最後のいとおしさ(ゲイの恋③)
前回の話の続き。
(この記事でも補足しておくが、ここで書いている彼は「めんどくさい彼氏」とは別の人物である。)
手おくれ
夢のような夜から3年あまりが過ぎた頃。
彼に会うことは義務になってしまっていた。
会いたいから会うのではなく、「付き合っているんだから会っておかないと」という気持ち。
多分、それは彼もそう。
お互い干渉せず束縛もせず、それがいい関係だと思いこんでいた。
でも見方を変えてみると、衝突することを避けていたんだと思う。
相手に対する疑問や不満を自分の中で消