マジック・ザ・ギャザリングを十数年ぶりに始めてめちゃくちゃハマっている話
マジック・ザ・ギャザリングを十数年ぶりに始めた
今年に入ってマジック・ザ・ギャザリングを十数年ぶりに始めた。
久々にやると、強すぎるカードも一定数あるけど、それも含めてカードゲームとしてよく完成されているなということに気づかされる。
今後マジック・ザ・ギャザリングについてnoteやTwitterを更新しつつ楽しむのも良いかなと思い始めてみた。
最初の記事は、そんな十数年ぶりにマジックを始めたきっかけについて。
きっかけ
昨年末に中学の友人らと忘年会をした際に、そのうちの一人からその日集まっていたたメンバーとは違うコミュニティでマジックをやっているという話が出た。
その友人はそもそも、当時マジックをやっていなかったはずなのだが、マジックをやっていた他の友人に誘われる形で始めたらしい。
その時は話半分に聞いていたのだけど、あとでマジックのことを検索しているうちに、自分の中で久々にプレイしたいという気持ちが日に日に強くなるのを感じた。
そのタイミングとは少し前後するけど、公式サイトで連載されているイワショーの記事は熱かった。
後から思ったのだけど、昨年Wizardsから個人情報が流出したニュースは見ていたし、すべそれという漫画があることは情報としては知っていたので、そういったのは心の奥底で関係あったのかなと。
デッキを考える
そうしてマジックへのやる気が目覚め、中学の同級生らと会ってマジックを行うことになった。
遠方から来るメンバーも居たのでAirbnbで部屋を借りて、夜通しマジックをすることにした。徹夜でやるならAirbnb最高。
ちなみに自分以外のメンバーはこれまでに何回か集まってプレイしたのでデッキを持っていたのだけど、自分の物は当時のお小遣いで作った何とも言えない青白コントロールしか持っていなかったので、デッキを整えるべくまずはMTGWikiを読み漁った。
その結果作ったのは、元々持っていた青白コントロールを発展させた崇拝コントロール、激動サイカトグ、青緑マッドネス。
崇拝コントロールは当時のデッキが、なぜかは全く覚えていないけど、崇拝を出して勝つことを目指したものだったのでそのスタイルを踏襲した。
崇拝、ルーンの母、万物の声が積まれていて、当時の青の打ち消しや洗い流しが入っていたので、崇拝をパックから引いたか何かの理由で崇拝勝利を目指したかったのだと思う。
しかしながら今見ると、崇拝とルーンの母を守ったところで自分が先にライブラリーアウトする可能性について全く考えられていないのでどのように勝つつもりだったのか分からない……(入っていた押収、袖の下あたりで相手のクリーチャーを使って殴り勝つつもりだったのかな)
次に激動サイカトグについては野生の雑種犬を持っていたのと、サイカトグはヤバいという当時の記憶が何となく残っていたから作った。今見てもこのデッキは完成度が高いし、激動を通せばほぼ勝利が確定するのは熱い。
最後の青緑マッドネスは激動サイカトグのカードを流用しつつ組めるのが分かっていたので出費を抑える意味で組んだ。サイドのカードも合わせてスレッショルドを有効に使う8manも作れるようにした。
という具合でデッキ構成を考えて現在のレガシーの情報を足しつつ、カードを揃えた。
あーでもない、こーでもない。このカードはやばい。離れていた間にこんなカードが出ていたのか!と考えを無限に巡らせるのが、また本当に楽しかった。
MTGWikiは読んでるだけで面白いし、現在はオンラインでカードを買う環境が整っているので、気になるものはすぐ手に入れられるのが良かった。
実際にカードが手元に届くとテンションが上がるというか、やってやるぜという気持ちが高まる。
マジックを昔やっていた人は当時買えなかったカードがあるなら、オンラインでとりあえず買ってみたらいいんじゃないかと思う。
ヨーグモスの意志とか未だに値段高いけど。
それはさておき、今マジックをやって一番楽しいのは、当時よりも使える金額が多いことだ。
昼食を節約しながら貯めたお小遣いでやりくりせずとも、このくらいなら自分の趣味に気にせず使っていいかなという金額が年を取ったことで増えた。
良し悪しは別にして、大人になったなと実感する瞬間であるのだけど、マジックはシングル価格に市場原理がダイレクトに働くので出せる金額が多いほど強いカードが手に入れられる可能性が高くて楽しめる。
16時間マジック
そうして組んだデッキを引き下げて臨んだ十数年ぶりのマジック。結果から言うと16時くらいから始めて、翌朝10時までほぼぶっ続けでやった。
自分でもいまだに信じられないのだけど、寸暇を惜しんでマジックをやったのだ。
途中で食事したり、コンビニに行った時間もあったけど、それ以外は一睡もせずにひたすらマジックをやったので、そうした時間を差し引いても16時間は固い。
十数年ぶりにやるにはあまりに長く、十数年ぶりでなくとも何か一つのことを連続でやるにはどう考えても長い。本当に。
翌日は何もする気にならなかったけれど、その16時間は脳をフル回転させつつも常に楽しさがある、ここ数年でもかけがえのない時間となった。
それぞれが持ち寄ったデッキでの対戦、それからテーロス還魂記のリリース直後のタイミングだったので、ボックスを使ってブースタードラフトを行った。
テーロス還魂記のブースタードラフトを3周行ったので、それだけで6時間くらいは掛かっていたはずである。
しかし、これがとても楽しかった。今なおマジックにやる気があるのはドラフトが楽しかったからと言っても過言ではない。
当時、ブースタードラフトは行ったことがなかった。ブースタードラフトには3パック必要なのでお小遣いの身にはどうしても厳しいのだ。
ある程度余裕ができた大人になった今、ブースタードラフトをやるくらいの出費なら捻出できてしまう。
いざやってみるとブースタードラフトは独自の戦略や駆け引きが必要になるし、その場ですぐにデッキを組まなければならない楽しさがある。控えめに言ってめちゃくちゃ面白い。
そんな充実したブースタードラフト以外の時間も楽しかったけど、それぞれが時間をかけて用意したデッキでも対戦をひたすら繰り返した。
如何せん、十数年ぶりなので急ごしらえでMTGWikiを読んだだけでは追い付いていない情報も多かったけど、各人が用意したデッキはどれも、そのプレーヤーがやりたいことが詰まっていて対戦していて面白かった。
「召集」や「再活」など知らなかったキーワード能力に苦労しながらも、当時よりもバリエーションが増えたデッキの数々と戦え、楽しい時間を過ごせた。
そんな具合で
そんな16時間マジックを経て、現在ではアリーナも暇を見つけてプレイしつつ、友人とも月一でマジックをやろうと画策している。
4月にはイコリアの巨獣のリリースが控えているのでまたブースタードラフトもやりたい。
マジックに対する情熱が再び復活し、プレイしていた十数年前の当時以上にどっぷりのめり込んでいる。
マジック、本当にいいもんですね。
(ここまで「マジック」という言葉を使ってきたけど、「ぎゃざ」の方がしっくりくる、正直。)