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【コンロ使わないもん】ホットクックdeチキンのタラゴンクリームソース

 栽培中のタラゴンくんを使って、タラゴンビネガーを大量に仕込んでいるので、これからは収穫したものはドライにしておこうと考えている。

一株だけ購入したのだが、今ではボーボーに生い茂るようになってしまった。バックアップ用に挿木したものを別プランターで育てている。

が、ある時点から、ラベンダーの用に葉が小さくなってしまった。調べてみると、タラゴンというものは、そもそもこういうものらしい。小さい頃の葉はもっと大きかったのだけど。

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樹形がびっくりするほど悪いので、分岐している大枝のいくつかを整理した。もう根本からガッツリ剪定。

雑草のように周囲からも茎が飛び出してきている。もうこんなの雑草と間違って抜いちゃうやん(汗)。

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二日に分けて大枝を整理した。大枝一本につき、これだけの量が収穫できてしまう。ドライにしないともう無理。

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ハーブの中には、ドライにすると香りその他が減退するものも多く、タラゴンもそのうちの一つ。フレッシュタラゴンの香りは強烈だけれども、そもそも葉が小さいのでドライにすると体積もガッツリと減る。そして香りもほどほどになる。

一気にドライにするのも憚られたので、数枝だけ水に挿しておいた。フレッシュハーブとして使いたい時に備えているのだ。

フレッシュタラゴンを使って何かを作ってみたいと思い色々と検索をしてみたところ、こんなページを見つけた。

食の細いお義母さまが絶賛されていたこのレシピを参考に、それっぽいものを作ろうと画策した。もちろん、ホットクックさんに丸投げする。

1、玉ねぎのみじんぎり、オリーブオイル、ニンニクを入れて、ホットクックの炒めるモードで5分加熱。

2、チキンは適当な大きさに切っておく(お好みで下味をつけておく)。フライパンで表面が色づく程度に焼く、またはそのままでもOK。

3、1の加熱が終わったら、その内鍋に、白ワイン150ml、水50ml、チキンコンソメ1個を入れ、2で焼いたチキンを汁ごと投入し、煮物をつくる(まぜない)で15分加熱。

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4、加熱が終わったら、煮詰めるモードに切り替えてフタを開け、サワークリーム、クリームチーズ、フレッシュタラゴンのみじん切りを入れて味見をし、必要に応じて塩コショウで味を整え、お好みで煮詰める。

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5、フレッシュタラゴンの葉を散らしてサーブ。

とにかく、今まで食べたことがないタイプの味であった。

カナメ「旨っ。なにこれ旨っ!!すっごい美味しい。絶品やん。タラゴン?すげーな、タラゴンかー。」

と大喜びで最後の一滴まで飲み干すほどの気に入りっぷり。

末っ子のバクの表情は暗い(汗)。

バク「これってタイ料理?」

彼は、ココナッツミルクベースのタイカレーが苦手である。食べられないわけではないが、好きではないと言う。

チキン部分だけを食べて、ソース(というかほぼスープ)部分をすべて残した。

最後にソースを味見した私。

確かに.........テイストがタイのココナッツカレーっぽいのだ。タラゴンの放つアニスっぽい香りが甘味を連想させる。

エスニック料理が大好きな私としては、完全にカナメと同意見で「すっげー、美味いっ!大人の味!こんなのが自宅で食べられるなんて!」という感動すら覚える味なのだが、好き嫌いが明確に分かれる味なのかも。

で、ちょっと思ったのよね。ヨーロッパの方の味覚は、ハーブと共に育っているのだと。日本人が味噌や醤油と共に育つように、ハーブとスパイスとオリーブオイルで育った方は、こういう味を好むのだなと少しだけ理解した。

ところで、日本の方は、世界中の家庭で日本と同じような調理風景が見られると思いがちだけど、それは違うのかも。

家庭内で、和食、中華、韓国料理、イタリアン、インド料理........その他の国のレシピがネットで当然のように溢れかえり、それを参考にして日々新しいメニューを家庭料理に取り入れていく人が大多数という国なんて、他にそんなにないんじゃないかと思うよ。

中華系のご家庭はいわゆる中華料理がベースだし(漢方スープを毎日作っている友人もいた)、韓国人のご家庭は、韓国料理ベースだったし。オーストラリア人はサンドイッチやミートパイ、BBQが基本で、彼らが自宅で中華鍋を振り回して炒飯を作っているなんて見たことも聞いたこともないし。

味覚というものは、住んでいる国の食生活によって、かなり限定されて来るものなのだろうなということ。

だからどうという話ではなく、そうなんだろうなぁとぼやっと思った。

と同時に、逆のことも思ったのだ。日本人の多くの家庭の冷蔵庫に大量に保管されている調味料の数を考えると、ヨーロッパ人のそれは、もっとシンプルなのではないかと思ったのだ。

断捨離に手を染めると、冷蔵庫の中に大量に保管されている調味料類に忌々しい感情を抱きがちである。

地中海式料理を好む私一人ならば、その調味料は実にシンプルになる。オリーブオイルは冷蔵庫に入れる必要はないので、冷蔵庫に入れるべきものはそれほど多くない。

が、家族のためには和食も作らねばならない。味噌だけでも4種類あるし(合わせ味噌、白味噌、八丁味噌、もろみ味噌)、トムヤンクンペーストの瓶もある。薬味のチューブ類もあるし、KALDIで買えるような瓶詰めの調味料がとにかく大量にある。すべて美味しいし、使い勝手が良いので、これらすべてを断捨離してしまうと、味覚のバリエーションが減るだろうなとも思う。

とはいえ、減らせるものは減らしていかねば。

タラゴンの香りがお好きな方は、一株だけでいいので栽培してみるといいと思う。水やりさえ忘れなければ、手間暇かからず雑草のように育ち、フレッシュタラゴンの香りは、ドライとは次元が違うよ。


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