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経営日記 240826

今日は朝から焙煎をしています。パナマゲイシャが日本一安く飲めるコーヒー屋ですからね。イルガチェフェコチャレ2KGとパナマゲイシャ1KGを焙煎ですね。300円と580円でやっていますから、さすがに安い方のイルガチェフェの方が売れているのですが、最近3日間はパナマゲイシャの方が売れるという逆転現象が起こっていますね。本源的価値が高い方に顧客も気づくのでしょうね。インターネットの時代ですから、誰かが紹介してくれたのかもしれませんよね。いずれにしても価値が伝わってくれて良かったです。

次の豆はパナマゲイシャの後を継ぐにふさわしい酸味がきれい系のナチュラルの豆を考えています。パナマゲイシャとは違った味を楽しんでもらえると思いますよね。焙煎技術も日々向上していますのでとても良い状態だと思います。ハマ珈琲さんの焙煎機を使っているのですが、味のコントロールができるようになってきたと感じますね。投下温度やダンパーの使い方、均等に火を入れる方法など感覚としてはつかめるようになってきました。どこかのタイミングで理論化していきたいと思いますね。だいたい240度くらいから投下して、豆温度は120度くらいでボトムをうち、そのまま温度を上昇させて、爆ぜ始めたら火を止めて浅煎りであれば、そのまま適切な火の通り方になったら上げる。深入りに近いものであれば、浅煎りの要領で均等に火を入れた後に再加熱して中深煎りから、深煎りにもっていくイメージですね。なぜ、このような焼き方がおいしいのかについては今度考察してみたいですよね。焙煎というのも奥が深いですよね。味づくりで大切なプロセスです。

珈琲の世界は、農家(ファーム)、焙煎師(ロースター)、抽出師(バリスタ)の3つの役割で成り立っています。この3つの役割が価値あるように一貫してデザインされていないとコーヒーの味は台無しになります。私は焙煎と抽出のプロセスを担当しているのでできるだけ農家が作った豆本来の味わいを楽しめるように工夫をしていますよね。経営がうまくいくかどうかはマーケティングミックスの工夫になりますが、味を作るという本来のプロダクトデザインの観点では、バリューチェーン・サプライチェーン全体のことを考えないと当然ですけど、良い商品を作り出すことはできませんね。どのプロダクトづくりでもそうですが、良いものを作り出そうとすれば、様々な領域でいろいろな人の知恵と工夫が詰まっているのですよね。顧客側もそのサプライチェーン・バリューチェーン全体の価値創造プロセスから味を感じられるようになるとアート鑑賞のレベルが上がれば上がるほど、プロダクトの価値が上がるのと同じように、商品をより割安に感じながら楽しんでもらえると思いますよ。ハイクオリティ・ロープライスというWELLのコンセプトは、お客さんとの協力なしには実現できません。豚に真珠という言葉がありますが、話の通じない人にいくら商品価値を訴求しても割安感を感じてもらうことはできませんからね。ハイクオリティー&ローププライスを実現しようと思えば顧客を巻き込んで価値創造しないといけない。価値共創なのですね。価値共創がマーケティングミックスのデザインでとても重要なことなのです。顧客さえも価値共創のパートナーなのですよね。アートみたいなものです。アートも値付けする顧客が価値をわからなければ、価格に割安感を感じることはできないですからね。


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