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well f.m. 設立にあたり~ファウンダーが語る新組織への想い ②

 コロナ禍が日本国、全世界に与えた影響は皆様ご存じの通りで、特に移動を伴う観光業においては壊滅的な被害が起きました。

そうした中で、日本国政府はワーケーション推進策展開を始めたのが、2020年春です。
「新しい働き方」が提唱され、内閣府・観光庁・環境省などの中央省庁がワーケーション支援策を展開しはじめます。
ワーケーションは、「Work(ワーク)」と「Vacation(バケーション)」の造語であり、リゾート地や地方等の普段の職場とは異なる場所で働きながら休暇取得等を行う仕組みです。テレワークと心身の健康・生産性を両立できる働き方として注目されるとともに、観光の観点からは、都心部からの地方部への移動を促進させる手段として、地方自治体がワーケーションに積極的に取り組み始めました。
観光庁はワーケーションを特性により、休暇型(福利厚生型)と、業務型(地域課題解決型、合宿型、サテライトオフィス型、ブレジャー型)に分類しています。

 私自身も、山梨県富士河口湖町の西湖ワーケーション協議会の皆様と、観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」に申請し採択を受け、富士河口湖町西湖エリアに古民家を中心とした古民ピング施設を整備し、都心に勤務する20代〜40代のアウトドア好きな人や、愛犬家をターゲットに、世界遺産富士山が眺望できる施設を拠点として、週末は西湖でワーケーションをしてもらう事業を2020年10月より推進します。

富士河口湖西湖・西湖ワーケーション協議会事例


「古民ピング」とは「古民家」と「キャンピング」を掛け合わせた造語で、自然の中で古民具(囲炉裏・釜戸・五右衛門風呂)を使いながら日本の古き良き歴史と文化が体験できる古いようで新しいコンセプトのキャンプ場。若い世代にも利用してもらうことにより、古民家の良さを体感し、またその子供達へと、古民家を後世に残していくことへ繋げ、地域の空き家、空き地の有効活用をし、地方創生の起爆剤となることを目指しました。

西湖ワーケーション協議会・古民ピング事例


 テレワークをしながら、楽しめる3つのコンテンツを造成しました。
⑴ウォータスポーツの新定番、人気急上昇のSUP体験インストラクター指導の元、滞在期間中に集中的に技術を高めることができる。10月毎週土、日開催。最終土、日は通常SUPの他愛犬と一緒に楽しめるドックSUPイベントを開催。次年度から定期的に開催することにより「西湖=ドックSUP」を定着させる。

西湖ワーケーション協議会・ドックSUP事例


⑵樹海の中を巡る神秘的なトレイルウォーク体験神秘的な溶岩洞窟や溶岩樹型、生息している動物など専門のガイドが案内し、東海自然歩道の一部「樹海コース」をトレイルウォーク。非日常の中でここにしかない貴重で珍しい自然を体験。10月〜12月毎週土、日開催。トレイルウォーク専用のイラストマップを作成。次年度以降のリピートに繋げる。

西湖ワーケーション協議会・樹海トレイル事例


⑶レンタサイクルで西湖周遊サイクリング体験富士山を身近に感じサイクリングを楽しめる。湖畔はサイクリングロードが整備されており気持ちよく走ることができる。レンタサイクルなので誰でも手軽に体験できる。滞在場所、各体験場所にはサイクルスタンドを設置する。

西湖ワーケーション協議会・サイクリング事例


 この「古くて新しい、古民ピングで西湖満喫ワーケーションの推進事業」は、『富士河口湖町西湖地区におけるwithコロナ期の展望は、3密を回避し「新しい生活様式」を実践することができる「古民ピング」と、地域の自然である西湖と樹海を活用した「SUP・ドッグSUP」「樹海トレイル」「西湖周遊サイクリング」などのアウトドアコンテンツを、誘客力のあるコンテンツとして造成し磨き上げることで、withコロナ期の新たな旅行需要となる「マイクロツーリズム」及び「ワーケーション」といった新たなニーズに安心・安全に提供する取組を実施し、afterコロナ期の展望は、これまで埋もれていた観光資源を誘客力のある観光コンテンツとして磨き上げ、マイクロツーリズムから国内の誘客を図り、インバウンド誘客へとつなげていく。』が評価されるポイントとして挙げられ、観光庁の優良事例として紹介されました。

西湖ワーケーション協議会・古民ピンク事例


このワーケーション推進事業を当事者として推進した事がきっかけとなり、私は全国のワーケーション活動を並行で調査していきます。



西湖ワーケーション協議会・SUP体験事例
西湖ワーケーション協議会・SUPインストラクター養成事例 

◎well f.m. 創業者 雨降 地固男 

(善井 靖/事業企画プロデューサー・内閣府 地域活性化伝道師)


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