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【コンロ使わないもん】ホットクックde韓式干し鱈スープ(황태국/북어국)

 韓国料理といえば、焼肉やビビンバなどを思い浮かべる方も多いと思う。確かに焼肉はおいしいけれど、私が最も好きな韓国料理はスープ料理で、中でも「カムジャタン」がマイベストである。スパイスとエゴマの葉が効いた豪快な鍋料理で、多くのカムジャタン店はなぜか24時間営業のところがほとんどであった。

多くの韓国のスープ料理はもともと辛くはない。カルビタン、ソルロンタンなどの肉系スープも、キムチなどで味変することはできるが、塩味でさえ自分で追加しなければならないほど、オリジナルは薄味である。

他にも、野菜や魚で出汁をとったスープなどは、「二日酔いを醒ますためのスープ」という意味の「ヘジャンクク」と呼ばれる。ヘジャンは漢字で書くと「解醒」らしいが、私の脳内ではいつも「解腸」と翻訳されてしまう。それほど内臓に優しい味なのだ。

私が住んでいた漢南洞には、そのヘジャンククの一つの「スケソウダラのスープ(プゴクク/북어국)の美味しい有名店」があり、よく週末の朝にカナメと食べに行ったなぁ。

自宅でもよく作っていたのだが、帰国してからは素材が手に入らないということで、すっかり忘れていた。

が。偶然見つけた韓国食材店に、こんなものがあった!!!!!!

干しスケソウダラ!!

100g入で800円弱で、びっくりするほど高くもない。韓国のe-martで「황태채」と検索すると、100gあたり5,000ウォンから7,000ウォンあたりのものが多かった。日本円換算で550円から800円弱くらい。もちろん質も色々とあるので一概には言えないけれど、良い買い物をしたかな。

プゴククを、ホットクックさんにつくってもらっちゃうもんね!!

手順をメモっておく。

1、干しスケソウダラを水につけて戻す。骨があったらこの時に手で取り除く。すぐに戻るので、ハサミで適当な大きさにカットする。

骨もないキレイなタラ!

2、戻してカットしたタラを水を切らずにホットクックの内鍋に投入。ごま油とニンニクのみじん切りを入れて「炒める(3分)」モードで加熱。

タラの水分を絞る必要はないので、そのままバシャっと入れてしまってOK。蒸し炒めのような感じで大丈夫。

3、さらに調味料(ダシダと塩少々)と好みの具材をカットして投入。水を入れる。スタンダードな具材としては、大根、豆腐、白ネギなど。「スープを作る(まぜない、10分)」モードで加熱。

生の青唐辛子を入れたいところだが….

辛いものがお好きな場合は、韓国唐辛子をハサミでカットして入れると美味しいよ。

600ccの水に対してダシダ小さじ2、塩は小さじ1弱ほど入れてみた。

ちなみに韓国でのプゴククはメイン料理なので、大きなスープの器にキムチなどのお惣菜とご飯がつく。メインにするなら、お水と調味料をそれぞれ倍量にしてね。

4、できあがったらフタを開けて、溶き卵(1個)を流し入れて、追加加熱1分。

日本式に溶き卵を回し入れると塊になってしまうことがあるので、韓国式にスプーンで少しずつ落とすと、全員にまんべんなく卵が行き渡るよ。私は日本式でザーッと手荒く入れたよん。

溶き卵を放つと一気に美味しそうになる!

この後に塩で味を整えても良いのだが、食卓に塩と白胡椒をおいて、各自で好みの味付けにしてもいいかな。

プゴククできあがりー!

カナメ「うっ、うっまーっ!!!これは我が家の定番メニューになるね。」

マジで美味しかったよ……..。

病み上がりの時などは、これにご飯を投入して食べるとめちゃ良し。優しい味だけど、ニンニクとごま油が入っていたり、アミノ酸がたっぷりなので、意外と即効性のある活力スープでもある。そして何よりも、美味しいのだ。

………すべて丸投げして具材一気投入しても、あの味が安定的に出せるなんて、本当にホットクックさんってすごいわ。

 アマゾンにもあったけれど、初めてつくってみる方に500gはリスキーなので、どこかで少量の干したらをゲットして作ってみてね!


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