【リノベ備忘録】水栓が2個あると便利
これは意図したわけではなく、完全に後付けの話である。
計画段階にはなかったことなのだが、現場で「あちゃー」と困り果てて、急遽対応に走ったことが、結果的に意図以上の役割を果たしてくれたのだ。
今現在リノベの計画中の方で、なるほどと思われた方には、オススメしたいと思い、一応書いておく。台所と洗面所の水栓のことである。
かなり大規模の集合住宅や、戸建てにお住まいの方は、水栓から出てくる水の質については、あまり気にする必要はないのかもしれない。しかし、我が家は、(かつてはテナントさんが入っていたが)40年ほど前に建てられた小さな小さな6階建ての建物で、屋上に貯水タンクがある。カナメの話によると、夏になると藻が発生したりするので、定期的に清掃する必要があり、彼がその作業をさせられていたらしい。業者さんにお願いすると、かなりコストもかかっただろう。
この建物内に誰も住まなくなって10年以上が経ったのだが、もちろんその貯水タンクも全くケアされることなく放置されていた。そんな貯水タンクから流れ出て来る水を、カナメは本気で嫌がっていたが、私はあまり気にならなかった。もちろん、帰国して初めて水栓を開ける際には、相当の時間をかけて放水させたりはした。その後ずっと使っているが、特に悪臭を放っている様子もなかったし、生水を飲まないなら大丈夫そうに思えた。
カナメは、歯磨きの時にその水道水を口に含むことさえ嫌がった。たぶん過去に貯水タンク内に藻が発生した現場の記憶があるのだろう。そのため、彼は水道には絶対に浄水器を付けようと思っていたらしい。
そこまで言うなら、かなり高額の浄水器をシンク下に設置するのかと思っていたのだが、そこまでは必要ないらしい。
カナメ「最近の蛇口につけるタイプの浄水器も、以前とは違って相当良くなっているらしいで。要するにキモはフィルター(カートリッジ)部分やからね。そのフィルターがかなり良くなってる。日本の化学繊維メーカーのお家芸みたいなもんだし。」
そうなのか。
ちなみにかつて私はBRITAの浄水ポットのヘビーユーザーで、子供が一人暮らしになる時に全員に予備カートリッジ付きで強引に送りつけるほどだ。海外に住んでいると、水道水を直接は飲めない。直接飲む水は、ボトル入りのミネラルウォーターかウォーターディスペンサー用に配達される蒸留水で、煮炊きする時にもそれを使うのはコスト的にも憚られるので、水道の水を浄水器で濾過したものを使うことが多かった。そのためBRITAを酷使していたのだ。家族が多いと日々調理に使う水の量もハンパではないからね。
国際引越をして、住むところが決まるまではレジデンシャルホテルに泊まったりもしたが、その時もBRITAのポットを抱えて移動していた。意外とかさばる。私が使っていた(というか、今でも持ってる)ものは、クラシックタイプなので、そろそろカートリッジの入手が困難になるかもしれない。
さて、4人いる子供のうち3人に送ったのが、これ。子供たちからは量が少ないという声も出ていたが、小さい冷蔵庫にも入るようなコンパクトなものは、これしかなかった気がする。
末っ子には、こちらを送った。当時の新型で、シンプルだけど小さい冷蔵庫でも余裕で入るらしく、これは良いセレクトだったな。これも量が少ないけれど、キミたちの冷蔵庫に入れられるものなんて、こういうのしかないのよっ!
そこで、私が勝手に日本に帰ったら買おうと思っていたのだがこれなのだが、どこにも売っていない..........orz
なぜない。日本でもニーズあるやろ。BRITA JAPANさん、今すぐ出してくれい。特に夏になるとこの量が必要になるよー。
BRITAさんが大容量のものを出してくれないから(というわけでもないのだが)、我が家の給水エリアには、かならず浄水器が設置されることになったのだ。ひとえに水に対して神経質なカナメくんのせいである。
なぜならば、キッチンだけではなくて、洗面所にもつけてるのよ!!!
確かにマレーシアにいた時には、うがいするにも水道水は使わないようにしてたから意図はわかる。が、日本だぜ、ここは。
で、浄水器のメーカーと商品の選択については、もう何も考えずにホームセンターの売れ筋を買った記憶がある。要するにフィルターの除去物質の種類の多いもので、交換時期については、個人的にこういうのは定期的に交換した方がいいと思ったので、そこまで長いものは求めなかった。どれが良いのかのおすすめは全くわからないのだが、日本の化学繊維メーカー系なら、どれを買っても大きく違いはないような気がする。ちなみに我が家はクリンスイを選択。パッケージがシンプルに見えたのと、たまたま売り場にあったカートリッジの対応物質の数が一番多いのがそれだったからだ。特に思い入れはない。
洗面所には、こうやってつけているのだけれど、ちょっとびっくりだよね。水道どこからやってきてるんだよ、状態。
これは最初から意図したわけではなくて、安いノーリツのシステム洗面台(23,900円)を購入したら、まず、蛇口がこの形で浄水器が設置できなかったのだ。かつ洗面台が陶器のために穴を開けることもできなかったので、洗面台に直接蛇口を2つ設置することも叶わず。急遽、わざわざ別の水道管を引っ張ってきて蛇口をつけて、そこに浄水器を設置するという面倒なことをやってしまった。
そこまでして浄水器を設置したいというカナメの執念に負けた形だ。
ちなみにこれね。
キッチンにあるIKEAの水栓も以下の様な形状なので、浄水器を直接つけることはできなかった。ホールソーで穴を開けてもらって、そこに別途水栓を設置。こうなった。
この小さなシンクに、水栓2個だぜ?
リノベが終わって、この家に住み始めた時からずっと、どの給水エリアにも水栓が2個ある状態なので、これが普通になってきてしまっている。そしてこれが意外にも使えるのだ。
まず洗面所で、同時に二人が水を使える。特に最近は手洗いの時間も心持ち長めにとっているので、洗面台で二人が同時に水を使うことが意外とある。その時にもカナメは浄水器の水を使っているので、バッティングすることがない。家族が多い時に複数の水栓があったらもっと良かったのにとは思う。洗面所でよく蛇口の取り合いしていたからね。
そしてキッチンでも、お湯とお水を別々の蛇口から出しておけるので、お湯でホットクックのお鍋を洗っている横で、別のお鍋にお水を注ぐこともできる。片方で流水解凍していても、もう片方の水栓を自由に使える。そして、大急ぎで水を貯める必要がある時には、両方の水栓を全開にして使うこともある。お蕎麦茹でて水でシメる時とか、そういうことするよ。最後は、浄水器のお水だけで仕上げる。
この環境だと、浄水器付きの水栓は常に浄水が出てくるところ、メイン水栓は普通の水道水がでてくるところと、用途が固定してくる。作業の度に、浄水器の設定をカチカチと変える必要はない。また間違ってお湯を浄水器に通すこともない。
メイン水栓は温水と冷水の混合栓だが、浄水器についているのは通常水栓で、温水は引いていないからね。
二重窓の様に、万人にとって絶対に良いというほどのものではないのだが、もし自由に水栓の数を決められるなら、複数つけておくのは良いですよというおすすめでした。特にキッチンに2つあると、使い勝手良いと思う。
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