【勝手に商品レビュー】Nespresso互換の再利用カプセルSealPodが意外と使える

  ずっと使っていたSaecoのエスプレッソマシンが壊れてから、珈琲はe angleで淹れたドリップコーヒーを飲むようになり、ネスプレッソ(ピクシー)でエスプレッソを飲むことが極端に少なくなった。

 ところが、コストコオンラインで見つけたネスプレッソ互換のティーカプセルに出会って以来、ピクシーくんはティーサーバーと化した。たぶん彼(ピクシー)は、アイデンティティの崩壊を起こしているかもしれない。「オレはエスプレッソマシンとして生まれ、今や紅茶や緑茶を淹れるマシンと化した。そもそもお茶に圧力いるんかーいっ」って。まさかねw

  年末に実家の母に頼んだ、ミントンの福袋が先日届いた。母によると、福袋の予約はWeb経由だけれど、商品の引き換えは百貨店まで行くらしい。兄は毎年色々な福袋を購入していて、ミントンも買うというので一つお願いしていたのだ。

 大量の紅茶が届いたのだが、すでにネスプレッソマシンで紅茶を淹れるクセのついた私には、お湯を沸かしてコップにティーバッグを入れる行為に、いささか抵抗が出てきてしまった。そこで考えた。これをネスプレッソにぶちこめないかな、と。

 ということで、SealPodという商品をアマゾンで見つけた。このカプセルに茶葉を入れてシールを貼った上でマシンにセットすると、普通のカプセルと同じように使えるらしい。

 海外製品の場合、私は必ずオリジナルの価格をチェックする。時々、驚くほどの価格差があり、送料を入れても圧倒的に個人輸入した方が安い場合があるからだ。

 確認したところ、本家のスターターキットがUS20で、日本のアマゾンで買うと2,500円。これはかなり良心的な価格設定である。しかも翌日に届く。ということで、すぐに注文を入れて翌日に届いた。

 ちなみに本家の方に注文を入れようとしても、このコロナ禍でフライトが大量にキャンセルになっているため、かなりの時間がかかるようだったので、ここは素直に国内で購入するのが正解だと思う。

 互換カプセルを見つけて喜びすぎて、こんなものをカートに入れた。

 決済する直前に、「あれ、もし使ってみて、使い勝手が良くないと思うかもしれないのに、一気に買い込んで良いのだらうか」と冷静な方の私が脳内でささやいてくれたので、とりあえず思いとどまった。

 結局、購入したのは、こちら。1個しかついてないのよね。

そして、声を大にして言いたいのは、お茶カプセルを作りたい方は、必ずこのペーパーフィルターを一緒に購入することを忘れずに!これがないとお茶は作れないのよ。キットに入っているのは、コーヒーにしか使えないアルミシールのみ。

届いた製品は、なんと!日本語化されてたわん。

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 本来ならば、自分の好きな珈琲豆でエスプレッソ互換カプセルをつくるべきなのだが、そのために豆をグラインダーにかけなければいけない。e angleのマシンなら、豆のまま投入して低速グラインダーで最高に上手に挽いてもらえるので、いまさら自分で挽いてエスプレッソを作りたい欲求はない

 私は、ただミントンティーをカプセル化したいだけだ。

 作り方は簡単で、このステンレスのカプセルに、茶葉を入れて(私の場合は、ティーバッグだったので、袋をやぶってそのままカプセルに投入)、ペーパーフィルターシールを貼ればOK。

 これをピクシーにセットしてみたところ、コストコで買ったカプセルと同じように、全く問題なく紅茶ができた。

 使えるやん、これ!!!

 めちゃいいやん、これ!!!

 ステンレス製なので、使い終わったカプセルを取り出そうとしても、熱くて直接手ではさわれない。トングで取り出してサッと水で冷やし、シールとともにゴミ処理をして、再度カプセルを水洗いする。面倒なようで、特に面倒ではない。この商品の秀逸な部分は、フタがシールであるという点。同じ目的の他製品もいくつか見てみたのだが、フタが使い捨てでないものが多い。雑な私なら、絶対に間違ってゴミ箱に捨ててしまいかねない。シールの粘着力はバッチリで、貼るのも簡単だったので、カプセルをつくることに面倒さは一切なかった。

 ところで。

 ティーバッグを本来の使い方で紅茶をつくったものと、ネスプレッソマシンで淹れたもので、味はどの程度違うのだろうか試してみることにした。紅茶は、やはり茶葉が踊るような環境で、最高の働きをするはずだ。ネスプレッソマシンで淹れた方が美味しいはずはない。もしそうなら、そういう飲み方が定着したはずだからね。

 ところが。

 意外な盲点があった。紅茶は熱湯に近い温度で淹れることが多い。そのため、湯沸かしポットのお湯を使って淹れて飲もうとしたところ、めちゃくちゃ熱くて冷まさないと飲めない状態であった。

 一方、ネスプレッソマシンを経由した場合、なぜか適温になっていて、熱々で飲めないという温度ではなかった。もちろん十分に熱いのだが、ちゃんと飲める。飲みたい時にすぐに淹れるためのマシンなので、個人的には、ティーバッグで淹れることはもうないな、と思ったほどだ。

 SealPod製品については、とても気に入ったのだが、私が使うのは紅茶用カプセルをつくるためで、紅茶用のカプセルには「ペーパーフィルター」のシールを貼るわけだ。つまり密閉されるわけではない。さらに厳密に言えば、アルミシールを貼ったところで、裏側に抽出穴が開いている限り、こちらも密閉されるわけではない(※1)。10個セットで買ったところで、密閉されていないカプセルを大量に作って置いておくことは、個人的にはないだろうと思った。飲みたい時に茶葉を入れて都度シールを貼る方が、やはり美味しいのかな、とも思った。そもそもネスプレッソマシンの基本的な考え方は、「珈琲は挽きたて(鮮度)が一番大事。その挽きたてを各家庭に届ける」ために作られたもののはず。大量に豆を挽いて、カバ-があるとは言え穴付きのカプセルに珈琲豆をセットして、それをジップロック袋に入れて冷凍庫で保存したとしても、劣化は免れないのかも。

 ということで、10個セットの購入はとりあえず見送って、しばらくスターターキットの1個を使いまわしするつもり。

 次からは、紅茶葉は、ティーバッグではなく、缶で買おうっと。

 ちなみに、一煎目を捨てつつ蒸らしが必要な中国茶には全く使えなかった(確認済)。確かに茶葉にお湯が通った形跡はあるが、全く茶葉のエキスが抽出できずに薄い色のお湯が出てくるのみだった。察するに、グラインダーで適切な大きさに粉砕すればイケるのかもしれない。実は我が家にあるChinese Teaは、台湾で購入した高級な高山茶&烏龍茶で、グラインダーで粉砕してエスプレッソマシンで圧力かけて抽出しちゃうもん、というテンションには絶対にならない。熱湯注いで五煎くらいはゆったり飲めるやつを、ワンショットで捨てるなんて、そんな勇気、ないがな

 とはいえ、お気に入りの茶葉、お気に入りの豆があり、ネスプレッソマシンでも飲みたいと思う方は、グラインダーにかけてカプセル化をトライしてみて良いと思う。

 そして、豆の挽き方は「ファイングラインド(エスプレッソとミディアムの中間あたり)」にすると良いという説明書がついていたので、トライしたい方はご注意を。この辺りは試行錯誤が必要かもしれない。

(※1)同梱のフレッシュカバーという名のゴム製品で、抽出穴を塞いで保管することはできるので、そこまで劣化を心配する必要はないのかもしれない。

【2021年1月13日午前追記】

コストコで買ったルイボスティの袋を破ってカプセルを作ってみたところ、こちらはバッチリ抽出できた。

このルイボスティはクセがないので、夏の間は煮出して冷茶として、まさに浴びるようにガブガブと飲んでいたのだが、その際は1.5リットルに2パック使っていた。今回は、1パックを1カプセルにして抽出(ルンゴ+エスプレッソで一回ずつ)すると、完璧なルイボスティができるのだが、欲張って二煎目を抽出すると、それは少々薄かった。要するに1カプセルでルンゴ3杯はちょっと無理かなという印象。つまり煮出した方がコスト的にはかなりお得ということになる。

 玄米茶をそのままカプセル化してみたが、こちらも中国茶と同じく、薄くて全く飲めたものではなかった。玄米の香りはめちゃくちゃ漂って期待したのだけれど。要するに、茶葉が大きい場合も、珈琲豆と同じようにグラインドすれば良い気がする。面倒でまだやっていないが。

 昨日から色々とトライしてみて、やはり10個入りを買ってしまおうかなぁと思っているところだ。

【2021年1月13日晩追記】

......ということで、10個入り、購入してしまった。というのは、本家の価格がUS139で、アマゾン日本での価格が9,980円だったので、これは買える時に買っておかないと!と思い立ってしまった。少なくともミントンティーとルイボスティーに関しては、グラインダーにかける必要もなく、すぐにカセットを作成できることが決めてとなった。そして大好きな堀口珈琲の豆でエスプレッソを作ったら絶対に美味しいだろうなと想像がついたから。自分の好きな茶葉や豆でネスプレッソが使えるなら、これは絶対に買いよ!!

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