DA PUMPの前身・アイドルデュオ『KEN＆YUKINARI』について。

『KEN＆YUKINARI』は、1996年に沖縄アクターズスクールに在籍していた男子生徒の奥本 健と玉城幸也が結成したバックダンサーデュオである。後に4人組でデビューするDA PUMPの前身として知られている。

沖縄アクターズスクール練習生時代の奥本 健と玉城幸也

最初に沖縄アクターズスクールへ入学したのは玉城幸也でその当時、養成所には300人ほどの生徒が在籍していたが、ほとんどが女子生徒で男子生徒は玉城1人だけだったという。その後、救世主のように奥本 健が入学。数少ない男子生徒ということでお互い話をするようになり、意気投合する。玉城は元々、野球少年でダンスの経験がなかったが、奥本は沖縄アクターズスクールの他にもう1つ別のダンススクールに通いながら、地元の仲間達とストリートでダンスを踊っていたり、ヒップホップにも既に関心があったという。

沖縄アクターズスクール時代の話をする玉城幸也

沖縄テレビ（OTV）制作のテレビ番組「BOOM BOOM」でKEN＆YUKINARIというデュオを結成する。同じ沖縄アクターズスクール出身でデビュー前だった知念里奈のバックダンサーを務めた。またバックダンサーだけでなく、2人だけで歌とダンスを披露したこともある（ダンスグループB☆KOOLの「BOOM!BOOM!BOOM!」をカバーするなど）。

2人組から4人組体制となった初期のDA PUMPメンバー

その後、KEN＆YUKINARIの活躍とテレビ番組「BOOM BOOM」を見て憧れ、ダンスにも興味を持った宮良 忍が沖縄アクターズスクールへ入学。奥本 健と玉城幸也に合流して3人組のバックダンサーチームとなる。歌は歌わず主に女子生徒のバックダンサー専属のユニットとして活動していた。

Billy The Kidsとして活動していた沖縄時代のDA PUMP

宮良 忍が加入した後、沖縄アクターズスクールで新入生（入学生）のオーディションがあり、その際に見学に来ていた邊土名一茶が「面白そう！」と感じてそのまま養成所に入学。玉城・奥本・宮良に合流して4人組となった。一般的にDA PUMPは、ISSAが中心のグループだと見られているが、本来はKENとYUKINARIを中心として作られたグループである。以後、彼らは当時、大人気を得ていたジャニーズ事務所所属のSMAPの対抗馬としてデビューすることになります。