見出し画像

健康データベースを作りたい<疑念解決編>(構想vol.2)

あらすじ

健康の多様性を実現するために、健康情報のデータベース化とアクセス可能なプラットフォームを作る

ために、以前は目的を語った。それはデータベースによる一元的な思考を破壊することだった。破壊することにより、各々が目指す健康が現れるのではないか、と私は考えている。

だがこれにはたくさんの問題を解決すると同時に、さまざまな問題が考えられる。

健康の多様性を掲げて、正しさは担保できるの?

結論から言うと、担保できない。しかし反論させてもらうと、この正しさの担保というものは思っているほど多くのものが担保されていないと思う。
まずは「正しさの担保」という点について考えてみると、現在の多くは医療論文だと思う。医療系の論文や、薬の承認というものはさまざまな段階を通しており、最終的に人の臨床研究を得て正式に承認されるものが多いので信頼性は高い。無論、その点は私も入り込む余地がないと思う。よく研究し、よく実験されているものは信用に足るだけのものがある。
だが、その一個下のレイヤーではかなり曖昧な状況がある。私は栄養学をそれなりに勉強してきたが、かなり論文は揺らいでいたように見える。そもそも「入門」と名のついた栄養学の本は、かなり過程の説明がないものが多かった。要は結果だけ伝えられたものが多い。もちろん医学と比べて研究が遅れているという理由よりも、薬と比べてケースバイケースが増えてきて人によるものが多くなってくる印象だ。
栄養学というと口から入ってくるものの学問という印象が強いのか、生理学とかなり分けられてしまっているイメージがある。そのせいか消化過程諸々が飛ばされてしまう。おかげで生理学的な様子によって、栄養学の事情が変わってくる。
例を挙げると、ヨーグルトの食べ順で栄養の質が変わってくる。カルシウムを率先して摂りたいなら吸収阻害が起こりにくい空腹時に、菌をできるだけ生かしたいなら胃酸の影響を受けにくい食後に食べるべきだというものがあり、どちらも甲乙してがたい効果だ。最近の本ではブルーバックスで『時間栄養学入門』という本があるが、かなりこの要素によって選択肢、すなわち多様性が増えてくる。


この時点で健康について多様性を認めざるを得なくなったと思う。要は単に健康といっても、曖昧な領域が存在する。カルシウムを摂りたいか、菌を摂りたいかというものはどちらも論文になっていると思うが、別に私たちはそんなの対して気にしてない。でも気になった時には、気になってしまうことだと思う。ある意味では、「私はヨーグルトを先に食べた方がいいか、後に食べた方がいいか」というものは正しさが担保されていない。ぶっちゃけよっぽどのおせっかいじゃなければそんなことを聞いても「勝手にしろ」と答えるだろう。


もともと正しい情報を集めようとしていた人は混乱しないか?

これに関してはヨーグルトの例が再び使える。健康になろうとして、食べ順を改善しようとした時、2つのツイートにヒットする。一つは先に食べた方がいいというサイト、もう一つは後に食べた方がいいというもの。栄養学をやっていればどっちがどういう効果なのかは先ほどのようにわかるものだが、知識のない人にとっては難しい。おっと、こんなことをしていたら広告で乳酸菌サプリが出てきたぞ。
こうやって健康業界では調べていくとターゲティング広告に喰われかねない。広告の効果をよく魅せているものだからさらにタチが悪い。生きたまま腸に届く菌は立派なことだが、トップバリューのヨーグルトでも届くと思う。

さて、ここで私が伝えたかったのは、現状において
「世の中に正しいとされる情報はごまんとあり、消費者は混乱している」
ということだ。健康データベースがなかろうと既にカオスな状態である。もっとも、「正しい」とされている情報がファイクかどうかを判別するのはとても難しい。論文はあっても雑な実験だったり、臨床実験ではなかったりする。もちろんそんな商品は消費者庁に順次削除されているが、イタチごっこになっているのが現状である。
これに対して、「本当の正しいを伝える」ということを掲げたサイトは少なくない。かく言う私も一度そういったサイトを立ち上げたことがある。しかしそれは無意味だった。結局その「正しさ」が乱立しており、さらに後手に回っていると言うのが現状だ。どういうことかというと、当たり前のことしか言われておらず、多様性がないのだ。つまり、自分にフィットしたものかがわからない。栄養学的にほうれん草がビタミンが豊富と言われても、結石になった人には恐ろしい。では結石にならないが、ビタミン豊富なものは何か…と、結局正しいサイトからは離れてしまい、あれこれ悩むことになる。

そこで私が出した答えとして、「きちんと迷う」ことが大事なのではないかと思っている。そもそもとして、消費者は迷って自分が選んだものを実践したいという心理が働いているのではないか。自分の体を知っているものは自分、というわけではないが自分の信じるものが正しいと思いたい、という心理はあると思う。そこに多数の答えがあるのだから、迷いこんでしまうのは当然と言える。私が問題としているのは、この迷いこみドツボにはまるという点であり、迷い、選択するという点においては問題ないと思う。要は迷う体験をさせることにより、むしろ「正しい」に踊らされないのではないか、ということだ。
また、その健康のリレーションについても大事だ。調べ手は先ほどのヨーグルトについて、どのように調べただろうか。いいヨーグルトを探していたのか、カルシウムを摂りたいのか、菌を生きたまま届けたかったのか、それともただ朝ごはんを探していたのか、別の要因でたどり着いたのかわからない。だが、ヨーグルトの食べ方などただ一つの方法論でしかなく、他で代用が効くものだ。それこそサプリでも、なんでも良かったりはする。そういった代替案も提供し、その人の生活、好みに合ったものであれば私はいいと思う。もちろん誰も強権的にヨーグルトを食べさせようとは思ってはいないだろうが。(だが私が気になるのは、健康本の中でーーを食べなさい!だとかーーを鍛えなさい!だとかの父権的な本が多いことだ。こういった妄信が、消費者を貶める可能性があると私は思う)

つまり、だ。何かしらの問題を抱えた人、ちょっとお遊びで検索した人、それぞれニーズがあると思うが、そのニーズに合わせた、健康を探せる場所というものは存在せず、むしろ現状では厳しい。そこに健康データベースと多様性という一見真逆のようなものが、クリティカルに刺さるのではないか。

データベースにあたって、健康になれるのか?

さて、ここからが難しい。だからと言って多様な手段を提供したところで、情報の確かさは気になるところだし、本当に健康になれるかは怪しい。この点はシステム設計が重要だと思っている。

まず、前提条件として大方の健康情報が網羅されたデータベースが存在することにしよう。このままではただのデータベースで検索して目的の情報を探せるかは難しい。
そこでタグ付けをしていく。ヨーグルトの件で言えば次のようなタグが挙げられる。
食事 カルシウム 腸活 ヨーグルト
これでかなり検索はしやすい。そこにこのデータベース独自の指標をつけていく。それは

  • 信ぴょう性(出典元・論文)

  • 重要度(初心者がやるべきか、上級者向けか)

この二つは間違いなくつけたい。信ぴょう性はさっき言ったことと矛盾してないか?と思うかもしれないがそうではない。信ぴょう性のある情報を提供するためではなく、私はデータベースに信ぴょう性のない情報まで載っけたいがために、この項目を載っけるのだ。むしろ科学的に正しいと言われていないが、それでも自分に合っていたらそれは「健康データベース」として本望だ。周りからいかに科学的根拠がないじゃないかと言われて無理やり辞めさせられるより、やりたくて実感のある方がいいものだってある。論文がなくてもいいものはいいし、もちろん論文があるからいいものもある。それは無駄に区別する必要もないのではないか。本来の目的は「健康になること」である。
だが、この信ぴょう性だけだとやはり判断が難しい。正しいからといってあなたにとって正しいかはわからない。そこで少なくとも科学的にいわれている「重要度」を指標として加えていきたい。例えばヨーグルトの件で言えばかなりどうでもいい。なので初心者が健康のためにやるというよりも、上級者が更なる健康を求めてやるものなので上級者向けと言えるだろう。この重さづけによって初心者が種々の健康法に迷わされる機会を減らし、クリティカルな健康を実践することができる。また、この重要度で横に検索すれば、例えば初心者向けと書いてあることを実践していくだけで健康に近づいていくことができる。

まずは最低としてこれらの指標をつけたが、ダイエットやがん予防、長寿、アンチエイジングなど様々な目的に合わせて検索できるようにする、これはかなり面白いデータベースと検索機能ではないだろうか。

まとめ

簡単にまとめると

  • 健康の多様性を掲げることでむしろ健康に迷うことがなくなる

  • 正しい情報というものはケースバイケースになり、判断が難しい。だからこそ全てを検索できる多様なデータベースが必要になる

  • データベースに信ぴょう性や重要度などのタグと重さ付けをすることにより、検索機能をより高め、無駄な情報に当たらないようにすることができる。

この3点である。我ながら、いいものを作ろうとしていると思った。実現に向けてこのnoteからまずはやっていく。
次はシステム設計について大まかな妄想を語りたい。

いただいたサポートは健康のさらなる研究に役立たせていただきます。