きーちゃんとじーちゃん
我が家には2匹の猫達が住んでいる。
私は元々「猫病」かと言われるくらい猫と一緒に住んでいないとおかしくなる性分で昔からずっと家では猫と暮らしている。「NOCAT NOLIFE」なのである。
猫には猫の性格があり、その時のキャットオーナーと性格が合わない時もある。私も非常に甘えたな猫から非常に抱っこが嫌いな猫まで色んな性格の猫達と暮らしてきた。抱っこが嫌いな子でも、すりすりしてくることはあるけれど、調子に乗ってしつこくかまってしまうと反撃をくらう事もある。
つれない恋人のように何度もかまいにいくが「シャーッッ!」と言われることもあり、撃沈する。それでも可愛くて仕方ないのが猫なのだ。
こういうお尻を見てしまうとやめときゃいいのに触ってむにょむにょ(わかります?)をしてしまい、なんなら後ろからダイブしたくなる衝動にかられてしまう。
うちの2匹の猫たちは市の保護猫の里親さんから我が家に引き取られてきた子達で、先住猫が我が家には住んでいたので、最初は1匹だけと思っていたけど「姉妹だから離すとかわいそうで」という里親さんの言葉につられて「はい、二匹とも連れて帰っちゃいます!」と二匹お出迎えすることになった。真っ黒と黒ブチのある白のこの子たちは魔女の宅急便のジジに似ていたこともあり、「ジジ」と「キキ」と名付けた。
コンビニの前に親猫と一緒にじっと丸まっていたのを保護され、保護された時は生後2か月位の子猫だった。親猫は手術を受け、サクラカットをされて地域で見守られているとの事だったが子猫は小さいので保護された。
先住猫はお婆ちゃん猫だったので、急に孫が二匹来て、暫くキャットタワーから降りてこなかったが、暫くすると先輩風を吹かせて偉そうな顔をしだした。
ジジはじーちゃんと呼ぶことが多いが、非常に甘えん坊で私が出かけるときは玄関先まで見送り、帰ってきて玄関を開ける前から待っていてくれる。家族より優しい。キキはきーちゃんと呼び、私をまるで布団とかソファだと思っているようで、体の上に乗り、抱っこしてくれというが、ある一定の時間が過ぎるとぷいっと離れてしまう。気まぐれが激しい。
二匹とも「にゃ~」とは鳴かない。ジジは「バーン!」「バーン!」と鳴き、キキは「マッキャ~ン」「マッキャ~ン」と鳴く。先住猫は「なお~んにゃお~ん」と非常に猫らしい鳴き声だが、この子達は面白い鳴き方をする。ごはんは「サイエンス」のカリカリフードだがこればかり食べていると他の物に興味がないのか人間の食べ物には興味を示さない。しかし、なぜかおトイレには不思議なものが一緒に出てきているのを発見する。
二匹とも絶対にお外へ出さないので、おトイレは家の中に3か所設置し、お水飲み場も三か所設置し、けっこう管理が大変なのだが一か所に集中してくれる事が多い。
猫達と暮らすと、まず無理なのが「おしゃれな暮らし」
観葉植物は食べられてしまい、テーブルやデスクの上の物はひっくり返され、床に落ちている。マットはまっすぐひけずランチョンマットは必ず汚れる。木製でできた家具や柱、椅子などはガリガリされた跡がつき、服は必ず毛がどこかしらに引っ付いている。鞄の中に入られ、家電の上に乗り、「もののけ姫」の「黙れ!小僧!」ポーズをとっている間は起動できない。
自宅でリモートで会議や大事なゼミがあったら必ず邪魔しに入り、デスクの上へ上って、モニターの前に現れ、映り込んでしまい画面の向こうの人から「かわいい!」とご好評なのだが、キーボードや書類の上にズカズカ乗るからけっこうこちらは迷惑だ。
しかしそんなジーちゃんとキーちゃん。
気まぐれで甘えたで暴れん坊な我が家の猫達はとても愛おしい存在である。人間だと腹が立つのだろうけど、猫だとそうにはならない。
人間もそういうところがあるのか、かわいいかわいいと、かまっていると懐いてくるのだろうけど放置しておくと離れていってしまう。私も放置されると離れていってしまうタイプであるが人間は嘘でも言葉がある。言葉も来なくなれば人間の信頼関係なんて簡単に壊れてしまう。
しかし、猫は態度ですべてを表している。
何も考えていないように見えて実は考えているのかもしれないなと思うときもある。
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