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【推し本リレー】忙しい時こそ読みたくなる本

こんにちは。ウェルビハブ1期生のミキです。
所属しているウェルビハブの読書好きなメンバーおかげで、ここ半年、ビジネス書以外を読むようになりました。
そんなわたしの本の読み方はちょっと独特かもしれません。
その名も〝THEつまみ食い読み〟です(笑)

カンの良い方はお察しかと思いますが、わたしは、一冊の本を始めから終わりまでずっと続けて読むことができません。
複数の本を同時並行で、その時の気の赴くまま読むようにしています。

普段は、フルタイム会社員で平日は4人の子育てに家事に基本ワンオペです。「じゃあ、いつ本読むの?!」という感じですが、読みたくなる瞬間があるんです。

それは、あまりにも忙しい時…
頭も心もクラクラするくらいいっぱいいっぱいな時…

え、なんか矛盾してます??(笑)
いや、ここ2ヶ月めちゃくちゃ仕事が忙しくて、昼休憩もままならない状況も多発していたのですが、“5分だけでも今読みたい本を読む”ということを意識していました。
本当に5分でいいんです。刹那的かもしれませんが、小説やエッセイだと別世界にワープできる感覚で、読むと気持ちがスーっとラクになるんです。
その5分でまた気持ちを切り替えられるようになりました!

ということで、今回の推し本は、わたし的「忙しい時こそ読みたくなる本」をご紹介したいと思います!



自分に素直に生きたくなるー「水曜日の手紙」

宮城県東松山にある実在した水曜日だけ開局する不思議な郵便局、「鮫ヶ浦水曜日郵便局」の取り組みを題材とし、手紙を通じて、自分の生き方を見つめ直し、行動してみる、というお話です。
名前の通り、水曜日に起きた出来事や感じたこと・考えたことを手紙にしたため、投函すると、他の誰かからの手紙が代わりに届くんです。
明確な誰かに宛てた手紙ではないからこそ、自分の本音や本当の希望を書き出せる。そして、見知らぬ誰かからの手紙を読んで新たに気づかされたり、心動かされて、次の行動に繋がっていく。
手紙を書いた人、受け取った人それぞれの視点でストーリーが切り替わっていくのでテンポが良く、読後は、希望を感じられます。

視点を変えたら見える景色も変わるー「月曜の抹茶カフェ」

作家の青山美智子さんのファンは多いのではないでしょうか?
わたしは、ウェルビハブのイベントで本をプレゼントし合ったのですが、たまたま手にしたのが「お探し物は図書室まで」でした。
そこから、すっかりハマっています。
青山さんのデビュー作が「木曜日にはココアを」で、この本が続編のようなストーリーになっています。“木ココ”に出てくるカフェの定休日に一度だけ開かれたのが「抹茶カフェ」でした。そこを起点にして、1月~12月まで1話ずつ、どこかで連なる12人のストーリーが描かれています。
それぞれ、どこか自信がなかったり、諦めていたり、夢と現実の間で悶々としていたり、大切な人とぶつかったり…。
でも、自分が「うまくいかない」「ツイていない」と思い込んでいても、相手との対話を通じて、視点を変えれば、見える景色が変わっていくことも。
そうやって登場人物たちが徐々に前を向いていくので、自分自身も背中をそっと押されるような感覚になりました。

本当の成功とは?ー「福」に憑かれた男 人生を豊かに変える3つの方法

潰れそうな小さな本屋を急に任された脱サラした店主がどうやって本屋を大成功させたか、その奮闘や本屋を訪れる人々との出会い、店主が使命を見つけるまでの過程を“福の神”と一緒に見守りながら、応援している感覚になります。
そして、本当の意味での「成功」や「幸せ」とは何なのか?人生の「使命」とは、何なのか?を改めて考えさせられました。目に見える物理的なモノ、地位や名声などを“手に入れる”ということではなく、今この瞬間に「あぁ幸せだなぁ…」と感じられている状態。そうなるための心持ちや行動を店主や福の神、本屋の常連たちとのやりとりから学ばせてもらいました。
根幹となるのは、人との出会いを大切に「目の前の一人ひとりに興味を持って愛をもってその人のことを見る」こと。
個人的な話ですが、わたしのストレングスファインダーの結果は、1位が「成長促進」、2位が「個別化」なんです。まさに一人ひとりに興味を持って、目の前の人が「どうやったらもっとより良い人生を送れるだろうか」なんて自然に考えてしまうのです。自分が関わり応援したことで、その人が以前より成長したり、良い方へ変化していくのを目の当たりにするとき、とても幸せを感じます。わたしなりに人生の使命感も持っているのですが、もっと言語化してみたい!と思いました。

ごはんの匂いがしてくるー「美味しいと懐かしい」随筆集 あなたの暮らしを教えてください

ごはんもののエッセイっていいですよね。なんだかほっこりしませんか?
よそのご家庭の普段の食卓の様子ってなかなか見る機会はないですが、このエッセイ集では各家庭、それぞれの人生で想い出に残るあの味、あの一品、あの時の家族との会話などをそっと垣間見ることができます。
そして、その光景を想像することで、追体験しながら、心がじんわり温まります。「美味しそうだなぁ」「すてきだなぁ」「へぇー!」など、色んな感情も湧いてきます。短いストーリーの中にそれぞれの家族の想い出がぎゅっと凝縮されている―一人ひとりの“美味しいと懐かしい”世界をあなたもそっとのぞいてみませんか?
こちらは、『暮しの手帖』に寄せられた「暮らし」がテーマの随筆作品の一つで、全4冊のシリーズになっています。わたしはこの黄色いステキな表紙に一目ぼれして(ビタミンカラー大好き)、ジャケ買い?した本ですが、今ではとても大切な一冊です。
ページを開くと、それぞれの家庭のごはんの匂いがしてくるようです。

もう力を抜いて、ありのままでー「ヨーコさんの言葉」

佐野洋子さんと言えば、まっさきに「100万回生きたねこ」を思い出します。こどもたちにも何度も読んだ絵本です。絵本作家のイメージだったのですが、ある時、エッセイが面白い、ということを知りました。夫の実家、仙台に行ったとき、義理の母がこの本を「読んでみる?」とすすめてくれたのがキッカケでした。(ちなみに夫の母も趣味でエッセイを書く人で、夫が小学生の頃、新聞社の随筆の公募で大賞を受賞し、家族でドイツ旅行に行ったんだとか)
こちらは、NHKの人気番組「ヨーコさんの“言葉”」というのがあり、そこでの内容を大人向けの絵本のようにまとめたものです。
実際に読んでみると小気味良い軽快なテンポで人となりが伝わってきて、当時の光景などもありありと浮かんできて、佐野洋子さんってこんな面白い人だったんだ!と感動を覚えました。
飾らない正直でまっすぐな言葉で、時代や環境、周りが変われど、わたしらしくありのままで生きていく、そんな芯の強さや深い優しさも感じられます。イラストもたくさんあり、フラっと戻ってきたくなるような本です。
シリーズで出ているので他の作品もぜひ♪表紙もそれぞれカラフルで元気も出るでのそろえて手元に置いておくのも良きです。

あえて時間を決めるということ

「忙しい時こそ読みたくなる本」たちは、いかがでしたか?
今回、ご紹介した小説やエッセイは、どれも5分だけ読んでも楽しめるジャンルだと思います。

忙しいとつい目の前のことに追われがちです。それ以外のことを考える余裕もなくなっちゃう。
でも、そんなときこそあえて時間を決めて、その状態や環境から少し離れ、本の世界に没入することは、本当にイイ気分転換になります。

「今は忙しすぎて本なんか読めないよ」と思っているあなたも、たった5分、難しければ3分でもいいんです。
「この数分だけ読んでみる」というのを意識してやってみると、意外に読み進められたりしますよ~。
ポイントは、前に読んだ続きから読まなきゃと思わなくても、今その時に直感的に読みたいと思った本を手にお取りください。

自分の直感ってけっこう大事です。
よかったら、わたしの推し本たちを気分転換にお試しください♪


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