいです。笑
各話の感想はダラダラ書くつもりはありません(SNS上で吐き出しまくっているので…苦笑)

さて、自分がこれまで生きてきた中で、
「誰かの優しさに触れて広がる世界」
「誰かの心に触れて色づいていく世界」
と表現されるような世界の変化, 価値観の変化を
経験をした事が幾度となくありました。

そんな自分のこれまでの経験や感情を
安達の成長が 黒沢の想いが
二人の周囲にいるキャラの人間深さや優しさが
鮮明に呼び起こしてくれます。

改めて、
これからも人に優しくありたいし、
人の良さに気づく人間でありたいし、
人の世界を広げられる人間でありたい。
この物語に登場する素敵なキャラのようでありたいと、少しずつ前向きになれるのです。

はじめは「すごい設定だ笑」とゲラゲラ笑って見ていたこのドラマに、まさかここまで大きく心を揺さぶられるとは思っていませんでした。笑

感受性が豊か過ぎると思われるかもしれませんが、僕はこのドラマを見て、こうして感動できる自分の感性を大切にしようと思ってます。

残り五話、この物語がどんな結末を迎えるのか。
大切に見守らせていただきます。


P.S. オタク的にはもっとお金を落としたい汗

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