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短い変な小説 「鬼」

俺は鬼が大嫌いだ。鬼に両親を殺され、家の財産も何もかも奪われてしまった。こんな長閑な島にどうしてあいつらは攻撃してくるんだ。俺は今まであいつらに復讐することだけを考えて生きてきた。が、それも今日で終わりそうだ。

今、あいつらの住処までやってきた。今日のために仲間を何十人も集めた。あの化物じみた力の持ち主を殺すにはこれくらいの人手が必要だからだ。

「おい、桃太郎!お前みたいな鬼は俺たちが殺してやる!両親を殺された俺たちの憎しみとくと味わいやがれ!」

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