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【推し本リレー】何度も戻りたくなる本

こんにちは。ウェルビハブ1期生のなっこです。

この記事を読んでくれたあなたは、きっと読書が好き。
そんな読書好きさんは、これまでたくさんの本に出合ってきたことと思います。

本って不思議で、最初に読んだときに「コレコレ!」となり、ずっと心に残る1冊になるものもあれば、最初は「(面白かったけど)ふーん」というものも。
でも、その「ふーん」という本も、少し後になってから、別の本を読んだりリアルな経験を経て、響いてきて、ことあるごとに読み返したくなる本になっていたりしませんか?

というわけで、今回は私的「何度も戻りたくなる本」の一部をザザザっとご紹介していきたいと思います。
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暮らし編:「水谷妙子の片付く家」

突然ですが、私の目指す住まいは、”モノが循環する家”です。
ミニマリストには全く憧れず、必要なもの・便利なものはちゃんとあり、暮らしや生活が見えるけど、でもスッキリしている、そんな家が理想です。

片付け本が世に溢れる中、そんな私が良いなと思って参考にしているのは水谷妙子さんとourhomeのEmiさん。
お二人とも、子どもを含む家族がいて、それぞれの趣味のもの、便利な道具、生活を回すのに快適な数のものを適度に所有しつつも、家族それぞれが片付けやすい仕組みにこだわって、スッキリを保っていることが共通点。

その水谷さんの思考のエッセンスが詰まった本がこちら。

タイトルにある通り、過剰なことをせず、”片付いた感”ではなく、片付けやすい仕組みを作るヒントが満載。

やっている「こと」を真似するのではなく、やっていることの背景にある「考え方」を取り入れようという気持ちになる一冊。

本の最後の章に、水谷さんの片付けヒストリーが紹介されているのですが、その中にチラっと水谷家の過去の写真も。これがとても勇気づけられます。

子育て編:「精神論はもういいので、怒らなくても子育てがラクになる『しくみ』教えて下さい」

長女が小学生になり、毎日の朝の支度や忘れ物、宿題の声掛けにめちゃくちゃ悩んでいた時に読んだのがこちら。
認知行動療法の専門家である、中島美鈴さんの本です。

認知行動療法の考えを、自身の生活に落とし込んで、行動を誘発する「しくみ」を見直すことで、子どもの行動を変えていくコツが余すことなく紹介されています。

マンガ形式が読みやすいだけでなく、著者の伝えたいことをすごく分かりやすく表現している!とにかく読んで実践しやすいように構成されています。

読んで早速、子どもを観察して課題を特定し、紹介された方法を実践すること1ヶ月、かなり楽になった実感があったので、オススメ。

子どもの成長によって課題は日々移り変わっていくので、悩むたびに定期的に読み返そうと思う一冊です。

レシピ編:「ある日のメニュー」

レシピと、そのレシピにまつわるちょっとした記憶、思い出などのエッセイが載っています。
切り紙で作ったような挿絵もステキ。

シンプルだけど、日常では作らなそうなレシピが載っていて、なんだか惹かれるんですよね。
ふとした時に、パラパラと読み返して、「あ、これ作ってみようかな」となります。

私が持っているのは文庫版ですが、単行本の初版は1995年。結構古い本なのに、何だか古さを感じさせない不思議な一冊。

小説編:「サード・キッチン」

夢見てやってきたアメリカ留学で、孤独を感じて生きている主人公。

異文化での疎外感、マイノリティとしての生きづらさ、差別を感じていた主人公だけど、話が進むうちに彼女自身もステレオタイプや無知で人を傷つけてしまっていることに気づいたり…

舞台は1990年代後半。メールやSNSのまだない時代、日本にいる家族や友人と気軽につながることも出来ない寂しさの中、主人公が日本に送る手紙の内容が…グッときます。

私自身は留学経験こそないものの、「ああ、なんか…わかるかも」という。
別に異文化でなくても、誰しも日常の色んな場面でこういう感情を感じることってあるんだろうなー、と思いながら読みました。

子どもも大きくなって読んでくれたら嬉しい、と本棚で時を待っている一冊。

思考編:「余白思考」

「余白」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
時間? 空間? 脳のキャパシティ? それとも?

「余白」という、何となくわかるけど曖昧模糊としたものについて、どう捉えたらいいのか?その意味、必要性とは?をデザイナーである著者が語る一冊。

これを読むまで、私自身は「余白」とは限られた枠の中で、埋められていない部分・余った部分、という捉え方をしていました(例えば、予定の入っていない自由になる時間、とか)。だから、余白を作るには”何かを減らさなければ”と。

時間や空間でいえばそれは間違いではないけど、
本の中では

異なる考え方や価値観が入る余裕=余白

という広い捉え方をしています。
新しいことや異質性が入り込む余地が余白そのもの、という。

「余白」って実は限定的なものだけではなくもっと自由なものなんだな、と気付かされます。

「余白」に対して、ここ1〜2年アンテナが立っていて手に取ったのですが、買ってからすでに何度も読んで噛み締めているスルメ本です。

題名に「技術」とありますが、余白を作るためのHOW TOが載っている本ではないので、良い意味で裏切られます。

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いかがでしたか?
アンテナにひっかかる本が1冊でもあったら嬉しいです。

次の推し本は何かな?とワクワクしながらバトンを渡したいと思います。

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