地方小都市の2021年8月初旬のリアル

 ここ数日の間に強く印象に残ったファクトがある。

うちのエリアは県庁所在地ではない小都市に属していて、今となっては人口もかなり少なくなってはいるが、もちろんど田舎でも限界集落でもなく、都会とほぼ同程度の生活を送るのには困らないところだ。

もちろん外食の選択肢は激しく制限されるし、ウィンドウショッピングを楽しめるような場所はない。ショッピングモールはあり、ニトリもユニクロもあるので生活には困らないけれど、心躍るショッピング体験はない。ちなみに県庁所在地に行けば、楽しい街歩き体験もできるし、ハイセンスなカフェもある。

都会のリアルは皆さんご存知のはず。緊急事態宣言が発令されたりしていて、まだまだ気持ち的には安心できないどころが、これからどうなっちゃうのかしらんと心配になるレベルだとは思う。

が、こと田舎の小都市になると、ここ数日の間に露骨な変化が見られたのだ。

それは、

スーパーマーケットに、高齢者が押し寄せている!!!!!

高齢者が家に閉じこもらず、街に繰り出しているのだ!!!!!

まじだから。まじまじ。もうびっくりびっくりよ。今までどこに潜伏されていたのかしらと思うほどの人混みだったのだ。特に今日は日曜日だから、高齢のご夫婦だらけで心の底からびっくりした。

カナメ「うっわー、露骨だよな。」

私「え、何が。」

カナメ「じーさん、ばーさん、みんなワクチン2回終わったんだよ。

あっ.........。

うちのエリアは、すでに若い人まで問題なくワクチン接種予約を入れられる状況にあり、高齢者の接種もサクサク進んでいた。そして高齢者の方にとっては恐怖の4連休(都会から田舎に人が流れる)も終わって一週間ほど経ったところだから、もう大丈夫だと思ったんだろうな.........。

そして全員、ちゃんとマスク着用されていたわ。

マスクは、自分自身の感染予防のためというより、他人にうつす可能性を排除するためのものという概念が浸透しつつある今、マスクをすることは利他行為であり、それをしないのは単なるワガママで自己中な人アピールしているような雰囲気がある。みんな黙って文句も言わずに、先にワクチン接種を終えた彼らが街に繰り出し始めつつも、マスクをしっかりつけてくれている光景は、なかなか感動モノであった。

カナメ「いやぁ良かったよ。これで経済も少しは上向くんじゃない?」

確かに。

でもね。実際は都会のリアルが、タイムラグを経てじわじわと田舎に押し寄せるのだよ。この調子だと、うちのエリアも程なく感染者の人数がどっと増えて、またまた皆が動くのを自粛するような毎日が来るのは明らか。今のうちにどう過ごすべきか、ちょっと考えちゃったよ。だって医療キャパを超えるような状況になれば、また以前のように戻っちゃうからね。

個人的には、医療関係者のワクチン接種が終わっている段階で、指定感染症を5類(インフル相当)に下げてくれればなぁと思うよ。発熱があってもどこの病院でも診て頂けるようになるから、医療が逼迫することはない。田舎で蔓延する前に、そのあたりが解決してくれるといいなぁ。

実母は大阪にいるので、今でも不要不急の外出は控えている。ワクチン接種は完了したけれど、だからといって緊急事態宣言下にあるエリアに住む高齢者としては、大人しく在宅しておくのが吉である。母は長年ネット通販のヘビーユーザーだから特に困ってはいないみたい。

とは言え、基本的に見えるリスクは潰したい私なので、田舎住みだからと言ってフラフラと遊びまくるようなことは一切せずに、屋上テラスでのガーデニングに勤しむのが吉よね。

ということで、地方小都市の空気感についてのレポートでした。

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