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IGI℠セッション Eさんの旅:映像の世界

Eさんは個性豊かな視覚・映像の人です。言葉や感覚による「対話」よりも、映像との「視覚的な対話」を行うタイプの方です。それに対するガイドの理解が、3回目のセッションが終わる頃にやっと追いつきました。

1回目と2回目のセッションで、Eさんは、美しい景色の展開の中、登場人物も多く、とても豊かなイメージを創られていたのですが、ガイドがそれらイメージとの対話を促すものの、イメージとの対話そのものに難しさを感じられていました。対話のために思考を言語的なアウトプットで働かせようとすると、思考がイメージの邪魔になるような感じです。

イメージそのものはたくさんのメッセージ性を伴っていたので、3回目のセッションでは、課題は持たずに、自由にビジュアルの世界を楽しんでみることにしました。

3回目のセッションで訪れた場所は、遠くに森があるピンク色の場所。空は金色で時間は存在しない場所です。高いところから見下ろしています。

遠くに青い立髪と尻尾を持つ白い馬のような動物が見えます。そばに来てもらい、対話をし、一緒に森に行くことにしました。

森の中は暗く、不安な気分になります。ライトをつけると不安感が和らぎます。白い馬がそばにいると安心です。

「なぜ来てくれたの?」「色々見てみたいから。色々行ってみたい」

夜のように暗く寒い木々の間を散歩すると、ところどころ明るく光っています。宇宙の中にいて、光っているところが星。光る場所は混沌としながらも綺麗です。

しばらくそれらを眺めていると、明るく光る綺麗な場所は楽しそうだけれども、その周りは暗いことに気づきます。

遠くに行くと色々な賑やかな場所がありそうだけれども、そこに行きたくない。
白い馬も「このままでいい」と理解してくれ、安心します。

そうして、森を出て元の場所に戻り、セッションを終了しました。

この後、ハインドサイト(振り返り)で、見たものを一緒に振り返り、理解を深めていきます。現実の世界で明るく楽しいものを求めていたEさんは、今回のセッションの中で見た明るい場所がそれに当たるのかと考えられ、その周りが暗かったことに気づき、「暗い所を通ってそこに行かなきゃいけないのか」、「周りが暗いからこそ明るくだけ見えるのかもしれない」、「暗さと明るさが一体ではない、穏やかな明るさを求めてもいいのかもしれない」など、ガイドと一緒に振り返りを行いました。

【Eさんの3回目のセッションの感想】
森のイメージについて、綺麗な好きなところに行くには混沌を通ったり経験したりリスクを負わないと駄目だと思い込みそうになっていたのですが、それが絶対ではなくてノーリスクでも手に入れることもできるはずだし、差が緩やかな穏やかな良い場所があるはずということをかなえさんに言ってもらえて、そうだよねって思えて自分だけだと気付かなかったと思うので本当に良かったです。なので自分だけで自分のカウンセリングみたいなことをするのは危ないかもしれないって思いました。

【Eさんの3回のセッションを終えての感想】
カウンセリング等を受けるといつも泣きそうになったり泣いたりしてしまうのですが、今回も3回とも泣きそうになっていて、喉がつまって話しにくくなりました。かなえさんの今回のIGIのセッションは特に、泣きそうになる理由がわからなくて混乱してました。どんな感情なのかもわからないです。何のきっかけで泣きそうになるのかそのうちわかったらいいなと思いました。

いつも誘導してもらっているとき、かなえさんが話終わらないうちに既に絵画みたいなイメージが浮かんでました。何個か出てくるのでどれにしようかなとか考えてました。視覚のイメージを作るのが得意なのかもしれないと思ったのですが、やっぱり誘導してもらわないとイメージするのは難しいみたいです。

あとは会話の内容をかなえさんにお伝えするのが恥ずかしい時がありました。自分の欲しい言葉がでてきてしまっているだけなのではと思ってしまいます。

<ガイドのコメント>
Eさんのセッションは私にとっても深い学びになりました。冒頭の絵は、3回目のセッションの森の中のイメージをEさんが描いてくださったものです。これを受け取った時に私の想像を遥かに超えた豊かなイメージの世界に感動し、私の概念がむしろ邪魔をしてしまうことに気づきます。セッション中は、クライエントを危険やネガティブな方向から守る以外で、自分のジャッジメントは極力入れないようにしていますが、クライエントを信じてクライエントに委ねることは本当に大事だと改めて実感しました。

セッション中にイメージとの対話で気づきを得る人も多く、ガイドの解釈は入れずに、ご本人の気づきに委ねるのが基本ではありますが、Eさんのように、イメージの時間と思考の時間を、インサイト(実際のセッション)とハインドサイト(振り返り)で分け、一緒に振り返りを行い気づきの形に変えていく方法が有効なケースもあり、改めてハインドサイト(振り返り)の時間は大切であるということも学びとなりました。

あと、空想の世界の会話は自分の中から出てくるものなので、自分の欲しい言葉、自分の言葉であって、良いのです。初めは少し抵抗があると思いますが、自由に自分自身を表現し、一つ一つのパーツを受け入れていくことで、より潜在意識が表に出てきやすくなります。セッションを初めて受ける際に「これで正しいのか?」と不安になる方もいるようですが、イメージの世界に正誤はありません。どのようなイメージも正解で、慣れていくとより深く自分とアクセスできるようになります。


※セッション内容はクライエントご本人の承諾を得て公開しています。また、セッション内容の解釈はクライエント本人にお任せし、基本的にはガイドが解釈を行うことはしません。




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