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エヴァと青い鳥がよぎる、君たちはどう生きるか

ついに見た。
過去のジブリ作品のキャラが出てきて面白いよ!
ということを鑑賞前に聞いていたのでそれなら3Bも出てくるかな〜と思ってけど

(3B:坊、バロン、番台の蛙)


全然出てこなかった。

これは3Bを期待した私が感じた3つの感想だ。
なおネタバレあり
解釈がすぎる点はご了承いただきたい。


そして「3Bって言葉古すぎ、終わってる」という批評を得て、
生きた化石を見るような視線を浴びながら今書いている。



童話「幸せの青い鳥」を喚起させる青サギ


3Bは出てこず、3K(キキ、カルシファー、釜爺)も出ない中
(※ここも古いかあ)
青サギを見た瞬間に「幸せの青い鳥」のオマージュを感じた。

童話「幸せの青い鳥」とは、主人公の男の子と女の子が、手に入れたら幸せになるという青い鳥を未来や不思議な国を回って探すという話。
=結論幸せは遠くではなく近くにあるということを表している。
(わたしまとめ)

なんやかんや幸せにしてくれる青サギ



亡き母親をチラつかせそそのかすような発言や、窓を突くような行動で明らかに攻撃的な青サギであるが、

旅の途中からは困ったときには助けてくれているカラフルな鳥たちから何度も守ってくれている。

眞人が「青サギは友人である」という表現を最後に伝えていることからも彼に幸せを導く存在になっている。幸せの青い鳥・・・っぽい???

ただ眞人が現実に戻る際に、青サギは消えてしまう。
これも「幸せの青い鳥」で、鳥は不思議の国や未来から現実に持って帰ろうとした際に消えてしまうことと近い。

ここから、眞人にとって青サギとは幸せを導くものではあるが、
それは彼の冒険の時に側にいるものであり、
現実の生活では青サギを頼る必要がないとも言えるのではないかと考えた。

青サギは何を表すのか

青サギは眞人の「空想」「妄想」を象徴しているのではなのではないかと感じてしまう。


青サギから発せられる言葉。
それは母親への想い(死んだとは分からない)など、
眞人の内面的な願いや思いを発していることが幾度がある。

そしてその言葉によって、妄想を消し去ろうとも、妄想を味わうともどちらにせよ眞人が一歩進むエネルギーになっている

また、青サギが眞人に話すときは、眞人が1人のときが多い。
友人がいないときに、
自分と繋がる存在である点でも空想や妄想がモチーフなのではないかと感じた。

ただ、現実で生きていくときは空想に溺れてしまうと生きていけない、
そのため青サギは最後に消えてしまったのではないかと思う。

この鳥たちもどう生きるか



エヴァと似て非なる君たちはどう生きるか

エンドロールにスタジオカラーが流れたとき、
やっぱりなと思ったし。
観賞後の感想第一声が
「なんかエヴァっぽい!!!!!!!!けど全然ちゃうーーー」だったので似て非なる要素を消化してみる。

エヴァンゲリオンとの(主な)共通点


ゲンドーとシンジの関係は広い意味ですごく仲がいいわけではない、である


主には、家庭環境や今置かれている場所が似ているように感じている。

エヴァンゲリオンとの差異



中でも、内省的であり自分との戦いが強いエヴァと、他者からのコミュニケーションで外交的である君たち、の違いをくっきりと感じた。

眞人もエヴァに乗っていただけ

エヴァ:逃げちゃダメだという反省や、お父さんはこうだったんだ・・・!というようなシンジくんの気付きが言葉に多く表れる。

君たち:(登場人物の名前すっかり忘れたけれども)人間、鳥、母、7人のおばあちゃんたち、様々な人に守られて前に進むアドバイスを受けている。内省的な言葉は眞人の口からは出にくい。

そして、それぞれが戦う対象も
エヴァ:姿形が実社会にいない、無機的な印象をうける使徒たち
君たち:カラフルな鳥たち、有機的

上記を踏まえて、根本孤独や自分自身の未熟さに課題を抱えて生きる青年の戦うものがたり、という点では共通しているが、
下記の違いがあるように感じた。

★エヴァ:「形が捉えられない敵たちと戦いながら自身の感情に向き合いながら戦っていく話」
★君たち:「空間を移動して様々な人と関わり助けてもらいながら、姿の見える敵たちと戦っていく話」


ちなみに、「君たちは、これまでのジブリ作品と違ってすごく主観的な作品である」という感想をどこかで見たのだが、
私にとっては(エヴァと比べると)非常に客観的には受けた。


大叔父と父同一人物説を唱える


なんか父と大叔父って宮崎駿監督を想起させるんだよな〜と。

父、大叔父、同一人物説。なくはない。

というinspirationが走る。


才能があり、仕事人である父。
神のようで、特別な力を持つ大叔父。

どちらも宮崎駿監督みたいに思えるのだ。

父=宮崎駿監督
大叔父=宮崎駿監督
すると
父=大叔父
!?!


おなじみの全てのカラスは黒い、論法(名称失念、帰納系)を使えば
あっという間に説が完成してしまう。そしてこの想定を受け入れるならば、眞人は吾朗監督にも見える。

ちなみに父と言えば、
眞人に愛情を注ごうとしている存在である。
仕事もあるし毎日過保護ではないけども、一大事があったら全力を尽くす。
(父親は眞人の学校の問題に対して全力を尽くしていたり)

大叔父と言えば、
眞人に自分との繋がりや能力を期待して、仕事を継いでほしいという期待感を持っている。
言葉は全然覚えていないけれども、眞人には自分と同じ能力があるし遺伝的な要素もあり継いでほしいといってたような気がする。(乏しい短期記憶)  →ただ眞人は自分の道を選ぶ

父、大叔父は宮崎駿監督の吾郎監督への二面的な想いを表しているように感じた。
ただ、大叔父は眞人が生きる実際の世界では死んでいるから、過去宮崎監督の中に存在していたが今はないものなのかもしれない。(下図参照)

行政資料でありそうな銀背景

・自分の跡を継いでほしい(ほしかった)という想い
・ただ愛情を注ぎたいという想い

上記のような、宮崎監督の二側面の感情を表すように感じる。
ジブリの後継者に関してはちょっとググっただけでも様々なディスカッションがあるっぽいが、そこは全て無視して仮説を立ててみた。

結論

君たちはどう生きるか、わたしが受けた感想は下記3点である。

・空想を頼りにしつつ現実の幸せを掴み取れ
・エヴァと似て非なるが、外交的な要素が君たちの方が強い
・父と大叔父は宮崎監督の2面性として描かれ、息子に重ねた文章にも見える??????



まあ知らんけど!!!!!!!!!!!!!

最後に


100km歩くよりもしっかりとした文章を書いてしまったが、
しっかりコスプレはしてたりする。(エヴァの)

君たちはどう生きるか、というタイトル自体、WhyじゃなくてHowで聞いてきてて、この世の中を問うより今ある状況を自分で手段と思考変えてこうぜ!という気概を感じる。


私はどう生きるかと問われれば、今回の声優、火野正平さんに負けず劣らず(コスプレして)移動していきたい!

Z世代、にっぽん縦断 こころ旅伝わるんかな。一気に引き離しているような♡

こころよりロココの方が近いし、ちょっと上手いこと言ってる感が恥ずかしい。



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