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健康診断を「役務」にさせない!集計を超えたデータ活用法とは

年に一度、誰もが必ず行う健康診断ですが、従業員のみなさんにとっては、お上(会社)から義務付けられた奉仕サービスのような気の重い行事になっていないでしょうか。
学生時代にテスト用紙を返されたときのように受け取った瞬間は集計結果の判定に一喜一憂しつつも、次の日には過去のことになってしまう。
健康診断はそんな「残念なデータ」になりがちです。

健康診断の結果が日常生活に活用されるデータになるために、何がハードルになっているのでしょうか。今回はその攻略ポイントをみていきましょう。

健康診断の誤解1)合格ラインだけを気にする

健康診断では、身長・体重、血圧、腹囲といった外側からわかる数値のほか、血液検査や胃カメラ、レントゲン検査など、内部の状況も数値にして様々な診断結果をデータにします。

当然ながら、それらの数値は複雑になりがちです。体の状況がデータという数値に「見える化」されたのは良いものの、「何を読み取ればよいのか」は専門家でないとすぐにわかりません。

そこで、たいていの場合、とりあえず最終判定を見て、結果をわかろうとします。
「要検査だ、まずい!」「ぎりぎりセーフ、助かった!」と、総合判断だけで満足し、個別の診断結果まで読み取ろうとしなくなります。
「来年の検査はがんばろう」と、年1回のテスト行事のようになり、持続的に行ってほしい健康対策には結びつかないのです。

攻略ポイント1)ひとめでわかるビジュアル化

データはできるだけ、見る人の読取力に頼らない状態までビジュアル化しましょう。総合判定だけでなく個別の診断結果についてもひと目で「結局どういう状態なのか」がわかるようにするのがポイントです。

WellGoアプリの画面例


健康診断の誤解2)毎日の生活に使えない

健康診断は、毎日の生活の結果を数値に切り取って客観視させてくれるものなのですが、データの読み取りが難しく、多くの従業員にとっては自分の数値なのに他人の成績表のようになっています。

自分ごとにならないと、健康維持につながるはずの普段の行動--運動、食事、睡眠、勤務時間などと健康診断の結果がリンクしなくなります。
こうして特殊な情報になった健康診断は「ありがたいことが書いてあるけど使えない」呪文のような存在になっていくのです。

攻略ポイント2)日常生活で推移を追えるグラフ化

個別の診断結果がどんな状況を示しているのかパッと読み取れ、さらにそれがこれまでの自分のデータとどうつながるのか、また普段の行動とどう関連するのかがわかる環境をつくる。これが、健康診断結果を日頃から活用し、健康行動につなげるための重要なポイントといえるでしょう。

WellGoアプリの画面例


健康診断の誤解3)ストイックでないといけない

健康診断の存在そのものに対する誤解もあるかもしれません。つまり、診断結果で「不合格」になると禁欲の生活を強いられる、面白くない警告を出してくるものだというイメージです。

健康診断を「見張り」のように捉えると、見つからないようにしなければと接触を絶とうとするのは人情。こうして人事・保健担当から連絡が来るまでは考えの外へ追い出してしまう構造が出来上がります。

攻略ポイント3)楽しみポイントが貯まる仕組み化

ここで見方を変えてみましょう。健康診断の結果を日常生活へポジティブに反映できる仕組みがあれば、毎日の健康行動を楽しく積み重ねていく気持ちになり、自発的に行動する可能性があるわけです。

WellGoアプリの連携例

例えば、日頃から使うスマートフォンやスマートウィッチなどに入れる健康アプリを会社で統一しておけば、いつも手元にあるアプリの気軽さで歩数や食事、睡眠、勤務時間などの毎日の記録をつけるハードルが低くなります。

診断結果についても、日頃の行動と結びつけて前回の診断から次回の診断までの流れを認識しやすくなり、自発的な工夫が増えるでしょう。

社内で同じアプリを入れるメリットは他にもあります。
歩数ランキングや健康ミニクイズなど、社内で楽しく競えるゲーム的な要素を組み込み、健康行動を社内コミュニケーションのひとつにすることもできるのです。
また、アプリ内での健康行動をポイントにして貯め、商品や寄付などに交換できるしくみも簡単に紐付けることができます。

「楽しい健康行動が生活をお得にする」健康アプリを導入し、従業員が自らの理解と関心をもって健康行動を続けることができる仕組みを工夫してみましょう。

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