私の魂の成長の話 ⑨
泣きながら怒るというカオスな状態の私を見た、両親の反応はわかりやすかった。
父はその場から居なくなり、母はプイっと横を向いた。まるで、子供が拗ねたみたいに。
その時母が言ったのは、
「お母さんは民間療法とか信じないの。西洋医学の治療しかするつもりはない。」
それを聞いて私は
『あぁ、母は向き合いたくないんだな。』
と思った。
私自身は、癌を治すためには母と向き合うことが何よりの治療だ!
向き合わなくちゃ‼!と意気込んでみたものの、当の本人はそれをしたくないのだ。
病気を作り出しているのは他でもない、自分自身だ。
病気は【悪】ではない。なぜ、その病気になる必要があったのか?そこからどんなメッセージを受け取って、その後の人生にどう生かすか?
が大切である。
それを本人が望まないなら、私ができることはもう見守るしかないんだな。。。
そんな風に私は母との間に境界線をひいた。
あれから3年。
その間に、3回の外科手術を施し、抗がん剤治療を受け、体はボロボロになっていった。それでも、癌は消えることなく全身転移の状態に。とうとう抗がん剤アレルギーがでて、抗がん剤治療すら受けられない状態に。
医師から、もうできることは何もない。と宣告される。
そんな母に先日、もう一度聞いてみた。
西洋医学でできることがなくても、癌に対してできることは色々ある。それをやってみようとは思わないのかと。とはいえ、自分で病気を治そうという強い気持ちがないと何をやっても意味がないと思うけど。ということも。
本人曰く、もうそんなことを調べる体力も気力も残ってない。らしい。
お姉ちゃんが調べてくれて、良さそうならやってもいいよ。そんな風にいう。
別れ際に、残した一言。
「なんか、頼るものがないと不安でしょうがないのよ。」
チーン…😞さっき話したことな~んにも伝わってないわ。
というわけで、お姉ちゃんな娘の私は、母に残された時間の間に
あなたの娘に産まれて、どれほど幸せだったかを私の生き様で見せていくことが最後の親孝行なんだろうと。思うのでした。