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2021年に作った曲の話


2021年2月にTwitterのサブアカウントをつくりました。

@HironoIchii

作曲・創作の告知をするアカウントです。

それにあわせてnoteも新設しようか……と思ったのですが、ここのnoteにはいくつも創作関係の記事があるので、リセットしてしまうのは勿体ないな……と思いとどまりました。ただnoteがしばらく苦手になってしまって、新たに作ったものの情報や歌詞などはAmebaOwndブログを作ってそこに色々メモのように書き込んでいました。

リセット癖というのがあり せっかく積み上げたものを納得いかず消してしまうことが度々あります。そういえば、数学のノートの計算過程は全部消してしまうタイプだったし、古いテストは全部捨てるタイプだったし、一回間違えてLINEアカウントを削除してしまって「友だち」が全部消えてアカウント作り直したのにそのまま友人への連絡を放置しています。あらあら。

曲は、

毎回そのときできることを詰め込んでいるので、たとえ不格好でもクオリティ低くても、残しておいた方が(頂いた反応も含めて)後々振り返ることができてよさそうだなと思います。突然消さないように、これを書いておくことで戒めにします。

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制作について

今のところ創作に関わる諸々を全部ひとりでやっているため、投稿頻度が作者の体調に左右されたり、方針がちょこちょこブレたりと、ずいぶんと人間味のある状態になっております。

今年は安定して活動したいです。今後は、ほかの「つくるひと」である皆様と協力しあって何かできたらいいなと思っていますが、とりあえずそれに先立って「市井ヒロノ」というものをかためていこうと思います。

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プロフィールイラスト

少女とダルトーンと黒い破片。

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ここからは2021年に作った曲の話をします。

SoundCloudにアップロードした曲を数えてみたら16曲ありました。思ったより作ってましたね。SoundCloudに上げていない曲を含めると20曲になります。もっとあったかもしれない

みなさまにご紹介するためでもありますし、自分がとにかく物覚えが悪く物忘れが多いので、備忘録としても、書かせて頂きます。


SoundCloudで発表した曲から。

0 Culture

これは厳密には2020年末に発表した楽曲ですが、Twitterなどでは触れていなかったので

2020年12月の「ボカコレ」というイベントに、せっかくのお祭りだしなにか作ってみよ~と出したミクさん曲です。ピアノメインのパリッとした曲で、ちょっと珍しい作風になりました。歌詞のことばあそびが楽しかったです。人と喋っていて、どうしても「文化がちがう!」と感じる時ってありますよね。しかたないですよね。


1 更地

東日本大震災から10年の日に作ったピアノ曲。連弾楽譜を書いて、実際に弾きました。noteも書きました。

フレーズの繰り返しが再生を感じさせる曲。結構好き。


2 KYOTO 2021

今更ですがこれは「リミックス」ではない気がします。ポップスの音楽用語を知らないばっかりに、こんなミスを…… なんと言うのが適当なんでしょう。カバー?アレンジ? 

自分の出身地・京都に伝わる春の手まり唄を、現代風にアレンジしてみました。この手まり唄は最後まで歌うと最初に戻るシステムなので、現代のループ音楽っぽいですよね。タイトルは「TOKYO 2021」から。


3 跳ねる

こちらはボカコレ2021春の参加曲。お祭り好きね。

なんとアニメをつくりました。しかし何枚も絵を描く能力も根気もありません。どうしたか。1枚の大きな紙に小さなイラストカットを複数描き、動画編集ソフトの「パンとズーム」を用いて視点を動かすことで、あたかも動いているかのような感じにしました。……なってる?なってるのか?

1分ちょいの短い曲なので、映像込みで見て頂けると、とてもうれしいです。もうアニメはつくらない……(とてもしんどかった)


4 Pedestrian Deck

ペデストリアンデッキ(英語: pedestrian deck)は、橋上駅舎に広場と横断歩道橋の両機能を併せ持ち、建物と接続して建設された、歩行者の通行専用の高架建築物。高架歩道。(Wikipediaより引用)

らしい。そうなんや。

先ほども触れましたが 京都出身です。京都駅が好きで、七条口~八条口の間は歩くとそこそこの距離になり、楽しいです。お店たくさんあるし。伊勢丹あるし。駅ピアノもどこかにあるらしいですね。一度弾いてみたい。

京都に限らず、駅は景色が良くて非日常感があります。そのさわやかなイメージで書いたピアノ曲です。


5 雨のほとり

市井ヒロノ=ハープと歌の人、というのは忘れないでいたいです。


6 通信

面白い曲。Eテレの理科の番組とかで流れてそう。

新しい表現をいろいろと試しました。中盤にピアノ和音のリズムがだんだん早くなっていく箇所があるんですが、その部分は歌舞伎の「柝(き)」……チョンチョンと打ち鳴らす拍子木のイメージでした。そこから1度ずつ上がる転調の繰り返し。幕が開く、という……

「通信」は テーマを決めて、ピアノで即興演奏して、それを録音して切り分けて、並べ替えたりして、気持ち悪い部分をちょっと調整して、できた曲です。お料理みたいですね。もともとは楽譜を書くタイプだったので、この作り方も楽しいなと感じました。


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こういうテーマを決めて色々作っておりました。

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7 健康

ハープ、歌、シンセ、映像。 

特に注意深く作った一曲で、特に聴いて頂きたい曲です。

今の時点で自己紹介的に出すならこの曲ですかね。3曲選ぶなら「青葉」「健康」「少女色見本」(後述)。

映像は2019年、いつか使いたいなと思って撮影した京都の映像です。河原町通と烏丸通、祇園祭の風景。まさかこのときは人混みが珍しいものになるとは思っていませんでした。OPA見てると胸がキュッとなる

祇園祭の山鉾で安産祈願の腹帯を売るときにこどもたちが歌うわらべ歌があるんですが(〽ご安産の腹帯はこれより出ます……)、それがBメロの所に少しオマージュで入ってます。

あえて音質を落とす加工をしました。

もっとMIXが上手になりたいですね。ハープを録音するのは難しく、またハープはすぐにチューニングが狂ってしまうので、その部分も上達したいです。

8 少女色見本

朝日、秋風、ガールミーツガール。

ピアノとミクさんのシンプル曲。構想は5年前くらいからあり、これを表題曲にしたアルバムをイメージしていました。ただの妄想です。

合唱曲らしい部分もあってハモリを考えるのが楽しかったですね



ここからは2021年夏に発表したEPのお話。

とか言いながら結局SoundCloudにのせてたじゃないの、あなた。

初音ミクさんボーカルの短い曲詰め合わせ、全5曲です。Boothから無料でダウンロードもできます(下のリンクからどうぞ)。

いずれ動画も出すかもしれません。このときは動画を出す元気がなかったので……

9 from

1分程度のキャッチーな曲。デモをつくったのは高校のころです。音楽発表をしていない、初音ミクを持っていない、バンドをやっていたわけでもない、そんなころになぜか「デモ曲」だけひたすらつくるという怪。どこに持っていこうとしていたんでしょうか。

とても明るい曲なので、”市井ヒロノ的ではなく”、発表機会を逃し続けていました。初音ミクOriginalの歌声は素直で、このような曲のためにあるのだな……と感じました。

10 show

ピアノメインのかっこいい曲。

「初音ミクの楽曲」と聞いて自分がイメージするのはこういう曲です。変わったリズムのあてかた、スタッカート気味の歌い方、歌詞の詰め込み、どことなくダークな空気を纏う曲調、などなど。ギターに関しては素人なので”こんなフレーズないぞ”ということがあったらすみません。

11 letter

ミクさんの声がとってもかわいいですね。ピコピコした曲調もかわいいですね。

とりつくろって かわいい。

親元を離れて下宿している友人たちの話を聞き、その生活の荒みっぷりにおびえ、そしてこの曲ができました。(もちろん歌詞の内容は完全に架空の話です。)全編を通して子供が親に手紙やメールを書いているイメージで聴いて頂けると、しっくりきます。ただこの主人公はおそらく親に律儀に連絡するような子でもないと思います。

「平成の子」はみんな、どうにかなるでしょう。なるといいな。

12 highway

箸休めのような ぽわんとした曲です。つぶつぶのシンセの音色を聴いた時に浮かんだ情景です。「名神高速、南インター、長い下り坂」 情景を限定しすぎている気がしますね。 ほんとうはこの曲の様に、途中で転調を挟む曲をハープで弾きたいのですが、構造上、弾けません。かなしい。

13 fiction

とってもたのしいきょくです 

おわり

…………ノリがよくて退廃的な曲をつくってみました。曲に合わせて「インターネット」と合いの手が入っています。気の抜けたオルガンの音が響きます。もっとポップにアレンジしてもよかったかもしれませんね。制作中、パソコントラブルで、この曲がループで鳴りやまなくなるという事件も起きました。気がふれるかと思いました。

もちろん、歌詞も曲も全部フィクションです。タイトルの通り。



季節は秋へ。

14 Requiem

ハープと歌とストリングスとピアノ。静かに、居なくなった人のことを想う歌。

居なくなった人に対して「言ってくれたらよかったのにね」なんて、冷たい言葉だと思いませんか。

いま生きている人のことを想うとき、いま生きているというだけで、うれしいです。居なくなった人のことを想うとき、その人も過去にはたしかに生きていたのであり、そしていま私はそのことを想えるのであり、それなら、うれしいのかなと思います。

そうやって私たちは日々をどうにか過ごしていきます。

みなさんどうぞすこやかに。


15 ターミナル

これもスローな別れの歌。歌ものですがインストっぽさもあります。主人公が「僕」なので、ミクさんの声を少年らしくなるよう調整しています。


ちなみに、14と15の音量の話


16 60(Pf)

これはかなり変な曲で、ピッチを440Hzから少しずらしていたり、気持ち悪い和音を多用したりしています。人によっては聴いていて気分が悪くなるかもしれませんのでご注意ください。





ここからはSoundCloudにのっていない曲

17 再生1号

この曲は「フリー素材」でして

こちらからダウンロードできますので、好きに使って頂けたらと思います。もちろん聴いて頂くだけでもとても嬉しいです。


18 六月

過去にnoteにて公開した『六月』という曲を再録音・リメイクしました。過去のバージョンと聴き比べることもできますね。(↓過去バージョン)

動画イラストは ささの うゃ さま「雨の日」( https://piapro.jp/t/FiH0 ) をお借りしました。ありがとうございました。


19 人魚とラジオ

作曲と弾き語りをはじめた頃の曲です。そのあたりの詳しい話は以下のブログに書きました。(いずれnoteに移し替えるかも。)


20 future



おわりに


もともとおしゃべりなので、曲とか音楽の話になると止めどなく喋ってしまいそうになります。ほどほどに。

iPadを手に入れてGaragebandで音楽制作をやろう!となったとき、飽き性の自分は「たぶん1年くらいで飽きるんちゃうかな……」と思っていましたが、気が付けば5年ぐらい音楽を作り続けていますし飽きる気配がありません。こんなに長続きした趣味は音楽しかありません。手放してはいけませんね。

1度でも市井の音楽を聴いてくださった皆様、本当にありがとうございました。また、いろいろつくりますので、今後ともよろしくお願いいたします。


頂いたサポートは、 ハープ・創作に関することに使わせていただきます。