豊富温泉での滞在
豊富温泉は豊富町から6キロほど離れた場所にあります。温泉街は高速のサービスエリア程度の広さで、温泉と宿以外何もありません。
基本的には皆、有料の公共温泉「ふれあいセンター」のお風呂に入りに行きます。もともとは熱くない源泉を温めていて、温泉街の中では一番お湯が濃い(油が濃い)です。
宿泊について
豊富は町が温泉療養をサポートしていて、療養のための宿もあります。長期療養に向いた自炊の宿「湯快宿」があり、湯治の人はとても安い価格で施設を利用することが可能です。
1週間以上の滞在でさらに金額が安くなり、また、お布団1セット追加の金額も設定されておりご家族でも泊まれます。少し広めの二人部屋もありますが、一人部屋でも十分広いので大人二人は余裕で泊まれる広さです。
各部屋にキッチンとシャワーとトイレが完備されており、炊飯器やフライパンなど基本的な調理器具も備え付けされています。共有スペースにお皿やカテラリー、ドライヤー、爪切り、本などもあります。洗濯機と乾燥機も有料で利用できます。
湯快宿は町営なので、補助のおかげでとてもありがたい金額設定ですが、そこまで安くはないけれども他にもお財布に優しい自炊宿はあります。
ホテルウィン
ウカスイモシリ
15泊以上の場合は、新しくできたアズマシーナも今はオープン価格でお得なようです(2023年8月時点)
お食事と温泉がついているのは;
ニュー温泉閣
川島旅館(お洒落系でちょっとお高め)
ホテル豊富(大きいホテル)
この3つは豊富温泉と同じ源泉を引いた温泉があります。朝晩の食事はついていて、また、公共温泉に入れない時に宿の温泉に何度も入れます。なので、最初と最後はホテルに滞在する人も多いです。
ニュー温泉閣は公共温泉がお休みの日は湯治の人が利用するので、お湯の温度を下げてくれますが、通常は一般客もいるので熱めに設定しており、長湯できないことも多いので注意。ただ、人によって5分でも何回も入ることで良くなるという人もいるので、宿泊して利用されるのはおすすめ。
ニュー温泉閣の女将は超絶良い方で、湯治客の味方。たまに女将が作るおにぎりやおはぎなどがニュー温泉閣のお弁当コーナーに出てくることがありますが、とっても美味しいです😋
たまーにしか出てこないので見つけた人は超ラッキー
私は10数年前、今の愉快宿ができる前、豊富温泉街で一番初めにWi-Fiがしっかり完備されていたホテルウィンでお世話になっていました。小さい宿ですが、オーナーはこちらもとても良い方で、奥まったところにあるので静かで落ち着きます。たまにキツネが歩いてます。
他の自炊宿が取れない時はニュー温泉閣に泊まることが多いかな。
「ふれあいセンター」の定休日はニュー温泉閣と川島旅館の日帰り温泉が利用できるのですが、最近は、私はお湯が濃い目で内湯と露天と水風呂があって長湯ができる川島旅館を利用することが多いです。
また、ニュー温泉閣は自炊用のお部屋を新築されました。詳細はニュー温泉閣のサイトをご覧ください。
他にもシェアハウスの「宿」「湯の花荘」や豊富の町に自炊宿の「ヤドカリハウス」もあります。「ヤドカリハウス」は車があるので、宿泊者で乗り合いでふれあいセンターに来ることができるようです。またはバスを利用して温泉に来ます。
食事について
自炊の場合、バスで街に行けるので、街のスーパーで週1回買い出しに。または宿のオーナーが街に買い物に行くときに車に乗せていってくれることもあります。
細々したものや、自然食品系のものは湯の杜ポッケ(観光案内所)にも売っていますし、あと、ニュー温泉閣で昼に湯治客のためにお惣菜やお弁当を売っています。自炊の場合、一人の食事なので食材の数が限られるので、このお惣菜が一品がとても助かります。
また、公共温泉にある食堂でも食事はとれますし(ジンギスカンがおすすめ)、川島旅館のレストランも利用可能です。なので、時間さえ把握しておけば、食べるものはあります。
自炊の場合、稚内から豊富に行くなら、駅でJRを待つ間に、駅向かいにある相沢食料品店で、札幌経由なら札幌駅で食料品を買い物してくると良いでしょう。
私はいつもは、お米などはスーツケースに入れて宅配で到着日に合わせて宿に送っておきます。到着した当日夜食べるものと翌朝食べるものだけを行く途中で用意して、あとは現地で調達することが多いです。
過ごし方
基本的に湯治なので1日2回はお風呂に入りに行きます。コロナ前はふれあいセンターは一日券で1日何回も入れたのですが、今は回数制限があります。2回では耐えられない人はホテルの日帰り温泉に追加で入る人もいます。
今はどこもWi-Fiを完備しているので、リモートで仕事もできます。湯の杜ぽっけにはリモートワークの小部屋も試験的においてあります。カフェのエリアにデスクもあるので、そこで集中してパソコンで作業することも可能です。
他には湯の杜ぽっけにレンタサイクルとレンタカーがあるので、それらを利用して町へ買い物や観光もできます。
湯治仲間(お風呂ですぐにみんなと仲良くなれます)と一緒にレンタカーを借りて湿原センター、トナカイ牧場、大規模草地、オロロンラインへのドライブに行くのも良いでしょう。晴れた夜には大規模草地で満天の星と天の川が見れます。
もちろん昼間は散歩をして運動するのも良いです。夏は豊富温泉スキー場で夏カフェなどが開かれたり、運動施設が一般公開されたり(コロナで事情は変わっているかもしれませんが)、週末は少し賑わっています。
ぜひ、できるだけ長く滞在して、豊富を満喫してください。
3週間というと誰もが一瞬「それは無理」と言います。私も一番初めの脱ステの時がそうでした。どんなに長くても2週間と思って行って、あまりの経過の良さに一旦東京に帰ったもののすぐに再度飛行機をとって豊富に戻りました。
他の方も「試しに数日来てみた」と言って、そのままどうにか延長したり、その効果に一旦家に戻って仕事や生活を整えて、すぐに舞い戻ってくる人が多いです。移住をしている方もたくさんいらっしゃいます。コンシェルジュには移住組もたくさんいらっしゃるので色々なアドバイスを受けられると思います。
今では、「QOLが異常に下がり、精神的にも肉体的にもものすごく追い詰められた状態にもかかわらず、3週間の時間を空けられない生活を続けている」ということの方が問題だと思います。
生活習慣や生き方を根本的に変えないと慢性疾患の改善は難しいので、これをきっかけにぜひ生活の見直しをしてみてください。
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