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小さいけれどすごく大事な、“あのシール”の話。

GRAPHのホームページ、「実績紹介」のカテゴリにて紹介されている、プリンスホテルさんとのお仕事。

2018年、スキンケアブランド「ASAGI」のパッケージデザインをご依頼いただいたことをきっかけに、ホテルのオリジナル商品群「プリンスホテルセレクション」の中のいくつかの商品についても関わっています。

今回はその中から、「一見地味に思えるけれど、すごく大事なもの」に注目して、ご紹介したいと思います。


ソムリエ自慢のセレクトワインを魅せる、ネックシール

それは「ワインボトルに貼るシール」

プリンスホテルで提供されるワインは、「エグゼクティブ シェフ ソムリエ」である市村義章氏によってセレクトされたものです。

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▲“選ばれしワイン”に貼られるシール。小さなシールですが、プリンスホテル品質の証として、とても大事なもの。


私もさっそくプリンスホテルさんのオンラインショップページを見てみましたが・・・ワインが充実しています!

これらの全てに貼られるシールを、GRAPHでつくっているのです。


このシールプロジェクトに関わった一人が、東京オフィスのプロジェクトマネージャー、高島さん


高島:「市村義章さんがエグゼクティブ シェフ ソムリエに就任されて、ワインのセレクションに力を入れていくというタイミングで、シールの見直しもおこなわれることになりました。

そのとき、スキンケアブランド『ASAGI』でつながりのあったGRAPHにご相談をいただいたんです。

以前のシールは、プリンスホテルさんのロゴと、「Prince Selection」の文字が入った、シンプルなものでした。

リニューアルにあたり、改めて、プリンスセレクションのワインが『どうあるべきか』を考えたとき、市村さんの確かな目と舌でセレクトされたワインに貼るものであるということから、より“人間味”を感じさせるものにしたいと考えました」

ベースになっているのは、シルバーメタリックのシールですが、地のシルバーをそのまま使うのではなく、より上品な色になるように、薄くベージュがかった色を刷っています

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▲色の刷り見本。左から「マットニス」、「白」。「1」と「2」は色の濃さの違い。右の2枚が、ほんのりベージュに仕上げたもの。

ほんのりパーリッシュな光沢も感じられます。


シールの形は、ひし形に近い六角形を採用。

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ワインボトルの“首”にスッとおさまる蝶ネクタイのような、キリッとした雰囲気になりますね。

文字は「CHEF SOMMELIER'S SELECTION」(シェフ ソムリエが選んだ品)と、市村さん直筆のサインを入れました。

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こちらの文字は、色を刷った後に、箔押しで施しています。パーリッシュな地の色に、さらに光沢感のある箔押しをしているので、光の当たる角度によって、キラリと光って見えます


高島:「市村さんの直筆のサインも入れたことによって、無機質なブランドではなく、血の通ったブランドであり、きちんと選ばれた品物であるということが伝わるようになったと思います。

また、市村さんご本人にも喜んでいただけました。

ワインの売れ行きも好調とお聞きしています」


ホームページでもご紹介しているように、GRAPHはプリンスホテルさんの商品のパッケージデザインをいくつか手がけていますが、実は「ASAGI」に次ぐ第二弾の案件が、このシールだったのでした。

GRAPHとしても、このシールは継続的な受注につながっている、大切な案件なのだそうです。

プリンスホテルさんのオリジナル商品に関する各々の商品開発秘話などは、またの機会にぜひ取り上げたいと思います。

アートディレクターの吉本さんのインタビューでも触れていますので、ぜひそちらもご覧になってみてください。

<お話を聞いた人>

高島 功(たかしま・いさお)

GRAPH東京オフィス/プロジェクトマネージャー

大学でグラフィックデザインを学び、ウェブ制作会社などを経て、2018年GRAPH入社。プロジェクトマネージャーとして、ものづくりやブランディングのプロジェクトに関わる。犬・猫大好き。学生時代には茶道部に所属していたこともあり、お茶にも興味あり。

高島さんのインタビューはこちらから!



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