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第二の故郷、豊富温泉

私、元々ヘビーな大人のアトピー持ちで、過去に入院レベルの全身炎症を起こしたこともあり、脱ステをした経験もあります。

私のブログでも何度も紹介している豊富温泉

アトピー性皮膚炎始め乾癬など皮膚疾患全般に良い温泉です。2009年、当時かかっていた脱ステ医に勧められて行きました。

一般用の熱いお風呂とは別に、湯治向けにぬるめのお風呂が用意されているので長めの時間入っていられます。

脱ステの際、顔もパンパンに腫れ上がり、体もどこもかしこも浮腫んで腫れて、身体中から滲出液が出て、全身がジンジンに腫れ上がったまま1週間経ち、10日経ち、2週間になろうとした時にギブアップ。

それまでの数ヶ月もずっと相当酷い状態で、ただ、酷くなったり、ちょっと落ち着いたり、と変化を繰り返していました。瞬間、瞬間を生きるだけで精一杯だったけれども、変化があったからこそなんとかやってこれていたのが、脱ステのリバウンド、わかっちゃいたけど、毎日朝晩変わらずマックスに悪化した状態で、精神的にやられそうになりました。

悪い状態のまま変化がなくなり「希望がなくなるってこういうことか」と真っ暗闇の中で愕然としていました。

病気だけでなく、人生のさまざまな辛いことは、良し悪し関係なく、変化があるからこそ希望が生まれて生きていける、ということに気づいた。

そんな状態の時に行った豊富。

東京から稚内に飛んで飛行機のタラップから外に出たときの瞬間を今でも覚えています。宗谷の景色を見て、まとわりついていた都会のどろどろがぬるっと取れた。

宗谷丘陵

稚内から車で40分ほどの場所にある豊富温泉は大正時代に石油を試掘した際に出てきた原油混じりの温泉。世界でも、タールは特に乾癬などの皮膚疾患に効く、と有名。

普通の温泉の場合、泉質が人によって合う合わないがありますが、豊富温泉の泉質は、個人差はなく平等に、ありとあらゆる皮膚疾患に効果があります。当然、個人の状態によって、治癒の速さや程度に個人差はありますが、「傷を塞ぐ」「皮膚の炎症が治る」という点では、皆、同じ。長く滞在していればゆっくりと症状はおさまって行きます。

豊富温泉に行った後に寛解する人もいれば、もちろんぶり返す人もいます。ぶり返し方も少しぶり返すだけで基本は治っていく場合もあるし、何某かの理由で火種が残っている場合は再燃してしまう人もいます。寛解して全く問題なく元気に暮らしていたのに、10年後に何かの理由で再発する人もいるし、私もその1人。

それでも、アトピーや乾癬などの慢性の皮膚疾患で悩んでいる人は、ぜひ一度は行ってほしい。一瞬でも皮膚が治ると、体も楽なって、気持ちも楽になるから。

滲出液が止まらなくなって、眠れない日々が続いているような状態の時は、単純に「眠れる」だけでも本当に救い。活力が戻り、生きていけるという元気も養えます。

あと、湯治仲間とのおしゃべりもすごく良いセラピーです。

上記に貼ったリンク先で豊富温泉の情報はたくさん読めますし、体験談もたくさんあります。ぜひ参考にしてください。

数点Tips;

・最低3週間は滞在すると良いです。最初の3〜5日程度は悪化することがあります。私の場合は最初燻っていた分が一気に出て来るのか、3日ほど悪化し、5〜7日目ぐらいから徐々に皮膚が治って行きます。程度が酷かったり、脱ステや減薬する場合はリバウンドがひどく出ると思うので、リバウンドが出るだろう期間に合わせて、思い切って三ヶ月ほど滞在できると理想的です。結婚式を控えた方などは三ヶ月程度滞在される人が多いです。

・公共温泉のコンシェルジュに看護師や生活指導員が常駐しています。医療費控除を使いたい場合、一度コンシェルジュに相談してみてください。医療費控除を利用する際に運動指導を受ける必要がありますが、これがなかなか良いです。ぜひ活用してください。また、豊富温泉で不明な点や知りたいことなどがあったら、皆さん相談に乗ってくれるので、連絡を取ってみてください。コンシェルジュの皆さん、優しくて、魅力的な方ばかりです。

・豊富温泉で治っても生活習慣が変わらないとぶり返してしまうので、温泉で療養中に生活のリズムを整えるつもりで行かれると良いかと思います。食事、運動、睡眠、しっかりリズムをつけて整えて行きましょう。

この次に、移動方法と滞在方法にTipsも書いて行きます。




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