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離島のNPOで働きながら、ウェルプラでダブルワーク - フルリモートという働き方とその実態

ウェルプラではリモート勤務が可能なため、全国どこでも場所を選ばず働くことができます。今回は、美しい海に囲まれた鹿児島県・与論島でNPO法人の仕事をしながらウェルプラで採用業務を担当するK.Hさんに、リモートワークのメリット・デメリットを含めた実情について伺いました。

<プロフィール>
ウェルプラ 採用担当

専修大学卒業後、新卒で採用コンサルティング企業へ入社し、人材採用コンサルティングに従事。その後与論島へ移住。NPO法人で新規事業の立ち上げや観光業務、マーケティング活動などを担当しながら、ウェルプラにてフルリモートで採用業務を行う。

コロナ禍を機に与論島へ移住。東京へ戻ることも考慮に入れ、ダブルワークで選択肢を確保

——現在のウェルプラでのお仕事と、与論島での1日の過ごし方について教えてください。

ウェルプラでは採用担当として、社内外の折衝、スカウト配信、エージェントとの連絡や打ち合わせなどを行っています。朝2時間ほどウェルプラの仕事をした後、朝8時から夕方までは現地のNPO法人でサーフィンやシーカヤックといったマリンアクティビティを楽しむお客さまの対応をしています。また、集客のためのマーケティング活動も担当しています。NPOの業務が終わったら、またウェルプラの仕事に戻ります。

——大学卒業後は東京の企業に勤められていたとお聞きしました。与論島へ移住されることになった経緯を伺えますか。

大学卒業後5年間ほど、大手採用コンサルティング企業で新卒採用向けの採用活動やインターン、そのためのWeb施策などに対するアドバイスやコンサルティングの仕事を行っていましたが、コロナ禍を機に、当時の仕事の一部をリモートで受け持つ形で与論島へ移住することに決めました。

与論島とは、リゾートバイトをしていた学生のときからの縁です。その後も旅行などで与論島という土地やそこに住む人々の魅力を感じてきました。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた自粛生活によって、これまでどおりの生活ができないフラストレーションを感じていたときに、たまたま与論島全体をあげた新規事業プロジェクトの仕事のお話をいただき、チャレンジしてみようと思ったんです。それが、今のNPOの仕事につながっています。

——なぜダブルワークという形をとられているのでしょうか?

収入面が一番の理由ですが、東京へ戻ることも含め、また別の場所へ引っ越すことを想定しているので、仕事の選択肢を残しておきたかったという思いもあります。

ウェルプラには、手堅い領域で新しいビジネスを展開できるおもしろさがある

——ウェルプラとの出会いはどのような形だったのでしょうか。

いつか東京に戻ったときのためにダイレクトリクルーティングサービスに登録していたところ、たまたま声を掛けてもらいました。もともと採用コンサルタントとして働いていたこともあり、自社サービスを展開する会社で独自サービスを売るという仕事に憧れを抱いていたのですが、ウェルプラではメンタルヘルスや健康情報を管理するSaaSという自社独自のサービスを持っているため、その夢を叶えられそうだと感じたんです。自分がそれまであまり触れてこなかった領域だったので、単純におもしろそうだとも思いました。

——最初は営業職として声をかけられたということですね。その中でなぜ採用の業務に従事することになったのでしょうか。

カジュアル面談で話をする中で、ウェルプラでは人事制度の考え方の根幹にWell-beingとWell-doingの融合を重視しており、Well-beingの施策の一つとしてフルリモートを認めている一方で、評価等についてはWell-doingの観点で高い成果を求めているということが分かりました。ウェルプラにおける法人営業職の傾向として過去も現在もフルリモートで勤務している人はいるものの、最初からフルリモートで勤務した場合、空間を共有することで生まれる教育的な効果(他の営業の動き方やトークを見聞きしたり上司や同僚に気軽に相談・質問する等)が薄まるため、立ち上がりの速度等に一定課題があり、現在フルリモートで活躍している人は1年間本社で勤務した後に地方に転居したパターンが多いそうです。結果としてウェルプラでは法人営業職は推奨としては業務に慣れるまでは週2日程度の出勤を推奨しているとの話を聞きました。一方で、非営業業務であれば完全フルリモートで勤務している人が活躍していることや、私自身が採用業務の経験者で一定知見があることも踏まえて採用担当としての業務に従事することになりました。

——実際にウェルプラで仕事をしてみて、いかがですか。

ベンチャー・スタートアップのような雰囲気があると思っていましたが、実際には大手企業のような落ち着いたコミュニケーションをすることが多いです。研修・評価制度が細かく定められていたのも印象的でした。

事業という観点からみても、ウェルプラのことを知れば知るほど魅力的だと感じます。産業保健という法律で定められた領域で地に足のついた既存事業を展開しながらも、その基盤を使って健康情報のSaaSのような新規事業を提供できるという、ベンチャーと大手企業のいいとこ取りができるような感覚です。

最初からフルリモートで働くことの難しさ

——リモートワークのメリットをどのように感じられていますか。

やはり、自分が大切にしているライフスタイルと両立できるところだと思います。与論島という離島に住みながらさまざまなビジネス経験を積めることは大変ありがたいですね。

——リモートワークを行ううえで困った点はありませんでしたか?

もともと知見のあった採用領域の仕事だったこともあり、フルリモートで問題なく対応できているという感覚です。

ただ、やはり最初は少し戸惑うこともありました。採用のセオリーは基本的には変わらないのでそれまでの知見や経験が活かせたのですが、産業保健という特殊な業界の事例は少なく、知見がない状況のなかで対応していくことの難しさを感じました。

また、フルリモートでは困ったときに他のメンバーに直接声をかけることができません。基本的にはチャットでのやり取りになるのですが、相手が外出中や会議中の場合はすぐに返信をもらえるわけではありません。仕事を進めるにあたってわからないことが多い場合、特に入社直後はメンバーからの返答を待つ時間が多く発生するため、どうしても自分の業務が止まってしまいがちになります。こうしたコミュニケーションのハードルの高さは、フルリモートの難しい点だと思います。

——そうしたリモートワークの課題に対して、会社として工夫されているなと思うところがあれば教えてください。

採用業務は社内で標準化されており、フローチャートに沿って取り組むことができます。リモートワーカーとしては、マニュアルが整備されているという点は大変ありがたいですね。また、私の場合は社内メンバーの返答の有無によって止まってしまう業務はあまり割り振られていないので、時間帯を気にせずスムーズに進めていくことができています。

——リモートワークを希望する方へアドバイスがあればお願いします。

リモートワーク=楽園というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、私はむしろ逆だと思っています。リモートであるがゆえに、成果の出し方を考えなければならなかったり、プレッシャーを感じたりすることは多くなります。また、単純に会って話すほうが早いことはたくさんあるので、コミュニケーションの仕方も工夫しなければなりません。周りのメンバーの働く様子を見ることができないぶん、かえって働く時間が伸びてしまうこともあります。こうしたリモートワークの現実を念頭に置いたうえで、よく検討されたほうがよいと思います。

——最後に、今後の展望をお聞かせください。

中途かつ優秀な人材を採用するという難易度の高い仕事を成功させることのおもしろさを感じているので、よりクリティカルな提案ができるよう、これからも勉強を続けていきたいですね。また、もともとウェルプラに興味をもったのは、自社サービスを自分で売ってみたいという思いがあったためです。もし機会があれば、営業職にもチャレンジしたいと考えています。