ウェネック

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どうも。ウェネックです。 思ったこと、考えていることを発散してます。 もりもりハッピーでゴーゴーゴー。

最近の記事

短い変な小説「おしゃべり」

ただの友人とのおしゃべり。 友人「さっきね、すごい顔の人が歩いてたの」 私「すごい顔って?」 友人「それが、まるで人を殺したような顔してたの。ずっと下を向いて、時折り前を真っ直ぐ見据えて歩いていたのよ。あれはおそらく人を殺して後悔しながら、くよくよしていても仕方ないって思っている犯人の顔だったわ」 私「面白い考察ね。でも、何でそんな具体的なことがわかるのよ」 友人「……」 夕暮れ時、人気のない散歩道で私は不穏な空気を感じとった。

    • 短い変な小説「反対言葉」

      ある夕暮れの午後、大学生のタカシは部屋の外を眺めながら誕生日にもらった紅茶を飲んでいた。少し苦いが味は申し分ない。 彼は自宅でとある女性を待っていた。 その女性はユリという名前で、一般教養の授業で知り合った仲のいい女友達の1人である。 「ごめんくださーい」ユリの声が聞こえた。 彼は玄関まで迎えに行った。 「私のあげた紅茶パック飲んでくれた?」 「うん、飲んだよ。美味しかった」 そんなたわいのない話を続けて10分後くらいだっただろうか、彼女が突然言った。 「実はね・・・

      • 短い変な小説 「鬼」

        俺は鬼が大嫌いだ。鬼に両親を殺され、家の財産も何もかも奪われてしまった。こんな長閑な島にどうしてあいつらは攻撃してくるんだ。俺は今まであいつらに復讐することだけを考えて生きてきた。が、それも今日で終わりそうだ。 今、あいつらの住処までやってきた。今日のために仲間を何十人も集めた。あの化物じみた力の持ち主を殺すにはこれくらいの人手が必要だからだ。 「おい、桃太郎!お前みたいな鬼は俺たちが殺してやる!両親を殺された俺たちの憎しみとくと味わいやがれ!」

        • 短い変な小説 「両親」

          私のパパとママは小さい頃から全然怒らないの。テストの点数が悪くても、誰かの悪口を言っても、全部「いいよ、いいよ」って認めてくれるの。しかもね、ずっとニコニコしてて、自慢のパパとママなの。でもね、学校の先生は嫌い。私が友達のことをからかったら絶対に怒ってくるもん。だから私はパパとママが大好き。 でもいつだったかしら。パパとママがおかしくなっちゃった時があるの。その日、初めて学校の点数が悪いって怒られたのよ。いつもは「いいよ、いいよ」って言ってくれるのに、急に私に注文を付けだし

        短い変な小説「おしゃべり」