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都会でわしも考えた

 先月は東京横浜、大阪神戸に行く用事があり、駆け足で東と西の都会を見てきた。

東京は仕事をしていた時期も含めてトータルで8年ほど住んでいたし、大阪は大学卒業まで住んでいた場所である。そもそも3年前に帰国するまでの私は、証券取引所があるような都会にしか住んだことがなかったわけで。

個人的な目玉は、スタバリザーブロースタリー東京に行くことであったのだが、なんとその当日に台風直撃で、現場に行くことも叶わず。堀口珈琲の横浜ロースタリーの見学予約も入れられなかったし、残念極まりなかった。

が!

めっちゃくちゃ感動したのが横浜駅近くの珈琲問屋さん。

珈琲豆を選ぶとその場で焙煎してくださるの!!

色々な豆を試してみたくて、200gずつたくさん注文してみたのだけれど、生豆でも焙煎しても金額は同じとのことだったので、迷わず焙煎をお願いした。指定しなければミディアムになるそうだ。家ではシティにすることが多いカナメが「ミディアムがいい」と指定してきたので、それでお願いすることに。

まとめて購入すると送料無料でお送り頂けるようなので、配送もお願いした。

店舗でもテイクアウトドリンクを提供しているため、周囲のビジネスパーソンの御用達のようになっていた。時間帯にもよるのだろうが、私が行った時には、ほぼテイクアウト注文のお客さんが店外まで列をなしていてビックリ!

しかも価格はコンビニ珈琲レベルで、味は最高&芳醇な香りでウットリしちゃって、このお店の周辺オフィスでお仕事する方々をちょっと羨ましく思うほど。

とにかく店内が珈琲アロマで満たされているし、テイクアウト珈琲は度肝抜く美味しさだし。

届いた焙煎豆も最高に美味しかったので、同じ珈琲豆の違う焙煎度のものも試したくて、すぐさま次の注文を入れてしまったくらい。横浜市民が羨ましすぎるわ(関東圏にはいくつか店舗あり)。

で、都会で私は何を感じたかということなんだけど。

学生時代からバイトで稼ぎまくり、新卒で就職した会社は外資系でペイが良かったし、都会で住んでいて特に何の不満も持たずに、逆に田舎に住む人の気が知れないくらいのテンションだった私も、都会で住むのはちょっとしんどいなと思っちゃったのだ。

都会は、お金を自由に(無尽蔵に)使える人にとっては、最高に楽しい場所だなと思ったよ。

購買欲を掻き立てられる対象があちこちにあるから、何を見ても刺激的だし、純粋に買いたいと思わせるものがたくさんあった。で、それらを全て買うにはそれに見合った大きさの家が必要だし、それを構えるには高収入で走り続ける必要があるし、それでも欲しいものが尽きなくて、さらに高収入を求めて自己研鑽し、出世をするか、転職を繰り返す必要があるだろう。

もちろん都会に住んでも、お金を使わない遊び方もたくさんあるのは分かっているが、それならなぜ不動産の高い都会に住まなければならないのかという疑問が湧いてくる。特に私は長年SOHOフリーランスだったので、住む場所はおろか、病院のロビーでも、自家用車の後部座席でも、子供の習い事の道場の床の上でも仕事をしてきた経験があるから、仕事などどこでもできると知っている。なので、あえてコストのかかる都会に住む意味があまり見出せないのだ。

仕事のために都会に住む必要がないならば、固定費は抑えたいのがシニアな私のニーズであるのだ

特に今ではネットショッピングで自分にとって必要なものは何でも買えるので、あえてウィンドウショッピングに出かけて、目についた不要なものをフワッと買い続ける生活の方が、ちょっとしんどいなと思ったのだ。

そして、当然のごとくあちこちで待つことが多かった。そして意外と歩くことが多くて、それは健康的だなとも思った。

私自身がバブル世代と呼ばれる年齢にあって、24時間戦って働いて派手に消費するような生活をした経験がある。あの時代は面白かったし、派手に遊んだねぇと懐かしむことはあっても、あの時代が人間にとって正しい生活であるとは一ミリも思わないのである。過剰にモノを作って不必要にぐるぐると消費するために、ドリンク剤を飲みながら体に鞭打って仕事して、日本全体がハイテンションの中で高速回転していたあの時代をもう一度やれと言ったら、今の若い世代は絶対に「無理ゲー」って言って嫌うはず。

バブル時代が羨ましいという若い人は、当時のことを本当に知らないのだなと思う。ブラック企業のレベルは今の比ではないし、前後左右どこをみてもハラスメントだらけだった。今の職場環境のまま、景気だけが良くなるみたいに思うなら、それは違う。だから今の時代には、それに合った成長を模索しないといけないのだわ。バブル再来なんて求めずにね。

ということで、都会の楽しさもデメリットも理解した上で、どちらに住むのが良いかというと、日常的には地方都市在住で、定期的に都会を旅する生活がいいなぁと改めて思った次第。

田舎に住んでいても、世界情勢は分かるし、どこに住んでも特に違いはないと思ったりもしたが、それは全く違った。街全体から受けるパワーが違うし、目に入る情報の絶対量が、田舎に比べると指数関数的に多い。それに乗せられる自分を感じられたので、ずーっと田舎にいると脳が緩むなぁとも感じた。

だが電車に乗ってもどこにいても、他人の目がすっごく気になっちゃった!

地元でJRに乗っていても何も思わずタブレットの中の世界に没入できてしまうのだが、都心部の電車に乗っていると「私は何かおかしい振る舞いをしていないであろうか?この服装でも笑われないだろうか?挙動不審だと思われないかしらん。」とちょっと緊張を感じちゃったのだ。

私にとっての都会は、ちょっと気疲れしちゃう場所だったな。たぶんそこにずっと住んでいれば、そのうちに都会の雑音も視線も、脳内でミュートできるようになるんだろうけれど。

ところで、関東と関西、短期間に行き来したため、違いが濃厚に感じられてしまった。以前から分かっていたことだが、東京はエリアごとに集う人が異なるので、渋谷、新宿、六本木、銀座、原宿.......では人々の服装も異なる。なので、ビジネス街に行くと、そこは制服のように皆が同じような色の同じようなスタイルをしている。

が、関西に行くと、例えば大阪であればキタとミナミくらいしかないので、その繁華街を歩いている人の装いはバラエティに富む。

(東京の人に比べて感じた)関西の人

年齢に関係なく、柄モノと原色の服が大好き!
髪型が自由すぎるw
とにかく声がデカい。電車の中でも話の内容が全部聞こえるレベルでデカい。特にガールズが元気良すぎるw
Apple Watch、誰も持ってない!!!

私、Apple Watch SE2を発表と同時に注文して使い始めたため、世の中のどの程度の人がコレを使っているのかについて、ずっとチェックしていた。

東京横浜ではチラホラ見かけたのだが、関西では全く見つけられなかった!!

なんで?

SUICAよりもPASMO定期を使うからかなと思って調べてみたら、ちゃんとApple PayはPASMO対応されているのよね。ICOCAは対応してなかったから、そのせいかもしれないけれど、それにしても全く見かけなかった!

Apple Watchに関しては、私しらべで圧倒的に西低東高であったよ。

めちゃくちゃ便利だから、ぜひぜひ。女性でも44mmの方がいいよ。特にシニアはね。

ちょっと蛇足w

タイトルは、もちろんこれをもじったもの。

インド一人旅を終えて帰ってきた後、特に日本人バックパッカーにありがちな「(軽々しく語ってはいけない)重くて哲学なインド感」にあてられて、結構しんどかった気もしたのだが、その後この本を読んでめちゃくちゃ気が楽になった。

一介のバックパッカーに何かできるわけでもなし。あちこちで遭遇するトンデモを愉しんじゃえばいいのだと思えたよ。

よい旅を。

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