映画:ヘイル・シーザー!

『Hail, Caesar!』2016

映画スタジオが力を入れている映画の撮影中、主演俳優がいなくなってしまう。
映画スタジオの「何でも屋」(映画スタジオにまつわる多種多様な問題を解決する仕事)が、
主演俳優がいなくなった映画を含め、撮影中の映画たちの製作が順調に進むように、ありとあらゆる問題を解決していく物語。

もっとわかりやすいコメディなのかと思っていたけれど、
主人公の「何でも屋」は、とにかく自分の仕事を冷静に、ひたむきにこなしていた。
本物のプロフェッショナル。

そんな問題解決法もありなのか、と思う場面もあり、
実生活でその解決法を使うことはないだろうけど、勉強にはなった。

主人公に引き抜きの話が持ちかけられるのだけど、
それに対しても真面目に悩み、家族や神父にも相談していたり、
俳優に感情的な態度を取ってしまったと懺悔していたり、
普段は冷静で大胆な決断をするのに、繊細な一面がある。
とにかく、物事に対して真摯に対応する人なのだなと思った。

映画スタジオにまつわるトラブルを解決していく、という仕事を
「正しいこと」だと感じていて、
それに真摯に、情熱をもって取り組んでいる姿がかっこ良かった。

ひとつの映画が出来上がるまでに、ここまでのトラブルがある映画はあまりないのかもしれないが、
きっと大小いろいろなトラブルを乗り越えて、ひとつの映画が出来上がっているのだと思う。
そんな、映画製作の裏側を少しだけ知ることができた映画だった。

最近は諸々の事情により、映画館に行って映画を観るということができていないけれど、
またあの大きいスクリーンで観ることができたらいいな。

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