内装式ワイヤー交換のコツ

今回は内装式フレームのワイヤー交換について。

バイクのエアロ化に伴って急激に増加したワイヤー内装フレーム。
買ったはいいけどワイヤー交換がうまくできないという人も多いと思うので自分なりの交換のコツをまとめたいと思います。

今回は特に切れる頻度が高いシフトワイヤーについてまとめていきます。

コツの詳細については以下の通り。
・フレームの構造の把握
・実際の作業
・専用工具の使用

まず、フレームの構造の把握について。
各々乗っているフレームは違うと思いますが、各メーカー技術を結集させたフレームは必ずワイヤールーティングのことを考えられていると思います。

それに伴ってフレーム内部にライナーが通っていたり、あえて通していなかったりします。

そのためライナーが通っているかいないかによって交換の難易度が格段に変わります。

ワイヤー交換の難易度としては簡単な方から
・フル外装
・セミ内装(ダウンチューブのみ内装)
・ライナーありフル内装、フルアウター(アウターケーブルを内装する)
・ライナーなしフル内装

ではこの判断はどうすればいいのか。

方法としては
・メーカーに問い合わせる
・購入したショップに聞く
・実際に確認する(組み上げる前が最適)

先に確認しておくことで自分のフレームのワイヤー交換の難易度がざっくりわかると思います。

次に実際の作業について。

外装またはセミ内装の場合はワイヤーが見えているので簡単ですが、フル内装はそうもいきません。

しかし、ライナーが通っているフル内装の場合は基本的に入り口から出口までつながっているのでそのまま通せば問題ないです。

ではほとんどのフル内装フレームに使われているライナーが通っていない場合はどうすればいいのか。

これは交換前のワイヤーに先にライナーを通してからワイヤーを交換するという方法でやれば大丈夫です。
アウターケーブルを通している場合も同じです。アウターケーブルの交換はインナーケーブルを交換した後に同様に作業するとやりやすいです。

ただこの方法の場合ワイヤーと一緒にライナーを引っこ抜いてしまうことがあるので注意しながら作業しましょう。

また、フレームによってはスムーズにライナーの内部をワイヤーが通らないことがある(特にBB付近)ので、その場合はBB下のワイヤー受けに一度通してしまってから作業するとやりやすくなるかもしれません。

最後に専用工具の使用について。

実際に内装フレーム用の磁力を利用したルーティング用の工具が販売されているのでそれを使って通してしまうのも方法の一つです。

ただ実際に使ってみた感想としては、他の磁力に反応する金属が使われているパーツに磁石が反応してしまってうまく通すのが難しい場合があるので、ライナーを使って交換するのが確実だと思います。

ここまでまとめてみましたが、フレームによって作業のしやすさは千差万別で、場合によってはピンセットでワイヤーを引っ張り出さないと通せないといった問題があったりするので、今回まとめた内容は参考程度にチャレンジしてみてください。

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