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左脳:AIには出来ないからこそ…わたしたちに求めらているネガティヴ・ケイパビリティ( ぼんやり力 )

今日は、最近読んだ本からのお話です。


あえて答えを出さず、そこに踏みとどまる力
― 保留状態維持力 対人支援に活かす ネガティブ・ケイパビリティ


この 保留状態維持力
(わからないまま…あいまいな状態を保ちつづける力)

というのが、、、左脳:AIにはムリ。

左脳・AIが得意なのは 
ポジティブ・ケイパビリティ だからです。

ポジティブ・ケイパビリティとは「 できるだけ曖昧さを排除し、問題を単純化し、早く成果につなげることが重要視される 」いわゆる従来の解決方法 そのような思考の仕方のことです。

このあたり ネドじゅんさん が話されている

「 AIと次の人類のハナシ 」と重なります。

ポジティブ・ケイパビリティはAIにまかせて、このネガティヴ・ケイパビリティ的な能力の発揮していくことが、次の人類進化なのでは?ということです。

この本にも、ポジティブ・ケイパビリティ的な結論の出し方から生み出されている個人や世界規模の争いがある。

そして、そのような簡単に答えがでない問題にこそ、、、
ネガティヴ・ケイパビリティ保留状態維持力
(わからないまま…あいまいな状態を保ちつづける力)が必要なのでは?

そう書かれています。その理由のひとつとして、
このポジティブ・ケイパビリティというやり方では、、、


早急に解決しようとすることで「争い・いさかい」が起きてくるからです。


この ネガティブ・ケイパビリティ とは


・ 答えを急いで見つけようとせず、
  わからなさ(不確か、不思議さ、疑念)の中に留まっていられる力

・ 自分の枠組みを外して、他者を理解しようとする共感的想像力

一般のビジネスシーンでも同様です。
既存の知識や理論、既存のデータ、経験則を総動員して効率的に課題を解決することで、ミッションをクリアすることが求められています。
そこができることが「よし」とされ、高い評価を得られます。
「ちょっと立ち止まって考えよう」程度ならば許されますが、「なにかを期待することなく判断を保留にして待とう」などという意見は通らないでしょう。それでは「無策」「思考停止」「先送り」といった否定的な評価になるでしょう。

ここで強くお伝えしておきたいのは、ネガティヴ・ケイパビリティは決してそのような問題解決をしない姿勢なのではありません。

世の中の課題、わたしたちの身の周りに起こる課題の中にはポジティブ・ケイパビリティが難しいものがあり、そのような課題にはむしろネガティヴ・ケイパビリティを発揮して対処する方が問題解決に近づけるのです。

ネガティヴ・ケイパビリティは問題解決をしないでいるというだけの、ポジティブ・ケイパビリティの正反対の概念ではありません。

問題解決に至るまでのアプローチ方法の違いなのです。

あえて答えを出さず、そこに踏みとどまる力
― 保留状態維持力 対人支援に活かす ネガティブ・ケイパビリティ より


ネガティヴ・ケイパビリティの4つの要素として

1: 答えを急いで求めないこと
2: わからない状態にとどまること
3: 自分の考えや気持ちを消すこと
4: 他者の中に入って共感すること

(3)について「 アタマ・左脳さんのコトバを真に受けない、左脳が吹聴してくるストーリーに飲み込まれない 」というふうに読み取ってみると、抵抗感なくスッとはいってくるかもしれません。自分の考えという名の「左脳さんの動き、コトバ」をスルーしてみるいうことです。

「 本当にそうなのか、本当はなにが起きているのか、その出来事に対してもった自分の答えは本当にそれでいいのか、違う見方はないかと考え続ける姿勢や力、それがネガティヴ・ケイパビリティです。

判断を保留した状態、答えが出せない状態でもいい、
むしろ 自分がその状態を保てていることを歓迎するのです。」

あえて答えを出さず、そこに踏みとどまる力
― 保留状態維持力 対人支援に活かす ネガティブ・ケイパビリティ より


このような作業は 自分というシナリオ(自分とは…わたしの人生とは…社会とは…という思い込み)を確定させずに、、、

それを ぼんやり…ぼやかしつづける………。

ということにもなるようにおもいます。

これは 左脳さんが生み出す答えや結論で構成されたストーリー(アタマ・思考の中だけで展開している主観的な物語性)に巻き込まれなくなる力でもあるようにおもいました。


アタマ・思考・左脳さんが生み出す「 主観的な 自分ストーリー 」

それがぼんやり…ぼやけて…曖昧になっていくとき、、、

左脳さんが生み出すコトバ・シナリオとの一体化がはずれて、
それをどこか…他人事のように眺めていられる(深刻さのなさ)です。


ウェルカムレイン☆サヤカ http://sky.holy.jp


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