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ゲーム配信とバーチャルコミュニティ:「遊びに行ける配信者」

 ゲーム配信を、時々見ちゃったりしている(汗)。

ゲーム配信者がそれをやっている目的は、より多くのSubscriberを獲得して、ビューを稼ぎ、そして収益化し、それがどんどんと桁外れの金額になることであると思っていた。要するにお金持ちになるための手段としてやっているのかと。

いや、一部において、それは正しいのかもしれないけれど、それだけではないのかなぁと漫然と思ってきたのだ。

それは、私が時々こうやって駄文を書いていることと、どこか少し似ている。

私も有名になりたいわけでも、ガボガボと桁違いの収益を上げたいわけでもない。いや、正確に言えば、生活に困らないくらいのリターンがあれば嬉しいけれど、その代わりに有名税みたいなものを払わないといけないなら嫌だなぁというラインだ。

刺さる人には「なんとなくタメになったとか」「ちょっと笑った」と思われると嬉しいけれど、あんまり関心も関係もない人に執着されてデジタル電凸されたくはない(汗)。

ゲーム配信の話に戻る。

自分のプレイ動画を編集してYoutubeにアップしたり、プレイ動画をリアルタイムでTwitch配信したりする配信者は、世界中で増加の一途を辿っている。毎日のように新たなスターが登場したり、セレブ(芸能人やタレントなど、すでに知名度のある人)が本業とは別に、自分のプレイ動画を公開したりするのも、今や日常茶飯事だ。

その中で、女性配信者の割合はまだまだ低いため、そこにエロ要素を追加してSubscriberを獲得するような子達もいる。胸の谷間を強調するようなピッタリした服を着て、ただプレイ動画を配信するだけでも視聴者は増えるという現象もあった。が、そう言う輩は続かなかったりもする。そう、この世界も、淘汰されていくもの、新しく加わるものと、「盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」のである。

そんなゲーム配信の世界に「参加型」というジャンルがある。その「参加型ゲーム配信(実況)」をぼーっと見ていて、色々と思うところがあったのだが、まだ脳内がまとまっていない。

現時点でのフワッとした感覚を記しておく。

1、参加型のゲーム配信には、特定視聴者がついている。

2、特定視聴者(ファン)の目的は、配信者に振り向いてほしいというより、一緒にプレイして楽しみたいということっぽい。

3、ゲームの種類にもよるが、意外と低年齢の子たちがいる。

4、特定視聴者たちは、その配信者のチャンネルが有名になることよりも、自分が容易にプレイに参加できることを望む(つまり、視聴者数が多くなりすぎると、自分の参加できるチャンスも下がるので、それは望まない)。が、古参ファンにとっては、配信者がどんどんと成長して認知されていくのを見ることを望まないわけではない。

5、配信者に求められている能力は、参加者&視聴者を不愉快な気持ちにさせないことと、自分のチャンネルをクリーンに保つことにもあり、単に喋りが面白いだけでもいけないっぽい。

6、本当にゲームが好きじゃないと、視聴者には割とすぐにバレる(汗)。つまり本人の魅力+(めちゃくちゃ上手いわけでも、ゲームが死ぬほど好きというわけでもなく)ゲームするだけ配信というスタンスで挑んでも、ゲーム好きには刺さらない。

7、配信者とその視聴者(コミュニティ)がチームとなって、他の配信者とコラボ対戦することもある。つまり、あちこちの配信を見に行っているけれど、ある程度の「自分のコミュニティ」というものがある。

8、この「ゲームコミュニティ」というものの現時点でのニーズと、その潜在ニーズの大きさに震えているところ(なう)。

9、単にゲームに参加するだけなら「野良プレイ」でいいのだろうが、ライブ配信に参加すると、自分のゲームを実況してもらえたり、コメントを読み上げてもらったりの別の楽しみがある。配信者はそういった参加者が気持ちよくプレイできるようにポジティブな単語を的確に発するようなスキルが求められる。

10、配信を通して配信者の人となりに関心が出てくるみたいで、時々Q&Aコーナーが開催されるが、それも人気を博している。

11、ゲーム参加とそれをマネージする包括的プラットフォームが必要かも。ここがビジネスチャンスありかな。

12、このプラットフォームは、いずれ学校教育の現場にも応用できるかもしれないので、逆に教育関係のプラットフォーマーがゲームコミュニティに進出してもいいのかも。知らんけど。

13、配信者の方も、Subscriberが増えることを喜び、それを目標に掲げてはいるけれども、その数が膨大に増えることで古参ファンが離れていくことを良しとしない。または、視聴者数を増やすようなトリッキーなことをあえてしなかったりする。その理由は、(私とちょっと似ていて)不特定多数に評価されて賛否両論かまされるより、自分のスタンスを理解して参加してくれる「自分にとってある程度好ましい視聴者でコミュニティを運営したい」という欲求がある。

14、Discordすごっw

個人的にシニア層のデジタルコミュニティの必要性を漫然と感じていて、シニア層のうっぷんやイライラや問題意識は、若者にぶつけるのではなく、同世代の中でうまいこと消費というか消化(or昇華)された方がいいのではないかと思ったりしている。私たちの世代は、バブル真っ只中からバブル崩壊、そしてアジア急成長の影に隠れて没落していく過程の中で人生を生きてきた。良い時代とはいえ当時は24時間戦うモードであり、その後の暗く苦しい時期をも乗り切った自負もあるだろう。若い人たちに説教かましたいと思う気持ちも分からないではない。

でもさ。

色々と過去のしがらみを断ち切って若い人達に前に進んでもらうためには、年寄が意見しまくっていてはダメなのよねぇ。

そこで、シニア層も学校のクラスのように、ある程度の規模のデジタルコミュニティに属して、日々の生存確認や、個人的な問題について意見交換したりできるといいのかもと思ったりする。

それと同じように、小学生から高校生くらいの子供達は、ゲームを通してちょっと年上の社会人のお兄さんお姉さん配信者のゲームコミュニティに入り、遊んでもらったりしているうちに、学校と家庭と塾と習い事と、それとは別にまた新たな帰属集団を持つに至るのかなと思ったのだ。個人的に帰属集団が複数あるほど、どこかのグループで自信をなくしたとしても極端な思考には陥らないように思う。他のグループで評価されていれば、心の置き場もあるしね。

これって、「会いにいけるアイドル」と似ていて、「一緒にプレイできる、遊びに行ける配信者」というジャンルになるのかなと漫然と思うのだ。

難しいのは、これをどうマネタイズするかということ。ニーズは分かるけど、その次が(汗)。なのでコミュニティ運営のプラットフォーム事業というのが一つ考えられるくらいかな。誰かやってーw


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