室内衣類乾燥のコスパから見る最適解

 居宅のリノベをしている時に、ガス衣類乾燥機の設置を勧められて、その気になって、ガス栓を洗面室に引くことにした。

ところが。

結果的に、ガスの衣類乾燥機は今現在のところ設置していない。サイズ的にも洗面室におさまるはずだし、設置場所の壁には、石膏ボードではなくコンパネ(コンクリートパネル)を入れてもらっている。乾燥機の重さにも耐え得る計算だった。

が。

実際に取り付け作業をお願いして見積もりをして頂いたところ、壁に取り付けるのは、強度的に不安が残るということであった。

なぜかというと、乾燥機って稼働中にめっちゃ動くからやねん!

乾燥機を設置するだけなら問題ないのだけれど、乾燥時には、衣類の量によってはかなりの振動が発生するので、それを支えているネジが少しずつ緩んできてしまうらしい。つまり、我が家の状況では設置できないということが分かった。

残念には違いないのだが、我が家の洗濯機は実に20年以上前に購入して、ずっとトランクルームに預けていた代物なので、いつ壊れるとも限らない(というか、いいかげん壊れて欲しいとすら思うほどで......)。次に買うのはドラム式で、洗濯から乾燥まで一気に仕上げてくれるものにしたいとも思っているので、ガス乾燥機は必要なくなるかもしれない。そう考えると、あまりがっかりはしなかった。

で、結局どうしているかということなのだが。

我が家では「除湿機」を使って衣類乾燥をするという技を長年使ってきた。香港で住んでいたことがあるのだが、非常に多湿で、除湿機を各部屋に配置せずには住めないほどだった。夏はエアコンをつけると多少は乾燥するのだが、室内でずっと洗濯物を見ながら生活するのも嫌なので、バスルームに除湿機を置いて衣類乾燥室として使っていた(海外のアパートは、バスルームが複数あるところも多い)。

これが、意外と乾くのよね。

しかも、現在の我が家のバスルームといっても、シャワーのみの小さい空間なので、そこにつっかえ棒を設置して洗濯物を干すのだ(シャワールームの天井近くに固定で一本、洗濯物を干す時だけ、真ん中の高さあたりに臨時でもう一本つっかえ棒を設置するので、二段構えになる)。そして除湿機を中に入れて、タイマーを設定せずに「連続モード」でONにすると、数時間でパリッと乾かしてくれる。そして電気代は安い

カナメは最初からそのつもりだったようで、シャワー室の出入り口の近くにコンセントを設置してもらっていた(バスルームの外)。そこから電源をとって、シャワー室内に除湿機を入れてドアを閉めるだけである。電源ケーブルはドアに挟まれるので、ドアは閉め切らないようにしているが、それでもイージーに乾かしてくれる。

ちなみにうちで使っているのは、これ。

我が家では、この除湿機は、「衣類乾燥専用マシン」となっているのだが、衣類乾燥機としては、桁違いに電気代が安いと思う

新築やリノベで乾燥機能のあるユニットバスを設置するのも良いと思うのだが、なかなか高額のようだし、壊れた時の修理も大変そうだ。しかし、独立した除湿機なら、そのあたりの心配は無用。あまりにも簡単にその日から室内干しの問題が解決するので、これからの梅雨シーズンに備えたいが、高額な電気やガスの衣類乾燥機を買うのがためらわれる方には、初期費用とランニングコストの両者ともリーズナブルなので、是非ともおすすめしたいソリューションである。

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