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#04 健康管理は他人に任せず、自分の力で解決する

~過去投稿はマガジンから~

政府の健康経営推進とともに、多くの企業でメンタルヘルスへの取組みが盛んに行われている。

メンタルダウンしてしまった人には、薬による治療や認知行動療法などが行われているが、
「こうすれば完治する」という絶対的な治療法が見出せていないのが実情だ。

「しかし、体に必要な栄養を摂るという土台作りを無視していては、
どんな治療法を試してみても、芳しい結果は出てこないのではないでしょうか。

私のクリニックで治療を受けている患者さんの中には、
鉄分を摂っただけで、
次回の診療時に明るい表情に変わっているという人が何人もいます。

患者さんが求める治療の最終目標、それは言うまでもなく完治です。

病気を完治させるのは患者さん本人の力なら、
その力を発揮できる土台を作らなければなりません。

それが、高タンパクで低糖質の食事、加えて鉄、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEの十分な摂取なのです」

藤川院長が尊敬する三石巌氏は「健康自主管理」という言葉を残したという。
分の健康管理は他人に任せず、自ら調べて自ら解決するという意味だ。
 
藤川院長が推奨する栄養療法は、日常的に自分で実践できる。

高ストレス社会の中、
高タンパクで低糖質の食事、鉄、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEの十分な摂取を心がけ、
病気を自分で治す力、病気になりにくい体づくりをを心がけていきたいものだ。


※本コンテンツはCOCORO 23号をもとに再構成しています

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著者プロフィール

藤川 徳美(ふじかわ とくみ)

ふじかわ心療内科クリニック院長医学博士

1960年、広島県生まれ。1984年、広島大学医学部卒業。
広島大学医学部附属病院精神神経科、県立広島病院精神神経科、国立病院機構賀茂精神医療センター等に勤務。

うつ病の薬理・画像研究やMRIを用いた老年期うつ病研究を行い、
老年発症のうつ病には微小脳梗塞が多いことを世界に先駆けて発見する。
2008年、広島県廿日市市に「ふじかわ心療内科クリニック」を開院。

気分障害、不安障害、睡眠障害、ストレス性疾患、認知症などの治療にあたっている。
著書に、『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』(光文社新書)、
『分子栄養学による治療、症例集』(NextPublishingAuthors Press)がある。