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コロナと給与減 サラリーマンの私は何をすべきか【1日でも早く勉強と準備を】

こんにちは、国内大手金融機関30代(仮名)です。

『35歳から始める賢いお金との付き合い方』をテーマに、個別にご相談を受けたり、「日本の金融リテラシー(お金に関する知識)」向上を目的に、微力ながら記事を書いております。
「コロナショック」に見舞われた、特に不安定な状況の今、我々に出来る事を一緒に考えていきましょう!


コロナと給与減 サラリーマンの私は何をすべきか

その①:日本経済の今後を予想してみましょう
その②:私達の生活に起こる影響を考えてみましょう
その③:近々起こる大きな支出をチェックしておきましょう
その④:支出を減らす(延ばす)ための対策をしておきましょう
その⑤:給与だけに収入を依存しない体制を作りましょう

その①日本経済の今後を予想してみましょう

2020年4月7日に緊急事態宣言が発令され、約2カ月が経とうとしております。私の住んでいる東京も、やっと5月25日には解除されます。

約2カ月にわたる自粛生活で、個人的には仕事もプライベートも、本当にストレスが溜まりましたし、GWも残念ながら九州の実家に帰省することが出来ませんでした。

この2カ月で街にも、私たちの生活にも本当に色々な変化が起きました...!

さて、記事を書いている今日は5月24日。時計の電池が切れてしまったので、時計屋さんを探しに池袋に。どこか1店くらいは開店しているだろうと思ったのが大甘で、見事に全て閉店していました。百貨店自体が閉館しているので、中に入っているお店はもちろんです。よく言われている通り、百貨店業界は前々から経営難が続いておりますが、いよいよ苦しそうです。外国人観光客のインバウンド消費も期待できないので。

お腹がすいたので、「富士そば」へ。1席ごとに間隔を空けて座るようになっており、10人座れるカウンターに5人しか座れないようになっているし、そもそもお客さんも少ない。営業時間もまだ短い。飲食業界も本当に大変ですよね...緊急事態宣言が明けて、自粛疲れした人たちが一斉に街に繰り出して、一時的に業績が回復したとしても、以前のような状況には数年は戻らないと思います。コロナの第二波が来れば尚のことです。

そんな事を考えながら、日本の今後の経済について考えていますが、まず、3~4年はビフォアーコロナの水準まで戻る事は難しいと思います。

個人的に株式も運用しているので、株式市場の動向はチェックしておりますが、やはり、飲食・アパレル・航空・鉄鋼・自動車などの業種は当面苦しいのではないでしょうか。紙・パルプ業もトイレットペーパーの買い占めがあってか一時的に伸びておりますが、今後は厳しいかと思います。オリンピックの延期が決定し、開催自体も危ぶまれ、外国人観光客が殆ど訪日しない、かつ、日本人も国内を移動しなくなっている中、観光・宿泊業も明るい兆しが見えません東証の株価を業種別に見ても、これらの株価は下がっています。ちなみに私の勤める金融系の業種も、今年度の決算は確実に対前年マイナスとなるでしょう。逆に医薬品・情報通信業などは大幅に上昇しております。

業種別には様々ですが、もともと24,000円近かった日経平均は、3月中旬に16,000円近くまで下落し、20,000円超まで回復しております。これだけを見ると、景気が徐々に回復しているようなイメージですが、実際は、多くの投資家は株を現金に換金したり、GOLDなどの安全資産に預け替えている中、日本銀行が政府の指示のもと、日本株式を購入して株価を支えている。つまり、虚構(ハリボテ)の株価とも言われています。怖いですね...。

結論、実態的な経済は一部の業種を除いて、数年単位で回復しないと思われます。ただ、IT系、システムエンジニア、プログラマー、などの職業はテレワークでもあまり支障が無さそうですし、これから更に需要が増えそうな気がするので、「手に職がある方」は羨ましいです!

その②:私達の生活に起こる影響を考えてみましょう

私の業種(金融系)もそうですが、お客様が契約をして、料金を支払って頂かなければ、売り上げは立ちません。お金は血液と同じで体(経済)を循環しないと日本経済は死んでしまいます。

リーマンショックなど過去の不況からみても、倒産や失業は少し遅れてきます。急に客足が途絶えても、1~2カ月程度ならお店を何とか持ちこたえられるでしょうし、政府からの補助金や給付金や銀行融資を使って、一時的に売り上げの補填に出来るかもしれません。ただその後、赤字を補助金などで埋めて、それを繰り返す自転車操業を続けていき、やがては倒産する。そんな事もあり得ます。想定では、2020年の夏頃に倒産や失業のラッシュが生じると言われております。まず現在の段階では飲食系の派遣やアルバイトの方々が解雇されており、一部の大学生は学費や生活費を準備出来ないことが問題になっております。若い人たちがそんな目に遭ってしまうのは本当に由々しき事態です。

さて、皆さんの会社はどうでしょうか? 皆さんご自身にはまだ直接、影響が出ていないかも知れませんが、周りの派遣やパートタイムスタッフの従業員さんが解雇されたり...という事は無いでしょうか?コロナの影響が大きい業種、自己資本(銀行に借りているお金などを除いた会社の純粋な資産)の薄い会社や、現金の少ない会社は苦しいと思います。いくら帳簿上、売り上げが上がっていたとしても、実際に現金がその会社に取引先から振り込まれるのはかなり遅れるからです。常に現金のストックが厚い会社でないと、売り上げが下がる中、皆さんにお給与を払えません。

一つ言えることは、私も含めて皆さんの給与が下がることはあっても、上がる可能性は少ないということです。このような中で、まずは、出来る小さな事から準備をして、自分の身を守りましょう!

その③:近々起こる大きな支出をチェックしておきましょう

さて、出来る準備の一つとして、これから発生する大きな支出を、出来れば1年後くらいまで洗い出してみましょう。例えば5月は自動車税の納税があって私も納税しました。6月には固定資産税(東京では7月)の納税もあります。私は賃貸なので大丈夫ですが、固定資産税は一括で支払うと結構な痛手ですよね。あとはボーナス払の準備はされていますか?そもそも皆さんは夏のボーナスは満額出そうでしょうか?正直私も分かりません。減ることはあっても増えることは無さそうです。家・車・時計・・・などのローンで、ボーナス払の金額を大きめに設定されている方は、今のうちから本気で倹約しておかないとマズいです。あとは、引っ越しを考えている方、今年車検を控える方、お盆やお正月に故郷に帰省される方なども、まとまったお金が必要になりますね。それらを合計すると幾らになりますでしょうか?

その④:支出を減らす(延ばす)ための対策をしておきましょう

上記で述べました支出を洗い出し、「何月に、いくらの支出が必要か」を整理しておきましょう。毎月を黒字にするのは難しいかもしれませんが、少しでも今月の赤字を抑えて、来月以降の来たるべき大きな支払いに備えておきましょう。給付金は遣い切らずに、大事に貯蓄しておくことも必要だと思います。我々がお金を遣わないと経済が回らないという意見もありますでしょうが、一人だけ頑張って外食や買い物をしても意味はありません。私たち自身が、お金の蓄えを心配せずに自由に買い物や外食を始められない限りは、経済は復活しません。自分に余裕が出来ないと他の人間を助ける事は出来ません。まずは自分の生活に少しでも余裕を持つことから始めましょう。

ちなみに住宅ローン返済中の方は、「返済期間の延長などの返済特例」⇒返済期間を延長して毎月の返済額を減らす方法(但し返済の総額は大きくなりますが)、「一定期間だけ返済額を軽減する中ゆとり」⇒〇年間だけ返済額を減らし、その期間が終われば減額した分も含めて返済(但し減額期間が終わった後の返済額は大きくなりますが)、「ボーナス返済の見直し」⇒毎月分・ボーナス分の返済内訳の変更 などの処置があるようです。ぜひ問い合わせてみましょう。モノを買うだけ買わせて、その後あなたの親身になって相談に乗ってくれないような業者や営業マンとは、これを機に関係を断つことをお勧めします。

その⑤:給与だけに収入を依存しない体制を作りましょう

さて、長くなりましたが、まとめます。リーマンショックやコロナショックなど、経済危機は大体10年に一度くらいは訪れます。ですので、2030年過ぎには、また何かしらの〇〇ショックが起こると思います(もっと早いかもしれませんが)。恐ろしいですが、それは普通の事なんです。僕は35歳前後の読者層を意識していますので、皆さんが45歳頃に、また大きな不況が起こる可能性があるという事です。「今は収入源が給与しかなく、思うようにお金が使えないが、10年後に来る危機の時には、ビクともしない体制を作ってやろう!」という心構えが大切です。具体的には、支出を減らしても気分的に苦にならない生活を工夫して作りつつ、給与以外の収入源を作っておくことが重要です。YouTubeで稼ぐ、副業を始める...など色々な方法があると思いますが、僕のお勧めは投資です。投資というとハードルが高そうですが、やってみると意外と敷居は低く、毎日勉強して色々分かるようになっていくと、とても楽しいです。投資については、また別の回で書きますので、ぜひご覧になってください。

今と将来を楽しくするために一緒に頑張りましょう!

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