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ハンドドリップ初心者がオススメする京都のコーヒーロースター5店!

ある方からコーヒーミルを譲り受けたところから、この冒険は始まる。

これまで自宅でドリップコーヒーを飲む時は、すでに挽かれた豆の粉から淹れていた。決して不満はなかったし、もとを辿ればインスタントコーヒーをお湯で溶かして飲むのがデフォルトだった身からすれば十分なたしなみだったのだが、せっかく挽きたての豆からハンドドリップを楽しめるようになったのだから、自分のお気に入りと言えるお店や豆を見つけたくなったのだ。

ならば探しに行こう。

ちょうどホットコーヒーがおいしくなる秋口ごろから、地元・京都のコーヒー店を巡る旅がスタート。3ヶ月ほどで5店舗まで踏破することができた。せっかくなのでその成果を発表するとともに、少しでも読者の方の新発見につながればうれしい。

最初に断っておくが、コーヒーに関する知識はほぼゼロの状態であることはご了承ください。味や香りに関する感覚もそんなに鋭いもんじゃありません。豆を買ったのはいずれも名店揃い。それゆえ飲む時の感想はいつも「うん、おいしい」で始まる。

■ そもそも自分の好きな系統は?

まずこの冒険に出るにあたって再考させられたのが、「自分はどんなコーヒーが好きなのか」ということ。高品質な豆であっても、自分の好みに合わないのであればお気に入りにはならないですからね。
これまでの経験から何となく目星はついていて、酸味が強くて色が赤・オレンジに近いのは正直あんまりうーんって感じ。なので今回もお店では「あまり酸味が強くないのを..」とリクエストしながら選んでいった。そうしていくつかのお店の味を楽しんでいくうちに、段々わかってきたのである。

酸味より苦味。サッパリよりまろやか。そして後味にふわっとベリー系の果実味と香りが感じられるのがベストという結論にたどり着いた。特に最もこだわりたいのが最後の「果実味」。これがふわっと漂ってこそ名店のコーヒーであると、そうは思わんかね?

なのでここからご紹介する豆の種類も、上記の条件を前提として選んだものになる。各店とも豆のバリエーションは豊富なので、皆さんのお好みに合った味にもきっと出会えるはず。

■ #chapter01 WEEKENDERS COFFEE

この冒険の最初に訪れたのはWEEKENDERS COFFEEさん。アクセス的に行きやすいというのもあるが、ミルを譲ってくださった方もよく訪れていらっしゃるのを知っていたからだ。ついでにウィークエンド仲間でもある。
選んだのは「オペラブレンド」(100g・690円)。今までにないマイルドさと、ワインのようなベリー系の果実味が立ち込める、まさに狙い通りのセレクトでした。

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余談ながら、このお店は立地が独特で。何と、通りに面したコインパーキングを突き抜けなければならないというトラップが準備されているのだ。初めて行くときはgoogleマップを見ながら「あれーこのへんやのになあ?」と戸惑うこと必至。

Information
https://www.weekenderscoffee.com/
京都市中京区富小路通六角下ル西側骨屋之町560離れ
TEL 075-746-2206
OPEN 7:30-18:00
CLOSE 水曜日

■ #chapter02 colon coffee roasters

京都・四条烏丸のコワーキングスペース「GROVING BASE」さんが運営するブランド「colon coffee」。「仕事や暮らしに合わせて選べるコーヒー」をコンセプトに、時間帯別にベストな味わいが楽しめる4タイプのバリエーションを展開されている。例えば「900」は朝のすっきりした目覚めの一杯に。「2200」はおやすみ前でも飲めるノンカフェインといった具合に。

ビター系を求める僕は、午後のティータイムに最適な「1500」を購入(100g・780円)。確かにそのテーマ通り、しっかりとした苦味があってどっしりした印象を受けた。チョコレートとかケーキとか焼き菓子とか、そのあたりとの相性は抜群。反面、コーヒーだけで飲むとちょっとストレートすぎるかもしれない。

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ちなみにGROVING BASEさんはおいしいランチも食べられることで有名。仕事して、ごはん食べてコーヒー飲んで。お店を尋ねる際はそんな有意義な一日を過ごすのもよいのでは。

Information
https://colon-coffee.jp/
京都市下京区松原通下ル富永町107番地1 GROVING BASE 2F
TEL 075-585-5246
OPEN 9:30-17:30

■ #chapter03 Kurasu

京都駅近く、と称するには少し離れた小径沿いにあるのがKurasuさん。オムロン社のすぐ裏手のあたりにあるので、有能なビジネスパーソンの方々もよくご利用なのではないでしょうか。

豆を選ぶ前に、スタッフさんのオススメを聞くとやはり酸味系がよいとのこと。うーむ、たまに飲むのはいいけど家で繰り返しとなると..とその場で淹れてもらったオススメを飲みながら悩み、結局は苦い系の「ハウスブレンド・ダーク」をチョイス(100g・870円)。ビターな中にもしっかり香りが立って、間違いない一品でした。

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ちなみにスタッフさんも「最初は酸味が強いのは苦手だったんですけど~」とおっしゃっていたので、僕も2周目か3周目には酸味系を飲み比べる旅に出られるだろうか。

Information
https://jp.kurasu.kyoto/
京都市下京区東油小路町552
TEL 075-744-0804
OPEN 8:00-18:00

■ #chapter04 TRIBUTE COFFEE

河原町三条の交差点を少し北へ向かったところにあるビルの3Fで、ひっそりとした空気の中おいしいコーヒーを出してくれるTRIBUTE COFFEEさん。渋いマスターが出迎えてくれます。
僕が日頃から利用しているコワーキングスペースのスタッフさんが差し入れてくださった、エチオピアのグジシャキソ(150g・1065円)が衝撃的においしくて、ぜひまた飲みたいと思って訪問した。

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いや、やっぱり衝撃的においしい。抜群に華やかなんですよ。お店では別の豆を淹れてもらったんですけど、それと比べても別格に好きですグジシャキソ。今度から「好きなコーヒー豆はグジシャキソです」と自己紹介できるレベルで気に入りました。
こうやってドンピシャの出会いが訪れてこそ、冒険した甲斐もあるってもんですよ。今度はお店でチーズケーキと一緒にいただきたい。

Information
https://www.tribute-coffee-kyoto.com/
京都市中京区河原町三条上 恵比須町435-2 土方ビル3階
TEL 075-223-6565
OPEN 12:00-20:00

■ #chapter05 GOOD TIME COFFEE

僕が以前お世話になってたシェアオフィスのご近所にあるのがGOOD TIME COFFEEさん。と言いながらオフィス利用時は一度も行かなかったんですけど、この企画を立ち上げたのをキッカケに、よし行ってみようと。
お店で淹れていただいたのが確かエチオピアだったかな? ちょっと香りが物足りなく感じたので買って帰ったのはブラジル(150g・1,000円)。説明欄に「カカオやナッツの風味」と書いてあったのを見て、ほほうこれは気になるなと。

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なるほど、確かにコクのある香り。先入観のせいかもしれんけど。飲む日によってはベリーな雰囲気を感じることもあるような。
ちなみにGOOD TIME COFFEEさんがお店で出されているフルーツサンドが絶品だという噂を聞いたことがあります。コーヒーと一緒にお召し上がりになるのもよいのではないでしょうか。

Information
https://goodtime.coffee/
京都市下京区突抜2-357
TEL 075-202-7824
OPEN 10:00-18:00

■ 好きなコーヒーが、できました

5つのお店のおいしいコーヒーを飲み比べた結果、圧倒的に気に入ったのはTRIBUTE COFFEEさんでした。本当に好き。ふとした瞬間に香りを思い出したりすることもあるくらい。つまり恋。
こうなると悩ましいのが今後のコーヒーライフである。ひたすら好きなものを買い続けるのか、引き続き色々なお店・豆をお試しするのか。今のところ
TRIBUTEさんを軸に据えつつ、たまに気分を変えて違うお店にチェンジしようかなと考えてます。

いいですよね、コーヒーのある生活。僕が家でコーヒーを飲むのは週末だけですが、ミルでぐりぐり豆を挽いていると、その音を聞きつけた娘のぞみが「コーヒーつくるの?」と乱入..いや手伝ってくれたり。ミルのハンドルを持たせぐるぐるさせていると楽しそうに笑ってくれるので、めんどくさいけど全て許してしまう。
それに休日の午後にスペシャルティコーヒーを淹れてくれるダンナってなかなか素敵ですよね、素敵だと言ってください。

僕も、一緒に飲んでくれる人がいてくれて幸せです。

※お店に関する情報は2021年1月現在のものです。また、内容は各店舗さんのサイトから引用しています。


いつも読んでくださっている方、スキしてくださっている方、ありがとうございます。お気持ちだけで十分でございます、はい。