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コンポストの方法論、個人的総括

 色々なコンポストを試してみたのだが、色々な側面を考慮して、この方法論に行き着いた。まず結論から書くと、コレをもう一個購入し2台体制で継続することにした。黒を持っていたので、次は白。

まず第一に、ダンボールコンポストは早々に諦めた。

ダンボールコンポストが悪いのではなく、あくまでも私の性格と力の問題というか(汗)。朝からハイテンションでガツガツとダンボール箱をスコップで混ぜているうちに、湿気を帯びたダンボールに穴があいてしまったのだ。

次に、フェルトプランターコンポストも、今回のトライが終わったら終了することにした。

理由は、毎日混ぜて湿度管理することが面倒であり、空気を混ぜ込ませるプロセスが入る限り、虫の混入は避けられないからだ。しかも土を盛大に混ぜる行為そのものが、意外と周囲に粉塵を撒き散らすことになり、不用意にそれを吸い込んでしまうこともあった。

そして、一度に大量の生ゴミが出た時には、意外と対応に困る。コンポスト内の土の量に対して、処理できるゴミの量はある程度決まってくる。生ゴミが突然増えることはそんなにないのだが、屋上で育てている植物の剪定ゴミなどが意外と多く出ると、露骨に処理が追いつかなくなってしまう。

時によっては、人間の判断を噛ませる必要があるシステムは、優秀なシステムとは言えないと思っているので(理由:人間の判断を介すると、驚くほど時間を消費するから)、どんな量のどんな種類のゴミが出たとしても、同じ方法論で判断の余地なく進められるものは、コレしかない。

密閉型(嫌気性)コンポストが最も優れている

そう判断したのだ。

空気に触れないように密閉するので匂いは出ないし、虫も来ない。大量に廃棄するものがあっても、発酵促進剤の粉を増やせば良いだけだ。

発酵促進剤は有料なので、唯一と言っていいランニングコストと言えばそうなのだが、一気に大量に購入して在庫を積み上げている今となっては、あまり気にはならない。

時々、発酵液を排水させる必要があるが、それを薄めて液肥にもできる。

ちなみに、私自身は、生ゴミを減らすためのエコ活動をしているわけではなく、優秀な有機肥料を作る目的なので、調理済みで塩分を含んだ残飯や、卵の殻以外の動物性食材は入れない。もちろん発芽する可能性のあるジャガイモの芽や原形のままの根、硬いもの(タネなど)は入れない。野菜や果物も腐っている部分は避けて(ゴミ箱に捨てて)、肥料として使えそうなキレイな部分を包丁でザクザクと小さくカットしてから一日ほどザルで水分を切って、それからコンポストに投入するのである。

ここまでしているので、異臭が発生するはずもなく。

ギューギューと押しておくと、発酵の進んだ下の方の体積は減るらしく、恐ろしい量の食材ゴミが、この容器に吸い込まれていくのだ。満タンになったら、そのまま二週間ほど放置して(時々排水して)、最終的に土に混ぜ込み、発酵が進んで分解されやすくなったそれが、分解されるのを待つだけである。

2台体制にする理由は、最後のゴミを投入してから土に混ぜ込むまでの二週間の間に出る生ゴミを処理するためで、実際に蓋を開けて日々のゴミを投入するのは1台だけである。

2台分のコンポスト購入の領収書が集まったので、市役所で助成申請を出してきたよ。自治体にもよるが、うちでは上限額は設けられているが購入額の半額が助成される。つまり2台購入したが、個人負担は1台分のみとなる。大阪人、もらえる現金はもらっておくよ。これで発酵促進剤の購入費が賄えるね。

ということで、ドイツ在住のベトナム人の彼女の方法論を、最初からコピれば良かったということね(汗)。またまた車輪の再発明(発明してないけど)しちゃったがな。

国内でわかりやすいのはこの動画。

私は新聞紙ではなく、取っ手付きのプラスチックバッグ(スーパーのプラスチックの袋)の底に穴を開けてセットしている。こうすると土に移し替える時に、このバッグの取っ手ごと持ち上げてザッバーンと投入することができる。そして容器の中もバッグも洗浄せず(ぼかし液がついていてOK)、そのまま次のセットを開始する。できるだけ空気に触れない方がいいので、エアークッションを表面にピッタリと被せている。最後に容器のフタを閉めると完全密閉される。

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めちゃくちゃ気に入って使っている。初期費用がかかるので、継続できるかどうか分からない方はちょっと悩んじゃうと思うのだが(モノは意外と大きいし)、クリーンで異臭なしで虫フリーのコンポストをお考えの方には、超絶オススメできる。中身が透けて見える素材はやめた方がいいよ。それに比べると、リブウェルさんのコンポストはデザインもいいのよね。


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